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講義名 スタートアップ企業論
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 4学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Start up Enterprises
学部・学科 服装学部 ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 中島 郁

授業概要 / Class Description (2022年度のスタートアップ企業論は、対面授業を予定している。新型コロナ対策等による場合は、事前にGoogle Classroomにて告知のうえ、遠隔授業等となる。遠隔授業の際は、毎回動画と、ノート用のファイルをGoogle Classroomにアップするので、オンデマンドで授業当日中に受講し、Google Formsに毎回提示されるパスワードを記入して送信しすることにより出席を取る)
現在、今後の日本経済成長のためには、積極的な起業が必須と考えられ、起業支援が各方面から注目されている。ファッションを取り巻く環境も、新しいビジネスを求められていると言える。新しいアイディア(商品、技術、サービス)から、新しい市場を開拓するベンチャー、スタートアップをはじめ、企業内起業、新規事業立上げ、独立など様々な起業が存在する。本講義では、起業アイディアの考え方、アイディアをビジネスにするために必要な考え方、基礎のスキル(起業の準備、ビジネスモデル作成、事業計画など)を解説していく。これらは、起業以外でもビジネスの中で自律的に活動できる基礎的な考え方、スキルともなる。それらの起業視点、起業スキルは起業自体ではなくとも、ビジネスにおけるすべて役に立つ。どのように活用できるかも解説していく。
本講義は、松下幸之助やビル・ゲイツ、ザッカーバーグのような大起業家の育成ではなく、どちらかというとより確実に起業し、成功するための基本的な知識の習得と理解を目的としているが、より彼らのようになる確率を上げるための要素は入っていると考えている。
到達目標 / Goal 事業立上げ、企業内起業、独立、会社設立などによる起業の意味、起業手法の活用方法が何に応用できるかを理解する。また、どのように起業するのかを理解し、実際に起業を考えた際に、大きな流れを理解できるようになること、及び、起業視点、起業スキルがどのように活用できるかを知ることが到達目的である。
実務経験 / Business Experience ・ベンチャー数社において様々な分野でいくつもの関連会社設立、新規事業/案件の責任者を歴任
・トイザらスのマーケティング部門立上げ、ソフトバンク等とのジョイントベンチャーとして米国直属のEC専業会社設立
・日米のジョイントベンチャーであるジュピターショップチャンネル株式会社 執行役員本部長(EC、マーケティング、番組編成、新規案件所管)
・グローバルユニコーン企業のAPAC拠点を設立。GSI Commerce (eBay enterprise)アジア太平洋地域代表 兼 日本法人社長
・老舗である三越伊勢丹の役員兼Web/EC事業部長としてEC立て直し、オムニチャネル推進
・新規事業等を支援するネクトラス株式会社を設立 代表取締役 兼 コンサルタント
*都内私立大学などで、起業論の特別講師
*東京都 TOKYO創業ステーション「Startup Hub Tokyo」コンセルジュ
*一般財団法人 日本情報経済社会推進協会(JIPDEC) 先進的IoTプロジェクト支援事業メンター
*CIC (Cambridge Innovation Center)の起業推進活動 Venture Cafe Tokyo 起業家メンター
*Startupbootcamp Scale Osaka 起業家メンター
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエンテーション/イントロダクション
第2回起業、スタートアップとは何か
・起業と言っても人によって理解が違うため概略を解説する。
また、「起業視点」と「起業スキル」が使える分野を紹介する。
第3回起業の現状・背景について
・日本の起業状況、環境、また、今後の方向性、期待を解説する。
第4回誰が起業家になるのか/起業のアイディアについて
・過去の起業家の人物像や起業家の発想や信条をあくまで参考に紹介するが、実は、起業は誰にでもできるとということを解説する。
また、起業のためのアイディアは、例えば、どのように考え出されるのかを解説する。
第5回アイディアをプランにするには
・ビジネスプラン/事業計画、起業に必要なリソースなどについて解説する。

第6回ミッション/マーケット/事業ドメイン
・ビジネスプランに最初に必要な事業のコンセプト、ミッションについて、事例とともに解説する。
更に、自社の事業のドメイン(土俵や戦場などとも)を設定、起業の際の調査の仕方、必要なレベル、仮説の設定の仕方の基本的考え方を解説する。


第7回起業、事業立上げの際の戦略、マーケティングについて
・戦略とはなにか。また、ビジネスを始める際のターゲットの設定から、マーケティングプラン、
顧客獲得、売上計画(販売計画)の立て方などを解説する。
第8回起業、事業立上げの際のオペレーションについて
・ビジネスに必要な製造、サービス、プラットフォームなどのオペレーションの計画の基本的な
考え方について解説する。

第9回起業、事業立上げの際のチーム/組織/体制/人員について
・ビジネスに必要なチームメンバー、構成などについて解説する。
第10回スケジュール/リスク要因について
・起業のスケジュールの立て方、及び、起業の際のリスクなどについて、事前にどう考え、
どう準備するかなどについて解説する。
財務/キャッシュフロー/資金調達について解説する。(1)
・ビジネスに必要なお金の考え方、計画の立て方などについての基本的な考え方を解説する。
第11回財務/キャッシュフロー/資金調達について(2)
・ビジネスに必要なお金の考え方、計画の立て方などについての基本的な考え方を解説する。


第12回起業支援や支援ビジネス、起業周辺ビジネスについて
・起業家を取り巻く、起業支援サービス、支援、支援ビジネスなどを紹介する。
企業内起業について(1)
・企業内において、新規事業を行うことについて解説する。また、ファミリービジネスへの応用も紹介する。
第13回企業内起業について(2)
・企業内において、新規事業を行うことについて解説する。また、ファミリービジネスへの
応用も紹介する。
第14回企業内起業について(3)
・企業内において、新規事業を行うこと。ファミリービジネスへの応用。
大企業とベンチャー企業
・大企業とベンチャー企業のマネジメントの違い、及び、成熟企業とベンチャー企業の
マネジメントの違いについて。
本講義で学んだこと
・本講義での学んだこと、方向性を総括として解説する。
授業形式 / Teaching Method ディスカッション及びグループディスカッション。
評価方法 / Evaluation 1.評価の方法
A(S)~C・E評価
2.評価の基準
試験・レポート70% 授業への意欲、参加度30%

教科書等 / Textbook オンライン上にファイルを掲載する。
(ダウンロードは不可なので、必要に応じてメモを取ること)
準備学習 / Preliminary study ・興味のあるベンチャー企業のサイトなどを訪問して、掲載内容、特にニュースリリースなどを読んでおくこと。
・もし、自身で起業するとしたら、どんなビジネスをしてみたいか、アイディアを想像しておくこと。

・毎回の授業の最後に参考企業、事例などを提示するので次回授業までに、必ずWebサイトや記事の閲覧をして、気づいたことをまとめておくこと。
・内容がそれぞれ独立しているわけでないので、全体を理解していくため、前回の授業内容を必ず読み直しなどで確認し理解を深めておくこと。用語等は覚えておく。意味が不明でった場合は調べておくこと。(それでも不明の場合は授業で必ず質問をすること)
*上記2項目で毎週1時間程度。


担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室(A064) 中島郁