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講義名 実物資料研究
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 4学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Study of Real Historical Materials
学部・学科 服装学部ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 福田 博美
北方 晴子

授業概要 / Class Description 服飾文化史は、文献等の文字資料や絵画・映像などの図像資料に学ぶことから始めるが、現存の遺品資料に触れることも大事である。本学服飾博物館所蔵の日本およびヨーロッパの実物資料やファッションリソースセンター所蔵の資料を用いて、細部の布地や装飾などを調べ、服飾文化史の検証を行う。また、図書館の貴重な資料も活かしての授業は本学ならではの特色であり、服飾文化史の理解をより深める機会になる。
到達目標 / Goal 服飾文化史研究の方法は、通常文献(史料)を用いて研究論文作成を行うが、テーマまたは関心のある分野によっては、実物資料に当たる必要もある。そうした場合の検証・研究方法を体験することで、服飾文化史研究方法の幅を広げることが目標である。
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回福田 博美はじめに
現存する服飾資料を紹介し、実物資料の調査方法等を学ぶ
第2回福田 博美公家服飾:袿袴
女子の装束の流れを捉え、袿袴の仕立・染織を観察
第3回福田 博美武家服飾:陣羽織
武装の流れを捉え、陣羽織の仕立・染織を観察
第4回福田 博美町人服飾:復元小袖
小袖の復元的研究報告および復元小袖資料から近世初期の仕立を検証
第5回福田 博美着物
明治以降の着物の仕立・染織の特徴を観察
第6回福田 博美軍服
軍服の仕立・染織の特徴を観察
第7回福田 博美文字・絵画資料
複製巻子の「源氏物語絵巻」をはじめ『当世風俗通』・『西洋衣食住』等の原史料を検証
第8回北方 晴子1850年代-60年代のドレス
ボディスの特徴・クリノリンの構造・サイズ・スカートの形を観察
第9回北方 晴子1870年代-80年代のドレス
スカートのボリュームのつけ方・ボディスの形・袖・装飾を観察
第10回北方 晴子19世紀末から20世紀初期のドレス
シルエット・材料の組み合わせを観察
第11回北方 晴子1920年代のスタイル
シャネルの作品で検証
第12回北方 晴子1950年代のスタイル
ディオールの作品で検証
第13回北方 晴子1960年代~70年代のファッション
イヴ・サンローラン、高田賢三の作品で検証
第14回北方 晴子1980年代~90年代のファッション
三宅一生、川久保玲、山本耀司、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ジャン=ポール・ゴルティエの作品で検証
授業形式 / Teaching Method 講義以外に、授業期間内で、授業で触れた内容に関連した展覧会が開催されている場合、観察を通して知識や情報を得て、レポートに取り組むことがある(フィールドワーク)。
評価方法 / Evaluation A(S)~C・E評価
参加態度70%、レポート30%
教科書等 / Textbook 適宜プリントを配布する
準備学習 / Preliminary study 事前に配付資料に目を通し、観察する服飾について知識を得る。事後は観察結果をレポートして課題に答える。(1時間程度)
担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室(A064)
備考 ●履修可能人数(人):8
履修登録学生が多い場合は抽選になります。