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講義名 博物館情報・メディア論
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 4学年
必修・選択 必修
講義名(英文) Museum Information and Media
学部・学科 現代文化学部国際文化・観光学科

担当教員
氏名
◎ 草刈 清人

授業概要 / Class Description 博物館は情報を生産し、展示を中心とする様々な「情報メディア」により発信する機関である。
この授業では博物館における情報の意義と活用方法及び情報発信の課題等について理解し、博物館の情報の提供と活用等に関する基礎的能力を養う。
博物館の顔ともいうべき「展示」は「空間の情報メディア」であるので、授業は博物館展示論と総合的に展開する。
到達目標 / Goal 博物館は情報を生産し、様々な「情報メディア」により発信する機関である事を理解できるようになる。
情報生産者としての博物館の学芸員の役割を理解することができる。
「展示」は「空間の情報メディアである」ことを理解し、映像、情報機器も活用した企画を立案できるようになる。
世界の博物館から発信される情報への理解を深めることができる。
実務経験 / Business Experience 実務経験
◎現在はミュージアムフリーターとして
練馬区立牧野記念庭園記念館 運営プロデューサー
展示学事典(丸善出版 2019年1月刊行)編集幹事 など

◎これまで、
(株)丹青社、(株)丹青研究所 で 
博物館計画(展示、情報、資料保存計画を含む)、展示計画・設計(情報メディアを含む)、博物館運営に従事

<主な担当業務>
映像作品「博物館実務ビデオ講座」プロデュース
 「美術工芸品の取扱い方」 鷲塚泰光監修・指導    丹青社, 1987
 「文化財の劣化と保存科学」 登石健三, 他監修・指導 丹青社, 1990

神戸ファッションセンター(現 神戸ファッション美術館:名誉館長 コシノヒロコ) 基本計画
東京都写真美術館基本計画、展示計画、
展示設計国立科学博物館 展示リニューアル計画、展示設計(地球館、日本館)
国立科学博物館 展示リニューアル計画、展示設計(地球館、日本館)
中華民国国立自然科学博物館(台中市)二期展示計画
北九州市立いのちのたび博物館(自然史歴史博物館)
荒川区立吉村昭文学館基本計画
海外移住資料館(JICA横浜内) 
札幌市博物館基本構想のための調査
板橋区植村冒険館 基本計画
神奈川県立博物館 再編整備計画(自然系・人文系)
千葉県立中央博物館 展示設計
平塚市博物館 展示制作
奈良県立民俗博物館 展示制作 

科学万博つくば85 政府出展「歴史館」展示計画設計制作
上海万博 日本産業館出展計画  など

横浜人形の家 運営主任
中野区立歴史民俗資料館 学芸責任者
文京区立森鴎外記念館 学芸員

以上
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエンテーション:メディアとしての博物館。ウォーミングアップのワークションプ
第2回博物館における情報・メディアの意義1:情報とは、メディアとは何か
第3回博物館における情報・メディアの意義2:博物館資料と情報
第4回博物館における情報・メディアの意義3:展示は博物館の情報・メディアの中核
第5回博物館情報・メディアの理論と応用1:展示における音響の活用
第6回博物館情報・メディアの理論と応用2:展示における映像の活用
第7回博物館情報・メディアの理論と応用3:情報端末の活用
第8回博物館情報・メディアの理論と応用4:多様な利用者と情報・メディア
第9回博物館における情報発信1:インターネットと博物館情報の発信
第10回博物館における情報発信2:博物館の連携、博物館相互の連携、MLAK連携と情報

第11回博物館における情報発信3:マスメディアと博物館、チラシ、ポスター、パンフレット等と博物館
第12回博物館における情報発信4:口コミ、ソーシャルメディアと博物館
第13回博物館と知的財産: ・知的財産権、個人情報、権利処理

第14回小テスト まとめ:ICT社会の中で博物館は必要か?
授業形式 / Teaching Method 講義、アクティブラーニング(グループワーク)、博物館の現場での情報メディアの活用の学習などを通じて総合的に学ぶ。博物館展示論とも関連づけて総合的に展開する
評価方法 / Evaluation 授業,グループワーク、現場学習への参加態度(40%)、グループワークの成果とプレゼンテーションの結果(10%)、レポート(30%)、小テスト:教科書と講容から出題(20%)により評価。

アクティブラーニングが大きな部分を占めるので、授業への参加が無いあるいは授業への参加が非積極的な場合は不合格とすることがある。ただし、事前に申し出があり、実習、就職活動などでやむを得ない理由と判断した場合に限って救済の課題を課すことがある。
教科書等 / Textbook 「情報生産者になる」上野千鶴子 (ちくま新書, 1352) 筑摩書房, 920円+税、 2018.9 ISBN 9784480071675

他に 博物館展示論と共通の教科書として
「展示論  -博物館の展示をつくる-」企画・編集 日本展示学会 2010雄山閣 2600円 ISBN 9784639021490
*指定教科書 授業までに入手し、目を通す事。講義にも持参すること。
準備学習 / Preliminary study 教科書を良く読むこと。3つ以上の博物館・園に行き、展示の構成、ストーリー、手法を確認しておくこと。

スマートフォン(または 携帯電話、情報パッド、ノートパソコン)を持って来る事
担当教員問合せ先 / Office to contact 非常勤講師室(A042)、博物館学研究室(F43)
非常勤講師なので、質問等には基本的には授業の前後に教室で対応する。

授業時間以外は下記にメールする事。
その際 件名の最初に「文化学園大学生 ****(氏名)」を入れる事。
アドレス kusakari.kiyoto@gmail.com
備考 授業計画で示す各回の内容は学びの中身を示すもので、必ずしもこの順番に授業を進める訳ではない。

キーワード
学芸員資格、展示、空間、情報メディア、キュレーター、コミュニケーション、プランナー、デザイナー、プロデューサー