回 | 内容 |
第1回 | [歴史1] モダンデザイン前史 : フランス流アール・ド・ヴィーヴル ― バロック、ロココを中心に モダニズムの本質と特徴を理解するために、その前史となるヨーロッパ近世、なかでも貴族社会で花開いた装飾芸術について見る。 |
第2回 | [歴史2] 19世紀後半~20世紀初頭 : モダンデザインの源流 ― アーツ・アンド・クラフツからアール・ヌーヴォーまで モダンデザインの先駆的存在であるウィリアム・モリスとアーツ・アンド・クラフツ運動から、その影響を受けて広まったアール・ヌーヴォーまでを扱う。 |
第3回 | [歴史3] 20世紀初頭~1930年代 : 芸術と産業の融合 ― ドイツ工作連盟、バウハウス、機能主義 機械生産を前提とする合理的で機能的なデザインを提唱したドイツ工作連盟、デザイン運動であると同時に教育機関でもあったバウハウスなど、機能主義的なモダニズムの初期的発展を見る。 |
第4回 | [歴史4] 20世紀初頭~1930年代 : デザインの実験 ― イタリア未来派、ロシア・アヴァンギャルド、デ・ステイル 第一次世界大戦前後から1920年代を中心に、同時多発的に、新しい生活様式や芸術表現を求める前衛芸術運動が起こった。こうしたモダンデザイン運動における社会改革的側面について見る。 |
第5回 | [歴史5] 1910年代~30年代 : 消費社会の到来とデザイン ― 1925年アール・デコ博覧会を中心に 第一次世界大戦後、大量生産・消費社会が形成され、大衆文化が勃興する。新しい生活スタイルが一般大衆にも浸透していくなかで隆盛したアール・デコスタイルについて見る。 |
第6回 | [歴史6] 1930年代~40年代 : 科学技術への関心と流線型デザイン アール・デコから派生し、スピード感や最先端テクノロジーを表象するスタイルとして1930年代のプロダクト・デザインを支配した流線型(ストリームライン)デザインを取り上げる。 |
第7回 | [歴史7] 1950年代~60年代 : アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ ― ミッド・センチュリー、ポピュラックス 大戦間期に形成されたアメリカ的生活様式(アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ)が、第二次世界大戦後、自由と豊かさの象徴として世界へと浸透していく。こうしたアメリカ経済の黄金期に生まれたデザインについて見る。 |
第8回 | [歴史8] 1970年代~80年代 : モダニズムからポストモダニズムへ 1970年代から80年代にかけて、デザイナーたちは、工業化社会を背景に機能性や合理性に主眼を置いたモダン・デザインからの脱却を模索した。そうしたなかで開花したポストモダンのデザインについて見る。 |
第9回 | [地域1] 日本 : 民藝運動からかわいい系まで アーツ・アンド・クラフツの影響を受けつつも独自に発展した民藝運動の流れ、カワイイ文化と総称されるポップカルチャーなどを取り上げ、世界が注目するジャパン・デザインの本質を探る。 |
第10回 | [地域2] 北欧 : スカンディナヴィア・デザインの諸相 北欧独自のライフスタイルから生まれたデザインに注目する。自然の素材を生かし、機能的でありながら手の温もりを感じさせるシンプルなデザインは、世界で愛されている。スカンディナヴィア・デザインの成り立ちと広がりをひもとく。 |
第11回 | [特別テーマ1] オリンピックとデザイン : 1964年及び2020年(2021年)東京オリンピックを中心に 国家的イベントであるオリンピックは、世界に向けて国力をアピールする場でもあり、デザインもその手段の一つである。東京五輪を中心に、オリンピックとデザインの関係を取り上げる。併せて、1970年開催および2025年に予定されている大阪万博についても取り上げたい。 |
第12回 | [特別テーマ2] ジェンダーとデザイン 社会のあらゆる面でジェンダー平等が標榜されているが、デザインにおいてもジェンダー視点の重要性が高まっている。ジェンダーという観点から、デザイン史をあらためて考察する。 |
第13回 | [特別テーマ3] テクノロジーとデザイン 科学技術の進化と歩を合わせながら、デザインは発展してきた。デジタル社会が本格化し、さまざまな分野でパラダイムシフトが起こるなかで、新たに生まれているデザイン領域を、実例を通し紹介する。
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第14回 | [特別テーマ4] 環境とデザイン 地球環境問題の解決が喫緊の課題となっている今、サステナビリティの思想が広がりを見せている。ファッションを含むサステナブル・デザインの最前線に迫り、問題解決に向けてのデザインの可能性を探る。 |