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講義名 映画・舞台衣装論
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 3学年
必修・選択 コース必修
講義名(英文) Costume in Screen and Stage
学部・学科 国際文化学部国際ファッション文化学科 映画・舞台衣装デザイナーコース

担当教員
氏名
◎ 小林 巨和

授業概要 / Class Description 映画、演劇などの舞台芸術作品における衣装の役割とは何か。様々な観点から考察し、その概念を再構築する。
授業項目に沿って衣装デザイン画を描き直す事で、衣装が果たす役割やその効果を実感し、キャラクターの表現方法と構成の仕方を具体的に学ぶ。
また、デザイン画のプレゼンテーション、講評レポート作成、グループワーク等の相互学習により自他の個性を見出し、発想力、表現力を高める。
到達目標 / Goal テーマ毎に視点を変えて衣装を考察することで、発想からデザイン、実物化までの具体的な過程を学び、自己の卒業後の将来像を明確にすることが出来る。
デザイン画の発表と講評の場を多く設けることで、様々なプレゼンテーション手法を獲得し、コミュニケーション能力を高め、感性を豊かにすることが出来る。
また、現代社会を研究し、これらが衣装デザインに与える影響を実感する事で社会の様々な事象へ積極的に目を向け、多面的な考察力を持つ事が出来る。
実務経験 / Business Experience 衣裳プランナー
劇団四季在団中から衣装、装置、ポスター等、幅広く作品のデザインを手がける。
2001年浅利慶太演出オペラ「TURANDOT」ではミラノスカラ座にて衣装デザインを担当。
近年の主な作品に、ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」、「JERSEY BOYS」、「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」他多数。
現職の視点から作品創作の意図や過程、経験談を紹介し、仕事内容を具体的にイメージした進路選択につなげる。
大正大学表現学部表現文化学科「セルフマーケティングⅥ」非常勤講師在任。
自己表現の観点からプレゼンテーション力やコミュニケーション能力の向上を図り、創作活動における自己有用感を認識する。
授業計画 / Class schedule
時限担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回2時限小林 巨和オリエンテーション▼授業概要と各項目内容について説明。授業の目的を理解し、到達目標に対してどんな姿勢で取り組むか「自分タイトル」を設定する。主体的視点。
第2回2時限小林 巨和自分プレゼンテーション▼設定した「自分タイトル」について発表し、全員で講評。現在の自己を再認識し、他者(観客)に興味深く解説する表現方法を模索する。対話的視点。
第3回2時限小林 巨和映画・舞台衣装における発想とデザイン(前)▼自他の成長を実感する為の比較材料として、各自デザイン画を発表し、全員で講評。他者の表現方法や衣装の捉え方を相互に比較する。出発点。
第4回2時限小林 巨和映画・舞台作品における衣装の役割▼1枚の布だけで表現出来る事を体感する。「モノ」が内包する伝達力を探ると共に、衣装の有用性を再認識する。価値を創造する視点。
第5回2時限小林 巨和衣装による人物描写-1▼登場人物の効果的な視覚表現。全員共通のキャラクターを1つの衣装アイテムだけで表現し、人物の特徴やその捉え方を体感する。フォーカス視点。
第6回2時限小林 巨和衣装による人物描写-2▼キャラクターの履歴書作成。人物像を詳細に研究、設定することで、相手(観客)に説得力を与えるデザイン要素を見出す。主観と客観の視点。
第7回2時限小林 巨和衣装コンセプト-1▼衣装表現におけるコンセプトとリアリティーとは何か。1つの主題から段階的に独自の衣装コンセプトを導き出す。根拠を見出す視点。
第8回2時限小林 巨和衣装コンセプト-2▼独自のコンセプトに基づいた衣装デザイン画を発表し、全員で講評。デザインの構想過程とその重要性を確認する。論理的視点。
第9回2時限小林 巨和衣装様式▼衣装の造形要素に規則を与え、作品の登場人物全体を相対的に表現する方法を学ぶ。設定したドレスコードで体感!体系的視点。
第10回2時限小林 巨和衣装と社会-グループ学習1▼衣装デザインにおける時代考証、社会考察の重要性を学ぶ。「2022年」現代の社会情勢や流行についてグループワーク始動!多面的視点。
第11回2時限小林 巨和現代社会の考察-グループ学習2▼「2022年」についてグループ発表し、全員で講評。表現テーマを導き出し、現在の視点で衣装を再構築する。事実と主観の分別視点。
第12回2時限小林 巨和社会と表現-グループ学習3▼「2022年」表現テーマに基づく衣装デザイン画を発表し、全員で講評。社会と表現との相互作用に着目し、その関係性を認識する。建設的視点。
第13回2時限小林 巨和衣装における陰影表現▼人物像の相応しいシルエットや立体感の作り方、環境や時間経過を可視化するペイントの具体的手法とその効果を学ぶ。劇的モノクロ視点。
第14回2時限小林 巨和映画・舞台衣装における発想とデザイン(後)▼本講義を踏まえて再考したデザイン画を発表し、全員で講評。受講前と比較し、成果や「自分タイトル」の達成度を実感する。到達点。
授業形式 / Teaching Method 対面とオンラインの併用型。ツールはZOOMを使用し、全て実践形式とする。
課題提出など適宜、classroomを組み合わせる。
講義、演習 30%
プレゼンテーション、講評 40%
グループワーク 30%
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:授業態度、積極性 40%
      課題、レポート提出 30% フィードバックとして次回授業の始めに講評する。
      課題への到達度 30%
教科書等 / Textbook 適宜、プリントを配布、又は配信する。過去作品の衣装デザイン画、舞台写真等の掲示。
準備学習 / Preliminary study 各回返却された課題の添削箇所を見直し、必要に応じて再提出すること。プレゼンテーションの際には必要な資料を集め、調べておくこと。
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際ファッション研究室(D47)