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講義名 調理学・調理実習
(副題)
講義開講時期 通年 講義区分 実験実習
基準単位数 4
校地 3学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Cookery Science ・ Practice in Cooking
学部・学科 服装学部ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 中島 敬子
五十嵐 清子

授業概要 / Class Description 教職履修者を対象に、前期は専ら調理の基本的技術と食品の特色とその取り扱いについて修得し、後期は順次その応用で、行事食その他をとりあげて高度の技術と理論を身につける。中学・高等学校の家庭科調理実習への知識と能力を修得し得るように、調理学・食品学を基礎とした科学的な見地から調理を理解し、同時に、盛り付け、配膳、食卓作法の素養も身につけ、日常生活に即した健康で快適に過ごすための正しい食生活のあり方について学習する。
到達目標 / Goal ①実践的・体験的な学習活動を通して、生活の自立に必要な「食」に関する基礎的な知識と技術を習得することができるようになる。
②食材及び栄養面について理解を深め、課題を持って食生活を良くしようとする態度と能力を身に付けることができるようになる。
③家庭科教員になった時、食の大切さ、調理の楽しさや完成の喜びを、生徒が体得出来るような実習ができるようになる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回講義 調理の意義と目的、調理操作と調味操作
実習 パンケーキ、フルーツケーキ
第2回講義 日本料理の献立形式と食品構成、丼物の種類と要点、みりんの役割、酢の物の塩分濃度、すまし汁の味加減
実習 親子丼、きゅうりの酢の物、すまし汁、利休まんじゅう
第3回講義 西洋料理の献立形式と食品構成、獣鳥肉の構造と部位の特色・適する調理法、ゼラチンの取り扱い方
実習 ハンバーグステーキ、グラッセ、ババロア
第4回講義 中国料理の献立形式と食品構成、小麦粉に加える水分量とドゥ・バッター、寒天の取り扱い方、シロップの濃度と比重
実習 餃子、きゅうりの和え物、トマトと卵のスープ、杏仁豆腐
第5回講義 米の吸水と加熱、ゆで物の特徴と青ゆで方法
実習 白飯、みそ汁、煮魚、ほうれん草のごま和え、わらび餅
第6回講義 韓国料理の献立形式と食品構成、唐辛子の種類と使用法
実習 クッパ、たこのフェ、にらとあさりのチヂミ、白玉団子
第7回講義 スープの分類、ホワイトソースの作り方、卵の起泡性(別立て法)
実習 チャウダー、ブロッコリーとハムのサラダ、チーズマフィン、モンブラン
第8回講義 すし飯の水加減と合せ酢の関係、味の相乗効果
実習 散らしずし、すまし汁、水ようかん
第9回講義 ホワイトソースの種類と分類及び用途、焼き付け料理の特色
実習 グラタン、ミラノ風カツレツ、きのこのサラダ、パンナコッタ
第10回講義 中国の家庭料理、小麦粉のグルテン形成と油脂との関連、ドゥの伸展性と粘弾性
実習 チャーハン、野菜とクラゲのサラダ、豆腐のスープ、揚げ菓子
第11回講義 インド料理と食文化の特徴、スパイスの効用、ルーの種類と用途、卵の調理性、卵液の熱凝固及び加熱方法
実習 チキンカレー、バターライス、サラダ、ラッシー、プリン
第12回講義 イタリアの地方別特色料理、オリーブ油の種類と特色、チーズと乳製品について
実習 ピッツァ2種、魚介サラダ、ティラミス
第13回講義 日本料理と食卓作法、日常の健康食、煮物の調理法
実習 肉じゃが、鮭と野菜の蒸し煮、豆乳みそ汁、雑穀米
第14回講義 ピラフの要点と特色、生野菜の調理とドレッシング、卵の起泡性(共立て法)
実習 パエリア、サラダ、ロールケーキ
第15回講義 卵黄の乳化性、マヨネーズの分離と再生法、マヨネーズの基本
実習 ミネストローネ、ポークソテー、マセドアンサラダ、マドレーヌ
第16回講義 弁当料理の特徴と調理方法、根菜類の煮物と調味操作、焼き物調理、揚げ物の特徴と適温、油脂の劣化
実習 筑前煮、照り焼き魚、天ぷら、卵焼き他
第17回講義 牛乳の調理性と用途、ホワイトソースの応用
実習 パンプキンスープ、クロケット、サラダ、コーヒーゼリー
第18回講義 中国の飲茶と点心、イースト菌と発酵、小麦粉製品の膨化、砂糖の煮つめ温度
実習 あんまん、肉まん、花捲き、貝柱と白菜のスープ、かぶのサラダ、さつま芋の飴がけ
第19回講義 魚肉の構造と特色、魚肉の取り扱い方
実習 炊き込みご飯、さばのみそ煮、長芋の梅和え、かぼちゃのみそ汁
第20回講義 韓国料理と唐辛子、辛味成分の効果、じゃがいもデンプンについて
実習 ピビンパプ、じゃがいものチヂミ、わかめのスープ
第21回講義 イタリア料理の献立形式と食品構成、パスタの種類と特色
実習 パスタ料理、トマトとコーンのサラダ他
第22回講義 日本料理の食卓作法と配膳、会席料理の特色と要点
実習 口取り、刺身、吸い物、煮物
第23回講義 クリスマス料理、獣鳥肉のローストの方法、卵の起泡性
実習 オニオンスープ、ローストチキン、サラダ、クリスマスケーキ
第24回講義 正月料理、重詰料理の特色と要点、雑煮と祝肴
実習 初の重、二の重、三の重、与の重、五の重、雑煮
第25回講義 エスニック料理の特徴、エスニックの食材および調味料の使用法
実習 ベトナム風チキンライス、春雨スープ、豆腐のチェー
第26回講義 中国料理の調味料各種、もち米の取り扱い方、もち米の吸水量と蒸す理由
実習 中華ちまき、中華風かき玉汁、たこときゅうりの和え物、マンゴープリン
第27回講義 日本の行事食の意義と目的、旨味成分とだし
実習 ひなずし、うしお汁、和え物、桜餅
第28回講義 ディナーとテーブルマナーについて、フルコースの順序とテーブルセッティング
実習 前菜、スープ、メインディッシュ、デザート、コーヒー
授業形式 / Teaching Method 各回のテーマに合わせて講義をした後、デモストレーションを行う。その後、1班6人のグループで調理実習を行い、料理を評価する。新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、試食を行わない場合がある。
評価方法 / Evaluation ・評価方法:A(S)~C・E評価
・評価の基準:試験90%、レポート10%
教科書等 / Textbook 『新健康と調理のサイエンス(第2版)』/編著:大越ひろ・品川弘子・飯田文子/(学文社)
準備学習 / Preliminary study 学習予定の項目について配布資料を読み、予習をする。(0.5時間)
学習した内容について復習をし、重要事項についてまとめる。(0.5時間)
担当教員問合せ先 / Office to contact 教育学・調理学研究室 (D34a)
備考 本年度に限り、教職課程の学生のみ履修可とする。