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講義名 写真・映像表現演習
(副題)
講義開講時期 通年 講義区分 演習
基準単位数 4
校地 3学年
必修・選択 必修
講義名(英文) Seminar in Photograph and Movie Expression
学部・学科 造形学部デザイン・造形学科メディア映像クリエイションコース

担当教員
氏名
◎ 馬場 磨貴
深田 雅子
岡本 大祐

授業概要 / Class Description この授業は、写真と動画映像に関する技術と表現を実際に撮影する事で体得していく。
写真は現在、街頭、メディア、ネットなど、巷に氾濫している。誰もが簡単に携帯で写真を撮れるようになり、写真を取り巻く環境は年々変化している。本講座は一眼レフによる技術習得を主たる目的とするが、静止画として世界を切り取る意味や目的、可能性についても考えていく。また、撮影技術習得と同時に、写真によってメッセージを発信できるよう表現方法と思考を養っていく。
動画映像は、映画やテレビ、ネット等で制作体制や技術が異なっていた時代は遠い過去となり、現在ではデジタル化によって制作環境の境界線が曖昧になってきた。デジタル一眼の動画機能の進化は、写真と動画映像の両方の技術習得が必要となり、さらに編集技術までを知らないと撮影が進まない時代になっている。それを踏まえてDVDやブルーレイのオーサリング等まで、かなり広範囲な動画に関する技術に触れていく。
この授業の進め方は、講師による撮影指導と受講生による撮影、合評と講師講評を中心にする。また、撮ることと並行して観ることにも力を注ぎたい。


到達目標 / Goal メディア媒体に不可欠な写真と動画映像の技術を基礎から学び、ベースとなる撮影の技術力を身につけられるようになる。さらに、テーマに沿った自分なりの写真と動画の表現が出来るような映像的な思考力をつけられるようになる。
また、写真や動画映像について的確に語る力も蓄え、深い考察ができるようになる。
実務経験 / Business Experience 馬場磨貴:元朝日新聞社出版写真部フォトグラファー / 現在は広告やエディトリアル分野を中心にフリーランスのフォトグラファーとして活動 / 写真集・書籍の出版にも関わる / 日本写真芸術専門学校非常勤講師



岡本大祐:フリーランスのカメラマンおよび映像ディレクター
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真1 オリエンテーション、カメラ名称・機能の説明、カメラの仕組みについて
映像1 ポストプロダクション1 光の三原色(RGB)と 色の三原色(CMYK)の説明 / Photo Shopについて
第2回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真2 露出(絞り・シャッタ-スピード、ISO)技術の実習
映像2 Photo Shop レタッチをする(トーンカーブ・肌修正・ゆがみツール)
第3回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真3 露出補正、露出のコントロールによる効果、ホワイトバランスについて
映像3 撮影素材のRAW現像・整理の仕方
第4回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真4 実習2~3の講評、カメラの構造1
映像4 写真素材の切り抜き・合成について(パスでの切り抜き)
第5回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真5 異なる焦点距離のレンズの特性を学ぶ
映像5 Premiere1 撮影した写真素材をタイムラインに並べてスライドショーを作る。
第6回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真6 レンズの特性実習講評、カメラの構造2
映像6 映像撮影1 友達のインタビューを撮影する。三脚の使い方
第7回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真7 ピクチャースタイルとホワイトバランスについて、カメラの構造3
映像7 映像編集1 Premiereで撮影したインタビュー映像を編集しよう
第8回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真8 構図・アングル実習
映像8 映像撮影2 屋外、屋内での撮影を行う。(フレームレートとシャッタースピード)
第9回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真9 構図・アングル講評
映像9 映像編集2 映像のカラーコレクションとタイトルをつけよう
第10回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真10 光とその効果について学ぶ。自然光、ストロボ光など写真撮影に必要な基本的技術を習得
映像10 映像撮影3 ミュージックビデオ「丸」を探してきて撮影しよう
第11回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真11 スタジオでの撮影実習。物撮りのライティングを学ぶ
映像11 映像編集3 ミュージックビデオ「丸」を撮影しよう。音楽に合わせて映像編集をする
第12回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真12 スタジオでの撮影実習。ポートレートのライティングを学ぶ
映像12 映像編集4 レンダリングについての説明・書き出し・作品講評
第13回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真13 物撮り、ポートレート写真の講評
映像13 映像撮影4 対談を撮影しよう。イマジナリーラインについての説明
第14回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真14 組写真の撮影方法や構成についての実習
映像14 映像編集5 対談を編集する。マルチカメラ編集
第15回馬場 磨貴写真15 組写真講評
映像15 映像編集5 対談を編集する。マルチカメラ編集
第16回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真16 フォトストーリーの考え方と実習。「写真集」を読み、映像を言葉にする
映像16 映像編集6 DVDのオーサリングについて・対談映像講評
第17回馬場 磨貴写真17 フォトストーリー編集、構成の実習
映像17 映像撮影7 CM作成(ギャツビーCMコンペ目標・時期によってコンテンツ変更予定)企画書とコンテの作成
第18回馬場 磨貴
岡本 大祐
特別外部講師:元田敬三(写真家)
写真18 長年1つのテーマに取り組んできた写真家を招き、作品について、テーマ選びの方法や取り組み方を語る。写真を志すきっかけから今日にいたるまでの軌跡を、過去の作品を紹介しつつ語る
映像18 映像撮影8 CM作成(ギャツビーCMコンペ目標・時期によってコンテンツ変更予定)スローモーションの撮影方法・エフェクトのかけ方(After Effects)

