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講義名 映画・演劇史
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 3学年
必修・選択 選択
講義名(英文) History of Movies and Performing Arts
学部・学科 国際文化学部 国際ファッション文化学科

担当教員
氏名
◎ 齋藤 浩樹

授業概要 / Class Description 映画・演劇の歴史を時代を追って解説する。劇場形態と公演形態の変遷を俯瞰しながら、映画・演劇の発生起源からその発展の過程を探ることで、パフォーミングアーツに関する幅広い知識の習得を目的とする。
到達目標 / Goal 映画、演劇の歴史を学ぶことにより、パフォーミングアーツの発生と発展の歴史およびその流れを俯瞰的に考察することができる。人間にとって、「表現する」ことの意味を知り、その行為をどのように芸術として昇華して現在の表現芸術が生まれて来たかについて、深い知識と教養を身につけることができる。
実務経験 / Business Experience 大学卒業後28歳まで劇団四季美術部に在籍、舞台美術製作ならびにデザイン・設計業務に携わる。
28歳で舞台美術家として独立、以後現在に至るまで数多くの舞台美術デザインを手がける。総作品数は300を超える。また、10作品以上の海外プロダクション日本公演のための舞台美術コーディネーターを務める。
舞台美術家としての活動の傍ら、演劇、オペラ、コンサート等の舞台監督を務め、広く舞台芸術のプロデュース全般に関わるとともに、舞台監督として10カ国以上の海外公演に参加する。
40歳の時、文化庁派遣の在外研修員として、ロンドンで1年間、おもにミュージカルの創作過程を学ぶ。
ロンドンから帰国後、ミュージカル、オペラ、コンサート等の脚本、演出、プロデュースの活動を開始、現在までに23作品を手がける。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回「ガイダンス」
演劇と映画の基本的定義及びそれぞれの現状の解説
第2回「演劇の始まり」
演劇はどうやって始まったか、その起源を考察する。
第3回「古代ギリシャ劇場と神々の祝祭」
神々の祝祭として行われた古代ギリシャ劇場の様子を学ぶ。
第4回「ギリシャからローマへ」
古代ローマに受け継がれた演劇の伝統を様々な遺跡を紹介しながら解説する。
第5回「シェイクスピアの活躍した時代」
エリザベス朝演劇の具体像を知る。シェイクスピアの活躍したグローブ座の詳細を解説する。
第6回「ルネサンスによる演劇の変革」
プロセニアムスタイルの劇場がどのように演劇を変えたかを画像資料をもとに解説する。
第7回「日本演劇の発展」
日本の演劇である能と歌舞伎の起源及びその発展過程と特異性を解説する。
第8回「オペラの隆盛とミュージカルの台頭」
ヨーロッパにおけるオペラの起源とその発展過程を学ぶとともに、ミュージカルの起源を考える。
第9回「近代劇概論」
プロセニアムアーチと第四の壁理論によって生まれた近代劇の基本思想を学ぶ。
第10回「映画の起源」
シネマトグラフの発明過程とその科学的理論を学ぶ。
第11回「記録からドラマへの転換」
記録としての映画から始まり、ドラマとしての無声映画が生まれた過程を学ぶ。
第12回「無声映画からトーキーへ」
現代の映画の起源であるトーキーは、どのようにして誕生したか、その過程を学ぶ。
第13回「産業としての映画」
世界の産業として定着した映画は、現代社会にどのような影響をもたらすに至ったかを考察する。
第14回「演劇と映画の未来」
過去の歴史を振り返り、演劇と映画が今後どのように発展していくか、その未来を考察する。
授業形式 / Teaching Method ・ディスカッション(映画・演劇の歴史とその発展過程について、ディスカッションを通して多様な視点からの考察を行い、より理解を深める。)
・プレゼンテーション(映画・演劇の歴史における重要な転換点を見つけ出し、それが起こった原因とそれによって映画・演劇がどのように変革されたか、自らの考えを他の学生の前で発表する。)
評価方法 / Evaluation ・評価方法:A(S)~C・E評価
・評価の基準:授業態度30% レポート70%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 授業ノートを必ず取ること。
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際ファッション研究室(D47)