回 | 内容 |
第1回 | メディアの認識論:メディアという言葉の意味を理解したうえで、対人コミュニケーションおよびマスコミュニケーションにおけるメディアの機能と役割について講義する。 |
第2回 | メディアの歴史1:メディアが物質化されていった歴史と、書籍メディアが果たした歴史的役割について講義する。 |
第3回 | メディアの歴史2:ファッション情報の成立と背景、そして産業革命以降の情報産業の発展について、写真の黎明期と絡めて、講義する。 |
第4回 | ファッション写真1:20世紀アメリカにおけるファッションメディアの成立とファッション写真の確立、ジャンルの生成の過程について、講義する。 |
第5回 | ファッション写真2:ファッション写真ジャンルの表現的・技法的展開を追いながら、ファッション写真のルールや、そこに現れる規範のありようを、講義する。 |
第6回 | モデルと有名性1:ファッション写真の戦後的展開の中で、被写体としてのモデルが注目されていく軌跡を絡めながら、「有名性」という概念について講義する。 |
第7回 | モデルと有名性2:モデルの歴史を追いながら、時代がモデルの外見を通じて、人々に美の規範を提示するようになった歴史的経緯と表象的なメカニズムを講義する。 |
第8回 | モデルと保証人:スーパーモデル現象を具体例として、モデルがファッションの新しさを保証する存在になっていく歴史的展開を講義する。 |
第9回 | 日本の活字ファッションメディア1:服飾情報の発生から、洋裁雑誌『装苑』の成立までの歴史をたどる。 |
第10回 | 日本の活字ファッションメディア2:『装苑』の表紙の変化を具体例として、洋裁からファッションへと変化する兆候が雑誌メディアの表現の中に反映されているかを読み解く方法を講義する。 |
第11回 | 日本の活字ファッションメディア3:ファッション雑誌の登場と展開について講義しながら、表紙、目次、広告、特集記事、スタイル写真、「保証人」、コピーライティングといった側面から誌面を解読する方法を講義する。 |
第12回 | グラフィックデザインと時代の感性1:ラフォーレ原宿のポスター表現の変遷を講義しつつ、個別のブランドやスタイルを代表しないファッションメディア表現が時代をどのように映し出すのか、という問題について講義する。 |
第13回 | グラフィックデザインと時代の感性2:パルコの80年代のポスターやルミネの00年代のポスターとラフォーレ原宿のポスターを比較対象しながら、時代の感性が別メディアによって分有されている様相について講義する。 |
第14回 | ファッションメディアとしてのSNS:デジタルメディアとファッションの関係性について、SNSを具体例としながら、メディア環境の現代的問題について講義する。 |