シラバス参照

印刷
講義名 地域研究
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 3学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Area Studies
学部・学科 服装学部ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 糸林 誉史

授業概要 / Class Description 現代社会の動態をオーディエンス(受け手)の視点から捉えるための「デザイン思考」の実践を質的アプローチの理解から自分のものにする。グローバル化のすすむアジアの地域社会を事例にして,参与観察・内容分析・聞き取り調査などの質的調査の手法とともに、20世紀末に大きく変貌を遂げた文化の理論から現代社会の問題系を見極めていくことは、ファッションの社会学の課題を、コミュニティ・地域社会と生活者の視点から考えていく手がかりとなる。
到達目標 / Goal 想定外の対象や課題解決への問いを立てるために、文化理論および社会学のポストモダニティ/コロニアリズム批判以降の動向に沿って、「表象の危機」、「機能主義」批判、「生産と消費」、「ジェンダー」、「オーディエンス・エスノグラフィー」の観点から理解を深める。また現代社会の問題群を個の視点から解明する質的調査法の基礎を「参与観察法」、「ドキュメント分析法」、「聞き取り調査法」、「ライフヒストリー法」の理論と実践により、自らの研究手法とすることができる。

21世紀に大きく発展した質的アプローチへの理解を深め、卒業研究に生かしたい人向け。併せて伝統社会の側面から理解する前期開講の「文化人類学」(総合教養科目B)の受講が望ましい。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回エリアスタディと個人: 地域研究の視点
第2回「表象の危機」とは何か: 質的アプローチの種類と方法
第3回「機能主義」: モダニストの理論を構成する機能主義とは
第4回「生産と消費」: フォーディズムと消費社会に関する理論
第5回「ジェンダー」: 他者の視点を構成するジェンダー研究の理論
第6回「カルチュラル・スタディーズ」: ポピュラーカルチャーやファッション研究に関する理論
第7回「参与観察法」(1): 理論と方法
第8回「参与観察法」(2): 事例と実践
第9回「ドキュメント分析法」(1): 理論と方法
第10回「ドキュメント分析法」(2): 事例と実践
第11回「聞き取り調査法」(1): 理論と方法
第12回「聞き取り調査法」(2): 事例と実践
第13回「ライフヒストリー法」(1): 理論と方法
第14回「ライフヒストリー法」(2): 事例と実践
授業形式 / Teaching Method 課題解決型、疑似フィールドワーク、グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーション
評価方法 / Evaluation A(S)~C・E評価
調査レポート 70%
授業態度 30%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 授業の理解のために、事前に指示された内容を学習・準備してくること(30分程度)
担当教員問合せ先 / Office to contact 総合教養・体育学(A046a)