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講義名 健康と環境のサイエンス
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 3学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Science of Health and Environment
学部・学科 造形学部デザイン・造形学科

担当教員
氏名
◎ 齋藤 満里子

授業概要 / Class Description 「健康と環境のサイエンス」を中心テーマとして、2つの課題について具体的な資料を参考に解説する。高校までに学んだ理科の科目内容を、「健康を守る」を主テーマとして具体例をいくつか提示するとともにわかりやすく丁寧に解説する。
 1つ目の課題では、「感染症による生活環境の変化」について解説する。歴史上人類が経験してきた感染症という環境の変化によって、私たちの生活が大きく変わり歴史までも大きく変化した例を解説することによって、今後の展望について考えてみる。
 2つ目の課題では、「環境によるリスクと健康とのかかわり」について解説する。まず、「環境中の微量化学物質と健康とのかかわり」の内容では、廃棄された後、環境の中に微量に含まれるようになった人工の化学物質が、健康に与える影響について、海洋のマイクロプラスチック問題などを例に資料とともに解説する。また、環境と人とのかかわりとして、「ストレス」について解説する。その原因が心理的なものだけでないことを学び、具体的にストレス状態になった場合、身体のなかに起こる変化がどのように身体に影響を及ぼすかを中心に、資料を参考にしながら具体的に解説する。
到達目標 / Goal  1つ目の課題では、感染症の歴史を知り、新たな感染症の発現と人類との戦いを知ることによって、「健康を守る」ための生活について関心を持つようになる。
 2つ目の課題では、身の回りに多く存在し、生活に関わっている人工の化学物質(プラスチック、薬品、添加物など)について、それらが健康と環境に及ぼした具体例を知ると同時に、生活の中でかかわる化学物質に対して関心を持つようになり、海のマイクロプラスチック問題などの環境問題にも関心を持つようになる。また、ストレスの原因とその種類を知り、体内の変化を学ぶことによって、心の状態とからだの健康状態が深く関わっていることを学ぶ。心とからだの健康を維持するためにより深く関心を持つようになる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエンテーション  
 ・授業のテーマについての意義と説明
 ・授業の受け方

(オンライン授業の場合) 
 ・リモートオンライン授業の受け方について
  Classroomへの登録、授業を受ける端末の整備について
  出席の取り方、担当教員との連絡法、質問の方法
  課題の提出について、オンラインによる試験について
第2回「感染症による生活環境の変化」1

・感染症の例
・細菌とウイルスの違いを知る
第3回「感染症による生活環境の変化」2

・この40年間に起こった世界の感染症の例
・新興感染症について
第4回「感染症による生活環境の変化」3

・「人のウイルス」、「動物のウイルス」
・人口増加と環境の変化
第5回「感染症による生活環境の変化」4

・感染症に感染し治癒して免疫力をつける方法
・ワクチンにより免疫力をつける方法
第6回「感染症による生活環境の変化」5

・普段の免疫力を下げないためにできること
・普段の免疫力を上げるためにできること

・このテーマで学んだことの確認作業 
第7回「環境によるリスクと健康」1

・「地球の環境」と「人類の活動」の関係を考えてみる
第8回「環境によるリスクと健康」2

・「生産者(植物)」,「消費者(動物)」,「分解者(微生物)」の関係を知る
第9回「環境によるリスクと健康」3

・食物連鎖
・生物濃縮
・「環境ホルモン」という言葉
第10回「環境によるリスクと健康」4

・海に廃棄されたプラスチックの問題
・マイクロプラスチックとは?
・食品の容器に使用するプラスチックに求められること
第11回「環境によるリスクと健康」5
 ストレスのしくみ(1)

・ストレスとは何だろう?
・ストレス反応をおこす刺激
・ホメオスタシス
第12回「環境によるリスクと健康」6
 ストレスのしくみ(2)

・からだの変化について考える
第13回「環境によるリスクと健康」7
 ストレスのしくみ(3)

・自律神経と内分泌
第14回「感染症による生活環境の変化と歴史」
「環境によるリスクと健康」

 2つのテーマそれぞれについて
・キーワードの確認と全体の復習
・全体を整理して重要な点を確認する
評価方法 / Evaluation 評価方法: A(S)~C・E評価
評価の基準: 試験・レポート60%、課題20%、授業への意欲と参加度20%
教科書等 / Textbook 毎回授業時に適宜資料を配布する
準備学習 / Preliminary study 配布資料を基に、授業内容を復習し、次回授業回の内容に目を通しておくこと(1時間程度)
健康な心とからだの維持に努めると共に、環境問題に関心を持つよう心掛けること
担当教員問合せ先 / Office to contact 総合教養・体育学研究室(A046a)