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講義名 現代社会と疾病
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 3学年
必修・選択 選択
講義名(英文) General Medicine
学部・学科 服装学部ファッションクリエイション学科

担当教員
氏名
◎ 本間 博

授業概要 / Class Description 医学、医療の進歩は著しいが、いまだに完治できる疾患は数えるほどしかなく、疾患と共生していかざるを得ない場合や命を落とす場合の方が圧倒的に多い。また、社会の変遷とともに医学、医療上の問題点が変わってきているという現実もある。その変遷を理解するとともに何故病気になっていくのか、また将来直面するだろう新たな疾病にどのように対応していったらよいのかを考える。 本講義の目的は、生命体としての細胞から臓器間の連関、遺伝子、代謝、進化という広い観点から現在およびこれからの医学、医療を理解することにより常識ある知的で人間性ある人材育成をめざすことである。
到達目標 / Goal 以下の事を理解し説明できるようになることである。(1)大流行する感染症、学校感染症への対応と予防 (2) 免疫とは何か、免疫の破綻とは何か、HIV感染・AIDSの予防と最先端治療 (3)女性の健康とは何か (4)男性の健康とは何か (5)肥満と病気との関係 (6) 動脈硬化、老化とは何か (7)菌・微生物とヒトとの関係 (8) 認知症とは何か (9)身体障害と補助機器 (10)リハビリテーションの変遷 (11)がんとは何か (12) 心の病 (13) 生殖医療の現状 (14)環境問題や災害と健康  
実務経験 / Business Experience 1995年(平成7年)~2016年(平成28年)日本医科大学医学部 内科学講座 医師
授業計画 / Class schedule
内容
第1回感染症: 感染症とは何かを理解する。なぜ大流行する感染症が存在するのか(新型コロナウイルス感染症など)。学校感染症、輸入感染症とは何かを知り、その原因と対策を理解する。 感染予防としてのワクチン療法について理解する。
第2回免疫、HIV感染症とAIDS: HIV感染症、AIDSとは何か、ヒト免疫の破綻とはどのような病態かを理解する。HIV感染の予防、AIDSの最先端治療と問題点について考える。
第3回女性の健康:思春期から後期高齢まで各年代で女性の健康とは何か、注意すべきことは何かを理解する。
第4回男性の健康:男性に特化した健康支援とは何か、各年代で健康に注意すべきことは何かを理解する。
第5回肥満と社会:肥満は病気か? 一般成人、小児、女性の肥満の特徴について考える。
第6回動脈硬化と老化と死: 生理的老化と病的老化を理解する。アンチエイジングの歴史を学ぶと同時に終末期医療、尊厳死についても考える。
 
第7回菌と微生物: 微生物とヒトの生活とのかかわりを歴史と科学の両面から考え、理解する。
 
第8回認知症: 認知症とはどのような病態をいうのかを理解し、その対応について考える。
第9回からだ+機械=? AIの進歩により補助機器はどこまで進化しているか。その功罪についても理解する。
第10回リハビリテーションの新しい概念: 高齢者だけでなくすべての年齢層に対して「障害克服」、「機能回復」、「活動を育む」を通して社会生活をサポートするという考え方を理解する。
第11回がん: ヒトのがんの歴史を知る。なぜがんができるのかについて現在どこまでわかってきているのかを理解する。
第12回こころの病: 5~10人に1人が気分障害と言われている。ストレス、ハラスメントなどによるメンタルヘルス不調について知る。
第13回生殖医療: なぜ生殖医療が必要なのかを知り、世界と日本の生殖医療の現状について理解する。
第14回環境問題、災害と健康:大気汚染物質の健康への影響、東日本大震災などの災害による二次災害について理解する。
評価方法 / Evaluation A(S)~C・E評価
オンライン講義(オンデマンド)中に毎回提示される課題に対して解答を提出、
それにより総合的に評価する 100%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 返却された課題の回答を見直して復習すること(1時間程度)
担当教員問合せ先 / Office to contact 応用健康心理学研究室 F-46
備考 クラスルームに講義内容と課題をアップロードするので毎回解答を提出する。