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講義名 クリエイティブキャリア論B
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 3学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Creative Career B
学部・学科 造形学部建築・インテリア学科

担当教員
氏名
◎ 岩嵜 いづみ

授業概要 / Class Description コロナ禍は3年目に入り、人々の日常生活自体が根本から大きく変化してしまった現在、企業は「New Normalな働く環境」を模索し、新たな視点を持ってその実現に向けて待ったなしのさらなる変革や柔軟な対応を迫られている。
こうした非常に特異な現実に直面しながら、卒業後の「自分」の在り様を具体的に考え、目の前に迫る「就職活動」に立ち向かい、人生の大きな選択を考える時期を迎える大学3年生の後期。過去2年間は学生生活を含め、ほとんどの場面で人とリアルにコミュニケーションを取ることが困難な状況におかれ、どこに自分の立ち位置を据えればよいのか戸惑いながらの日常であったことは想像に難くない。
しかし今後の社会においては、コロナ禍という状況を内包しながらも「リアル・コミュニケーション」の重要性が改めて見直され、企業の採用活動においても対面重視傾向の復活も予想される。採用方法、業種、働き方などその多くが多様化・複雑化することは必至である。
一方、学生サイドの「就職活動」においては「自分を深く見つめる」「自分と社会の関わりを強く意識する」「企業自体をよく研究する」という根本的本質はいつの時も変わらず、ブレることなく人間形成において非常に重要な行程である。コロナ禍においても私達は、これまで以上に前に進むエネルギーを蓄え、それを効果的に利用する必要がある。
この授業では、自分の道は自分でクリエイトし、1つ1つキャリアを積み上げることでこれからの時代を生きる糧とすることの大切さを理解して欲しいと考えている。
「自分自身を知ること」「社会(=業種・職種・企業)を知ること」「自分を表現する方法を学ぶこと」その他必要な知識を多角的に身につけることを通して発想の幅を広げ、各々の学生が本当に自分にふさわしい進路への可能性を自身で見出すとともに、就職活動に向けての具体的な準備を進めることを狙いとする。同時に改めて「コミュニケーション力」の重要性についても考えていく。
授業は講義、ディスカッション、ロールプレイング、プレゼンテーション・フィールドワーク等で構成し、課題提出も必須とする。
可能な限り対面授業とし、時にはハイブリッドでの授業体制など今後の社会状況を鑑みて都度適切な環境での授業構成で実施する。
実際に最新就職情報を得る方法、インテリアデザイン・設計などに携わる方からの最新情報、また社会で活躍している方とディスカッション機会等を設けることでより気づきのある授業を行うこととする。
到達目標 / Goal ①自己分析をしっかり行うことで卒業後の進路について、様々な角度から考え、自分なりの方向性が見出せるようになる。
②企業研究手法を身につけミスマッチのない企業選択が出来るようになる。
③就職や社会に出ることに対する不安を軽減し、前向きに取り組む意識を高めて学生同士が双方向で意見交換が出来るレベルに到達する。
④就職活動において求められる「自己PR」「志望動機」などの表現方法を理解し活用出来るようになる。
⑤オンライン面接、オンラインディスカッション等への対策を考え、実践出来るようになる。
⑥就職におけるダイバーシティ、その可能性を考えられるようになる。
⑦都度の課題・ノートなど提出物の納期厳守
実務経験 / Business Experience F.PRIMAVERA 主宰 人材育成・ビジネスマナー教育、ラジオパーソナリティ
メーカー企業にて企画、営業、インストラクターを経験。
人材派遣会社の派遣スタッフ向けビジネスマナーセミナー講師、教育カリキュラム制作などに携わる。ビジネスシーンにおけるコーディネーターとして、大学生の就活に向けてのクリエイティブキャリア論ゼミ、企業での新入社員に向けたビジネスマナー研修、社内スキルアップのためのOJT、プレゼンテーションセミナー等を実施。人材育成事業に関わる様々なビジネス・イベント等のサポート事業も行う。
またコミュニケーション力が要求されるセミナー講師や人材育成教育を行う上で「言葉でわかりやすく伝える」ことが重要と考え、地域密着型のコミュニティラジオ局・中央エフエムにてナビゲーター、プロデューサーとしてラジオ番組制作にも携わる。
『ヒト・モノ・コト・地域』の交流や活性化を図るNPO活動にも参加。
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回 ▼オリエンテーション
・「New Normal」環境における社会・企業の現在
・就職活動の現状
・自分について『なぜ・何のために「働く」のか? 』
・自分のこれまで・今・これから/自分の強み・魅力・自己分析の重要性について
第2回 ▼就職に向けてあなたがやるべきこと
▼「自分」を深く見つめること
▼キャリアをクリエイトするということ
第3回 ▼自己分析を進めよう
・自分の興味・関心に注目する
・なぜ自己分析が重要なのか?

