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講義名 ジュエリー・メタルデザインⅠA
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 実験実習
基準単位数 4
校地 3学年
必修・選択 必修
講義名(英文) Jewelry Metal Work ⅠA
学部・学科 造形学部デザイン・造形学科 ジュエリー・メタルデザインコース

担当教員
氏名
◎ 春田 幸彦
成井 美穂
藤澤 英恵

授業概要 / Class Description ジュエリーおよび工芸のデザインについて、ファッションとジュエリー、生活と工芸など社会性を重視してスケッチとプレゼンテーションを重ね制作をする。技術の基本となる金工技法、ジュエリーメーキングについて幅広く学ぶ。
到達目標 / Goal マーケティングリサーチする習慣を身に付け、イメージ展開からオリジナリティあるデザインの提案と、制作を通して材質の効果や技術とデザインの関連を知ることで自己の適性を把握することができる。
実務経験 / Business Experience 特別外部講師
鈴木 久子
一般社団法人 金属アレルギー協会 代表理事
丸山 聰
有限会社ソラ(SORA)代表
教授 春田 幸彦
オーダーメイドブライダルジュエリー制作会社勤務
助教 藤澤 英恵
宝石を扱う貿易会社勤務
授業計画 / Class schedule
年月日(曜日)担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回令和 4年04月12日(火) 課題1.インテリア・アクセサリーのデザインと制作
衣食住のうち「食」を明るく豊かにするカトラリーを考察する。
スプーン、フォーク、ナイフをセットでデザインし、自由に方向性を検討する。
第2回令和 4年04月13日(水) デザイン画を完成させ、実制作するデザインを決定する。
デザインに相応しい技法の組み合わせを考察する。
第3回令和 4年04月19日(火) 材料の歩留まりについて
デザイン画を元に限られたサイズの材料から、効率良く無駄のない地金取りを検討する。
第4回令和 4年04月20日(水) 材料を切り出す1
複数の技法を組み合わせる制作のための工程を計画する。
第5回令和 4年04月26日(火) 材料を切り出す2
表面上のテクスチャーや装飾などを施す。
第6回令和 4年04月27日(水) 加飾作業1
デザインに相応しい技法を選択し実験を行う。
地金を加工する。
第7回令和 4年05月10日(火) 加飾作業2
地金を加工する。
第8回令和 4年05月11日(水) 人体との関わり、直接触れる部分(手、口等)とその周囲(テーブル、テーブルクロス等)を想定し必要に応じて形状を整える。
第9回令和 4年05月17日(火) 使用時を考え、形状を加工し整える。仕上げ作業を行う。
シルバープレーティング「銀メッキ」および色止め「酸化防止」を行い完成。
第10回令和 4年05月18日(水)特別外部講師
鈴木 久子
一般社団法人 金属アレルギー協会 代表理事
丸山 聰
有限会社ソラ(SORA)代表
特別講義「金属アレルギーについて」聴講。
第11回令和 4年05月24日(火) 課題2.打ち出しおよび打ち込み象嵌のブローチ
「打ち出し」とは一枚の薄い金属板をタガネを用いてレリーフ状に加工し立体的に表現することができる技法である。
モチーフの観察とデッサンを通してデザインを抽出する。
「打ち込み象嵌」とはベースとなる金属板に種類の違う金属板を溶接し金鎚で打ち込むことで模様を表す伝統彫金技法である。
第12回令和 4年05月25日(水) デザイン研究。
モチーフを観察しスケッチする。
具象物からアレンジしジュエリーとしてのデザインに展開する。
デザイン画を完成させる。
第13回令和 4年05月31日(火) 実制作するデザインを決定し、粘土などで実物大の模型(立体エスキース)を制作する。
第14回令和 4年06月01日(水) 模型を観察しながら地金取り(金属板から必要な形を検討する)を考える。
最終的な表面の色上げ方法を考える。
地金を焼き鈍し、大まかな形を打ち出す。
加工硬化したら焼き鈍しを繰り返す。
第15回令和 4年06月07日(火) 打ち出し作業1
細部を加工するため作品を固定する。
ヤニ台(金属板を固定するための補助道具)の使用方法を学ぶ。
第16回令和 4年06月08日(水) 打ち出し作業2
地金が加工硬化したら、焼き鈍し、ヤニ台へ固定を繰り返す。
第17回令和 4年06月14日(火) 打ち出し作業3
第18回令和 4年06月15日(水) ブローチ金具の位置を検討する。
作品の重量や形状、身につけた時の角度など、あらゆる状況を想定し吟味する。ブローチ金具のろう付けをする。
第19回令和 4年06月21日(火) 仕上がり状況から、再度色上げの種類を検討し、仕上げる。
第20回令和 4年06月22日(水) 課題3.七宝 「七宝」とは金属素地にガラス粉末(七宝釉薬)を金属に焼き付けた技法の日本での名称である。小作品の制作を通し七宝の平面技法を学ぶ。
七宝の基本技法について手順を説明する。
第21回令和 4年06月28日(火) 胎を制作する。「胎」とは七宝を施す基盤となる金属のこと。
釉薬を水篩する。「水篩」とは釉薬の粒子サイズを揃えること不純物を取り除くことを目的とした釉薬の洗浄工程のこと。
第22回令和 4年06月29日(水) 平面技法による小作品制作1
七宝釉薬で加飾する。施釉と焼成を繰り返す。
第23回令和 4年07月05日(火) 平面技法による小作品制作2
七宝釉薬で加飾する。施釉と焼成を繰り返す。
第24回令和 4年07月06日(水) 平面技法による小作品制作3
七宝釉薬で加飾する。施釉と焼成を繰り返す。
第25回令和 4年07月12日(火) 平面技法による小作品制作4
七宝釉薬で加飾する。施釉と焼成を繰り返す。
第26回令和 4年07月13日(水) 平面技法による小作品制作5
七宝釉薬で加飾する。施釉と焼成を繰り返す。
第27回令和 4年07月19日(火) 平面技法による小作品制作6
表面を研磨する。
第28回令和 4年07月20日(水) 各パーツを取り付けて完成。
授業形式 / Teaching Method 各課題において制作段階に応じて複数回、および課題完成後にプレゼンテーションを行う。
デザインのためのモチーフの観察、市場調査、展覧会観賞などのフィールドワークも必要に応じて行う。
評価方法 / Evaluation ・評価方法:A(S)~C・E評価
・評価の基準:授業態度30%、作品60%、レポート10%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 市場調査、展覧会、書籍、新聞等で情報を収集し、ジュエリーやファッション、金工の専門書なども見ておくこと。
担当教員問合せ先 / Office to contact 金工研究室(A011a)