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講義名 現代国際政治論
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 3学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Contemporary International Politics
学部・学科 国際文化学部国際文化・観光学科

担当教員
氏名
◎ 中沢 志保

授業概要 / Class Description 冷戦構造が崩壊し、それに代わる国際社会の枠組みが形成されていない現在、国際政治状況は混迷を深めるばかりである。米中両大国以外に、EU(ヨーロッパ連合)、東南アジア、中南米、アフリカなどの諸地域がそれぞれの存在感を示し、また国際機構や多国籍企業などの国家以外のアクターの活動が一段と重要性を増しつつある。このような現代における国際政治の諸様相を概観し、国・地域・組織などの活動や役割を確認する。
到達目標 / Goal 1.第二次世界大戦の構図とヤルタ体制を理解し、説明できる。
2.冷戦時の対立状況が今日の国際問題と関係している事例を最低ひとつ説明できる。
3.地域紛争の原因を把握し、具体的な事例を最低ひとつ説明できる。
4.国際連合(UN)の機能と歴史を学び、地域紛争への対応について理解することができる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回はじめに: 授業の内容を理解し、到達目標を確認する。
第2回第二次世界大戦: 現在の国際政治の「原点」である第二次世界大戦を概観する。
第3回戦後構想(1): 第二次世界大戦中に連合国が打ち出したさまざまな戦後構想を学び、それが戦後の国際政治にもたらした影響を理解する。
第4回戦後構想(2): ヤルタ協定(1945年2月)を読み、戦後世界が「ヤルタ体制」と呼ばれるようになった理由を考える。
第5回冷戦史(1): 冷戦の起源と展開を資料を読みながら確認する。「鉄のカーテン」演説、トルーマン・ドクトリンなどを中心に。
第6回冷戦史(2): マーシャル・プランの内容とその意図を理解し、ヨーロッパ復興計画の冷戦的な特徴を考える。
第7回冷戦史(3): 朝鮮戦争(1950~53年)を概観し、朝鮮半島が未だに冷戦構造から脱していないことを確認する。
第8回冷戦史(4): ヴェトナム戦争(1954~75年)が国際政治とアメリカの対外政策に与えた影響を確認する。
第9回地域紛争(1): 冷戦終結後、世界各地で頻発する地域紛争の原因を探る。
第10回地域紛争(2): イスラエル=パレスチナ問題を考える。
第11回地域紛争(3): 湾岸危機(1990年)、湾岸戦争(1991年)、イラク戦争(2003年)までの一連の経緯を確認する。
第12回地域紛争(4): イラク戦争後先鋭化したテロリスト集団の特徴を知り、深刻化したシリア内戦との関係を確認する。
第13回国際連合(1): 国連の歴史と役割を概観する。
第14回国際連合(2): 国連の地域紛争への対応を確認する。PKO活動ならびに国連における日本の役割を中心に。
授業形式 / Teaching Method 毎回の授業でのテーマに関して、教員と学生あるいは学生間でディスカッションを行う。
評価方法 / Evaluation 評価方法: A(S)~C・E評価
評価の基準: 試験(小テストを含む)70%、授業態度30%
教科書等 / Textbook 教科書は指定しない。
参考文献は授業中に提示する。
準備学習 / Preliminary study 新聞やテレビのニュース番組などを活用して、日頃から国際社会で起きている事柄に関心を寄せてほしい。
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際文化・観光A研究室(D44)