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講義名 コスチューム・ドローイング
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 演習
基準単位数 1
校地 3学年
必修・選択 コース必修
講義名(英文) Costume Drawing
学部・学科 国際文化学部国際ファッション文化学科 映画・舞台衣装デザイナーコース

担当教員
氏名
◎ 岡本 あづさ

授業概要 / Class Description 舞台衣装制作を目指すことを前提とし、様々なアイデアソース からデザインを創造し衣装デザインへと展開する可能性を探っていく。各テーマに対し情報や資料を収集し、オリジナルデザインへと展開、既成概念に捉われない発想力を養うことを目的としている。
到達目標 / Goal 舞台衣装デザインにおいて独自の発想を独自の表現手法でアプローチすることが出来る事を目標とする。
資料や情報を収集しアイデアをデザイン画として具体化し、プレゼンテーションができる力を身に付ける。
固定概念に捉われず、自由に発想し、デザイン画を制作することができる。
実務経験 / Business Experience 岡本あづさ
・文化服装学院卒業。在学中 第1回イヴ・サンローラン賞受賞
・卒業後 文化服装学院にて4年程デザイン画助手として勤務後退職
・退職後フリーとなり、ユニフォームデザイナーを経験後
 ファッションイラストレーター・ユニフォームイラストレーター、デザイン画非常勤講師となる
・デザイン画非常勤講師として女子美術短期大学・東京文化専門学校・文化学園大学短期大学部にて担当
・2001年から青山、原宿、麻布十番、京都などで個展を開催。
・2012年、FACEBOOKにて1日1枚ファッションイラストを投稿
 「ADUSA OKAMOTO EXHIBITION ILLUSTRATION FACEBOOK 2012 365+1」
 として個展を開催。この作品の中から2017年、8月、ファッションイラストとして日本初の
 「グリーティング切手・ファッション」として日本郵便より発売される
・デザイン画のスキルを活かし、日本フラワーデザイナー協会・ウェディングドレスメーカー
 岩手アパレル産業復興会などで講義を行う 

現在
・文化学園(文化服層学院・文化ファッション大学院大学「BFGU」)にて非常勤講師として担当

書籍(イラスト担当)
・服飾図鑑 改訂版(文化出版)
・カスタマイズできるウェディング&カラードレス(文化出版)
・男のコートの本( 文化出版)等
・「いきものづくし ものづくし」5巻、9巻、11巻担当(福音館書店)

その他
・YouTubeにてファッションイラスト(デザインが)のHOW TOチャンネル
『ADUSA´s design drawing technique!』にて配信中
授業計画 / Class schedule
内容
第1回◆オリエンテーション
・授業目的と到達目標の説明(授業カリキュラムの説明)
【形からのデザイン展開】①
・「まるいもの」と聞いて想像し、各自選んだものを持参する
・「まるいもの」のデッサンを描く事で、質感やディテール、情報を感じ取り
 デザイン展開を考えていく
・様々な方向から得られる情報をデッサンを通して収集する
第2回【形からのデザイン展開】②
・①から得た情報からデザイン展開を考える
・デザインラフスケッチを描く事でバリエーションを考えデザインをまとめていく

※ポージング、バランス、学生作品のチェック
※ポージングのデモンストレーション
第3回【形からのデザイン展開】③
・②で展開したアイデアラフスケッチをもとにデザインを決定し、デザイン画へと展開する
・デザイン表現の際のポージングの重要さを意識、デザインの伝え方を考える

※ポージング、バランス、学生作品のチェック
第4回【形からのデザイン展開】④
・③で決定したデザインをデザイン画として着色表現→完成へ
・仕上げた作品を全員で鑑賞
・各学生の作品を見ることで、1つの「まるいもの」からの発想の可能性を感じる
第5回【縫製テクニック】①
・衣装のデザインを考える上で不可決な様々な技法の縫製テクニックの
 ギャザー、フリル、プリーツなどの縫製テクニックからデザインの可能性を考える
・縫製テクニックのデザインとしての効果や、資料を収集しそれを確認する事で
 描き方を習得していく
・縫製テクニックのデザイン資料とそれを連想させるアイデアソース となるビジュアル資料で
 MAPを製作しデザイン展開へ繋げる
第6回【縫製テクニック】②
・①で収集した資料をもとにデザイン展開を考える
・デザインラフスケッチを描く事でバリエーションを考えデザインをまとめていく

※ポージング、バランス、デザイン、学生作品のチェック
※着色テクニック(マーカー着色による素材表現)
第7回【縫製テクニック】③
・②で決定したデザインをデザイン画として着色表現

※ポージング、バランス、デザイン、学生作品のチェック
※着色テクニック(マーカー着色による素材表現)デモンストレーション
第8回【縫製テクニック】④
・③の作品着色の続き→完成へ

・仕上げた作品を全員で鑑賞
・各学生の作品を見ることで、1つの「まるいもの」からの発想の可能性を感じる
第9回【平面からのデザイン展開】①
・A4用紙から自由に造形し、その「形」からデザインを考える
・切る、折る、丸める、畳む、など自由に加工を加え「形」の可能性を探る
・「形」ののデッサンを描く事で、陰影や立体の情報を感じ取りデザイン展開を考えていく
・様々な方向から得られる情報をデッサンを通して収集する
第10回【平面からのデザイン展開】②
・①のデッサンを通して得た情報をもとにデザイン展開を考える
・デザインラフスケッチを描く事でバリエーションを考えデザインをまとめていく
・決定したデザインを着色デザイン画として展開

※ポージング、バランス、デザイン、学生作品のチェック
※着色テクニック(マーカー・他の画材着色による素材表現)デモンストレーション
第11回【平面からのデザイン展開】③
・作品の着色完成へ

・仕上げた作品を全員で鑑賞
・各学生の作品を見ることで、同じA4用紙からの展開の可能性、
 又そこからのデザインへの展開方法を知る
第12回【音楽からのデザイン展開】①
・⒑曲の音楽(音)を聴き、そこから受けたイメージをアイテムデザインに落とし込む
・音楽(音)から感じたままを色彩、ディテール、フォルムなどへ展開していく
第13回【音楽からのデザイン展開】②
・①でデザインされたアイテムを組み合わせコーディネートし、デザイン画へ展開する
・デザイン画として表現→完成へ
第14回【音楽からのデザイン展開】③
・デザイン画として表現→完成へ
・仕上げた作品を全員で鑑賞
・各学生の作品を見ることで、同じ音楽(曲)からの発想の展開の幅広さを実感する

◆同じテーマからのデザイン展開でも、個々の持つ感性、感覚、又育った環境などで
 感じる事、イメージすることがそれぞれだという事、人と比べる事なく
 自分の感性に正直に表現する事を学ぶ
評価方法 / Evaluation 1.評価の方法
   A(S)~C・E評価
2.評価の基準
   作品評価:70%、授業への参加度:20%、課題進行の計画性:10%(締め切り日時の厳守を重視)
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 準備学習として、各課題のテーマごとに何をすべきかを考え、
デザインする、表現することに対して必要な情報を収集し、常に準備する事を心がけて臨んでほしい
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際ファッション研究室(D47)