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講義名 グローバルファッションマネジメント
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 3学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Global Fashion Management
学部・学科 服装学部ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 横山 淳

授業概要 / Class Description ・過去の延長線上にない現象が様々な分野で起きている。ファッションを衣料、服飾雑貨だけの表面的な視点からではなく、衣食住遊知すべてにかかわるものととらえて日本を含む世界で起きている様々な事象について、背景、今後の予測、兆しについて分析する。
・環境問題、ジェンダー、差別などの社会問題と密接な関係がファッションにも求められており、華やかさ、トレンドを追うだけではファッションも受け入れられない現実を認識する。
・適宜課題を発信し、指導に基づき、調査・研究を各自行いレポートを提出する。
自分の意見を【考える】、レポートを【書く】ことに重点を置く
・提出されたレポートから「学生の意見まとめを発信、共有」し、他の学生の考えからも学ぶ機会を作る
・随時小グループでのディスカッションを行い、課題について情報交換、自分と他者との意見交換を行う機会を設ける

講義→課題→調査・研究→自分の考えをまとめる→レポートを書く→他者の意見から学ぶ⇒考えを深める
という社会において重要な、一連の学びのプロセスを身に付けていくことがポイントである。
・コロナの状況が好転すれば現地視察を行い、研究と現場両方から理解を深める。
・グローバルファッションブランドのマネジメントを学ぶのではなく、グローバル、ファッション、マネジメントの各分野で起きている事象を課題として調査、研究を行う
到達目標 / Goal SNS、新聞、雑誌など幅広く様々な情報リソースから、社会で起きている事象に素早く気づき反応すること。またその事象が起きた背景について理解し、今後どうあるべきかを自らの考えとしてまとめ、発表できることが重要である。
その達成のために
・日々起きることに対して常にアンテナを張り、何が起きているのかに気づくこと
・自分の考えをまとめ発言ができること
・疑問点を明確にし質問ができること
・授業中の問いかけや他者の意見に質問に対する、反応、発言により授業に参加すること
以上が授業の到達目標である。
実務経験 / Business Experience 株式会社三越伊勢丹HDSにて BARNEYS NY、マレーシア伊勢丹、伊勢丹NYオフィス、相模原、浦和店長、海外事業本部長。海外駐在及び海外事業全体の統括、海外での現地法人経営と日本での店舗経営の実務を経験。

授業計画 / Class schedule
年月日(曜日)時限担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回令和 4年10月03日(月)2時限横山 淳・オリエンテーション
-Global, Fashion, Managementのカテゴリーにおいて起きている最新の変化、動きをとらる講義である。
-ファッションの華やかさに焦点を当てるのではなく、社会的な動きを理解した存在価値とファッションについて⇒ファッションと社会のつながりを分析していく
第2回令和 4年10月17日(月)2時限横山 淳・意思決定の手法について GLOBAL,MANAGEMENT
-PDCAの歴史とOODAの出現
-PDCAとOODAそれぞれの特徴とケーススタディ
-想定シーン別にPDCA、OODAを使い分ける
第3回令和 4年10月24日(月)2時限横山 淳・PURPOSEについて GLOBAL,MANAGEMENT
-PURPOSEとは
-企業とPURPOSE
第4回令和 4年10月31日(月)2時限横山 淳・新しい顧客ニーズの生まれ方の変化① GLOBAL,FASHION
-価値の変化→価格、機能から体験へ Customer experienceとは
-意味の重要性→それを買う、所有する、使うことの意味
第5回令和 4年11月14日(月)2時限横山 淳・新しい顧客ニーズの生まれ方の変化② GLOBAL,FASHION
-消費の中心世代の交代
ベビーブーマー~ミレニアル世代~Z世代への変化
-Z世代の特徴と消費、社会変革へのかかわり方について
第6回令和 4年11月21日(月)2時限横山 淳・Z世代の重要性 GLOBAL,FASHION
-新たな消費の中心
-Z世代とSDGs…何を重視しているかとニーズの関係
第7回令和 4年11月28日(月)2時限横山 淳・SDGsとファッション① GLOBAL,FASHION
-SDGsの目標と世界のファッション関連企業の取り組み
第8回令和 4年12月05日(月)2時限横山 淳・SDGsとファッション② GLOBAL, FASHION
-SDGsとファッションの進化
第9回令和 4年12月12日(月)2時限横山 淳
外部特別講師予定
(株)三越伊勢丹クロスMD営業部長 宍戸賢太郎
・新しい販売手法① GLOBAL, FASHION
-ECの現状と実店舗の重要性
-EC、実店舗を使いこなす→オムニチャネル
第10回令和 4年12月19日(月)2時限横山 淳・新しい販売手法② GLOBAL, FASHION
-ECが百貨店に与えた影響
-デジタル時代の百貨店の戦略
-メタバース
第11回令和 5年01月16日(月)2時限横山 淳・激変する雇用環境と雇用形態 MANAGEMENT
-日本型雇用形態の終焉
-ジョブ型雇用とは
-社会人として何を準備するべきか
第12回令和 5年01月23日(月)2時限横山 淳・小売の現場視察① GLOBAL,FASHION
-百貨店
ポイント:
実店舗の魅力をいかに向上させているか
-リアルとECの組み合わせ
第13回令和 5年01月30日(月)2時限横山 淳・小売の現場視察② GLOBAL,FASHION
-専門店、ブランドブティック
ポイント:
SDGsの取り組みがどのように行われているか
第14回令和 5年02月03日(金)2時限横山 淳・現場視察のフォローアップ
・全体総括
授業形式 / Teaching Method ・課題に基づき講義を行いレポートを提出する
様々な文献、情報によるレポート作成に加えて、フィールドワークとして現場視察を行い調査、研究した内容がどのように実践されているのか、いないのかを確かめることを行う。(コロナの状況による)
・レポートから学生の意見を抜粋し全員で共有する
自分と異なる意見、考えの存在を認識し尊重すること、より良い考えに結び付けることを実践する。
評価方法 / Evaluation ・評価方法:A(S)~C・E評価
・評価の基準:試験(複数回のレポート) 80% 授業態度、参加度 20%
・自分の考えを発言することによる参加度を重視する→発言には加点する
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study ファッションに関連するニュースだけではなく社会で起きている現象に広く注意を向け、その背景を世界と関連付けて自分の考えをまとめておくと講義の理解度が高まる。また現在起きている事象に対して、1時間程度自分の意見をまとめることを継続すると理解促進、文章をまとめる力がつき、授業の理解促進する。
担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室 (A064)横山淳
備考 ・講義内容は社会情勢を見ながら最新の変化に焦点を当てるため、変更の可能性有。
・授業時間内に情報検索をその場で行うことも考慮し、個人用のPC持参する。
・コロナの状況により、完全なオンライン授業だけではなく、意見共有など部分的な対面実施も視野に入れる。