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講義名 博物館実習
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 実験実習
基準単位数 3
校地 4学年
必修・選択 必修
講義名(英文) Practice in Museum
学部・学科 造形学部建築・インテリア学科

担当教員
氏名
◎ 岡島 奈音
中村 弥生

授業概要 / Class Description 学芸員養成課程の最後に位置付けられる本実習は、これまでに身につけた知識を実物資料を通して確認するものであり、授業として行われる「授業実習」と、実際の博物館において業務を経験する「館園実習」で構成される。授業実習では、多様な資料・素材に触れて各々の特徴や取扱い方法を実践的に学ぶとともに、展覧会見学を通じて展示の方法と構成について理解を深める。館園実習では、日々の博物館業務を体験することで、これまでに学んだ知識・技術を深めるとともに博物館学芸員として働くための心構えを涵養する。
到達目標 / Goal 学芸員に求められる専門的な知識・技術を身につけるとともに、人類共通の宝である文化財を後世に伝える心構えを養うことができる。
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回岡島 奈音
中村 弥生
ガイダンス:授業の目的、および成績の評価方法に関する説明
収蔵および展示環境:文化財の保存・管理・公開に適した環境について学び、温湿度計の取扱い方法を身につける。
第2回岡島 奈音
中村 弥生
金工品・漆芸品・陶磁器の取扱い、箱紐の結び方:金工品・漆芸品・陶磁器の特徴を学び、箱紐の結び方を身につける。
第3回岡島 奈音
中村 弥生
巻子・折本・冊子・屏風・襖・衝立・額装の取り扱い:巻子・折本・冊子・屏風・襖・衝立・額装の特徴を学び、巻子の取扱い方法を身につける。
第4回岡島 奈音
中村 弥生
軸装の取り扱い:掛軸の特徴を学び、取扱い方法を身につける。
第5回岡島 奈音
中村 弥生
展示見学:博物館の展示見学を通して実際の展示手法を学ぶ。
第6回岡島 奈音
中村 弥生
田中 直人
古文書の解読:古文書に使われるくずし字の基礎的な読み方を学ぶ。
第7回岡島 奈音
中村 弥生
小林 未佳・金尾 佐知子
繊維資料の調査:実験・実習を通して、服飾資料に用いられる代表的な繊維の特徴を学ぶ。
第8回岡島 奈音
中村 弥生
きものの取扱い:日本の伝統服飾であるきものの種類・技法・特徴を学び、きものの取扱い方法を身につける。
第9回岡島 奈音
中村 弥生
日本画体験:日本絵画の代表的手法である水墨画の実習を通じて、画材への理解を深め、素材の特徴を学ぶ。
第10回岡島 奈音
中村 弥生
安高 信一
洋画体験①:西洋絵画の代表的手法であるテンペラ画の実習を通じて、画材への理解を深め、素材の特徴を学ぶ。
第11回岡島 奈音
中村 弥生
安高 信一
洋画体験②:西洋絵画の代表的手法である油絵の実習を通じて、画材への理解を深め、素材の特徴を学ぶ。
第12回岡島 奈音
中村 弥生
成井 美穂・藤澤 英恵
金工体験:実験・実習を通して、金工品に用いられる代表的な金属の特徴を学ぶ。
第13回岡島 奈音
中村 弥生
テスト:授業内で身につけた文化財の取扱い方法について実技試験を行う。
第14回岡島 奈音
中村 弥生
ギャラリートーク:印象深かった博物館展示について発表する。
第999回 ※「館園実習」について(「授業概要」参照)
実習を受講する館ごとに内容が異なるため、一般的なものを挙げる。
・オリエンテーション(施設・設備の見学と課題の選定)
・広報に関する実習(広報資料の発送、利用者アンケートの整理)
・教育普及事業に関する実習(小中学生の受入、一般向け講座の運営補助)
・収集に関する実習(収集の仕組みと調査・登録)
・資料の取り扱いに関する実習(資料の整理、資料特質に合わせた収蔵方法、梱包と輸送)
・資料の保存・修復に関する実習(収蔵庫の管理、保存と修復の科学)
・収蔵品の展示に関する実習(展示テーマの設定、展示資料の選定、展示図面の作成)
・実習の反省会(実習成果発表、意見交換)
授業形式 / Teaching Method プレゼンテーションおよび博物館見学を通じて資料についてのフィールドワークを行う。
評価方法 / Evaluation 評価の方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:試験・レポート50% 授業への意欲・参加度50%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 博物館に積極的に足を運び、展示に関する理解を深めておくこと(2時間程度)。
担当教員問合せ先 / Office to contact 和装文化研究所(F館4階 F43b)