第19回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真19 課題テーマ❶①後期授業では、課題から各自のテーマを考え、組写真による表現を学ぶ。企画、絵コンテ、撮影、構成、再撮影、といった手順で制作を進行する
映像19 映像編集7 CM作成(ギャツビーCMコンペ目標・時期によってコンテンツ変更予定)CMコンペ 映像編集・書き出し・講評
第20回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真20 課題テーマ❶②写真セレクト、PC作業。中間講評・アドバイス、再撮影
映像20 映像撮影9 ショートドラマを作ろう(グループ・企画・コンテ)
第21回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真21 課題テーマ❶③合評・講評。完成した組写真のプレゼンテーション
映像21 映像撮影10 ショートドラマを作ろう ライティングについて
第22回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真22 課題❷➀企画、絵コンテ、撮影、構成
映像22 映像編集8 ショートドラマを作ろう ドラマの編集をする。MA・マルチオーディオの説明
第23回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真23 課題❷②写真セレクト、PC作業。中間講評・アドバイス、再撮影
映像23 映像編集9 ショートドラマを作ろう ドラマの編集をする。書き出し・講評
第24回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真24 課題テーマ❷③合評・講評。完成した組写真のプレゼンテーション
映像24 映像編集10 モーショングラフィックスでタイトルワークを作成する(After Effects)
第25回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真25 課題❸➀企画、絵コンテ、撮影、構成、写真セレクト、PC作業
映像25 映像撮影11 コマ撮りの方法・実践(canon EOS utility)

第26回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真26 課題❸②合評・講評。完成した組写真のプレゼンテーション
映像26 映像撮影12 コマ撮りの方法・実践(canon EOS utility)

第27回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真27 課題❹➀企画、絵コンテ、撮影、構成、写真セレクト、PC作業
映像27 映像編集11 コマ撮りの方法・実践 編集(シーケンスレイヤー)

第28回馬場 磨貴
岡本 大祐
写真28 課題❹②合評・講評。完成した組写真のプレゼンテーション
映像28 最終課題 グループ制作自由課題 ファッションショームービーを作る1
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価 評価基準:授業態度・意欲、理解度、課題の提出やその優良を総合的に評価する。 課題評価・理解度 60%、授業態度・意欲・取り組み方 40%
教科書等 / Textbook 指定なし。
参考となる書籍は多いので、それぞれの授業内で紹介する。
準備学習 / Preliminary study 優れた写真集、写真展などを紹介するので、自発的にそれらに触れるように努力する。又、学校付近のヨドバシカメラになどに通い、最新のカメラに少しでも触り興味を持つようにする。
担当教員問合せ先 / Office to contact メディア・映像研究室(A163)
備考 ポータブル・ハードディスク
SDカード(64GB以上)を各自が用意するのが望ましい。