▼仕事について考える①:社会で求められる力・職業の多様性を知る
・「職業」と「仕事」について考える
・「業界」「職種」について研究する
・「気になる商品」についてプレゼンをする(課題)
第4回 ▼仕事について考える②:興味のある仕事について調べる
・企業研究の進め方⇒講座後半回で企業研究プレゼン実施
・自分が望む「働く環境」について整理しよう
(業界・職種)
・仕事×自分マッチング
第5回特別招聘講師:中嶋 孝之氏
JAID(Japan Automotive Interior Design) 所属
内装インテリアデザイナー
▼仕事について考える③:
・建築・設計・インテリアデザインを仕事にするということ
・インテリアデザイナーの仕事とは?
・業界に求められる人材やスキル、そして適性能力
・学生時代に経験しておいた方が良いこと
・これからの業界の流れ 他
(特別招聘講師)
第6回 ▼社会人として活動するために①:
・資格について
・アプローチする企業リストを作り始めよう
・就職活動の流れを知る
・企業をネット検索する際のメリットとデメリット
第7回フィールドワーク▼社会人として活動するために②:
・インテリア・建築業界で活躍する社会人の話を聞く
・フリーディスカッション
第8回 ▼現役大学4年生の就職活動状況を知る
・今年度の就職傾向
・具体的活動に効果的なこと他

第9回特別招聘講師:河西美紀氏
フリーアナウンサー
▼自分について表現する①:
・面接に向けて「自己表現力」を身につける
・「話し方」が全てを変える
・オンライン面接で気を付ける話し方・表情等
(特別招聘講師)
第10回 ▼自分について表現する②:
・自己分析と企業研究をさらに深掘りする
・「自己PR」の引き出しを増やす方法
・自己PR文作成
第11回 ▼自分について表現する③:
・面接練習(グループ面接・個人面接)
・企業へのアプローチの仕方
・適切な電話・メール・敬語のルール確認

▼冬休みにやっておくべきこと
第12回 ▼就活本番への取り組み
・エントリーシートの書き方

▼企業研究結果のプレゼンテーションの実施(受講者全員)
第13回 ▼個人面接のポイント 自己紹介(自己PR)の実施(受講者全員)
・オンライン面接でのプレゼンテーションの基本を知る

▼『キャリア』のとらえ方
・あらためて『キャリア』について考てみる

第14回 ▼来春卒業予定の大卒採用見込み最新情報

▼これからの社会で求められる人とは?

▼「クリエイティブ・キャリア論B」総括
授業形式 / Teaching Method ・基本は対面による講義(コロナの感染状況によってはオンラインまたはハイブリッド形式)
・アクティブ・ラーニング形式
(ロールプレイング。グループディスカッション、プレゼンテーション、フィールドワーク)
評価方法 / Evaluation 評価の方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:
・授業への参加意欲 40%
・課題提出(期限厳守)30%
・プレゼンテーション力(プレゼン資料の完成度+プレゼン力)20%
・授業ノート作成10%
教科書等 / Textbook ①:毎回掲出するPDFによる授業資料
②:就職活動ノートを作る(既存のものでもよい)
③:大学が作成している就職ガイドwebサイト
準備学習 / Preliminary study 主体的に「自分について」考えて語れるように、ディスカッションができるように準備すること
夏休みには可能な限り企業インターンシップに参加しておくこと
気になる企業・業種についての考察・資料収集を随時進めておくこと
オンラインによるプレゼンテーションが出来る環境を準備すること
担当教員問合せ先 / Office to contact 建築・インテリア研究室(A183)
備考 コロナ感染が縮小し、社会的に自粛状況が緩和された場合には、学外職場見学日(追って日程調整)の実施を考えたい。その場合は授業の一貫と捉え、講座回数のいずれかを振り替える。
1月からは授業に就活にふさわしい服装で参加できるよう準備を進めること(スーツ着用等)