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講義名 スタイリング演習
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 演習
基準単位数 1
校地 3学年
必修・選択 コース必修
講義名(英文) Styling
学部・学科 国際文化学部国際ファッション文化学科 スタイリスト・コーディネーターコース

担当教員
氏名
◎ 新井 葉子

授業概要 / Class Description なぜ人は、その人らしい装いをするのだろうか。私たちは自分のことを相手に伝えようとするとき、言語だけではなく外観も重視する。また初対面の相手がどのような人かを私たちは外観を手がかりに判断することが多い。ファションはまさに非言語の自己表現であることに注目し、効果的なパーソナルスタイリングの方法を探る。
 「自分らしさ」という人の個性と、多種多様なファッションアイテムをどのように組み合わせスタイリングするかについて、特にパーソナルカラーに焦点を当てて学ぶ。似合う似合わないの根拠を理解し、判断力を養う。希望者にはパーソナルカラー検定に対応した内容である。
 クライアントのカウンセリングを経て、個性を把握し、要望を理解しながら新鮮な視点で提案を行う流れを、最終的に各自のスタイリング提案としてpptにまとめてプレゼンテーションする。
到達目標 / Goal 1.パーソナルカラーのしくみを理解し、基本的なカラー診断を行うことができる。
2.パーソナルカラー・ライン・ボリューム・光沢・イメージの複合的な視点でスタイリングする方法が理解できる。
3.人の個性を生かし、T.P.Oをふまえ、明確なコンセプトのもと、実践的なパーソナルスタイリング提案を行うことができる。
実務経験 / Business Experience パーソナルカラーの考え方を生かして、テレビ番組に出演するアナウンサーやタレント等のファッションスタイリストとして、ニュース・情報・バラエティ・ドラマ番組等に携わった。また、CM、出版、映画など幅広い業界での衣装コーディネートに活動が広がった。
その後、テレビ番組でイメージチェンジスタイリストをしたことがきっかけとなり、一般の方を対象にして、自分らしさを表現するイメージチェンジスタジオを設立し、多くの男性・女性のファッションとヘアー・メイクアップの実践的アドバイスを行った。同時に希望する顧客には、自分らしさの表現に関わる外観づくりをテーマにショッピングに同行し、スタイリング提案を行った。
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回スタイリングによる自己表現<グループワーク>
①自分らしさをどのようにしてスタリング表現するのか
②自分のスタイリングを解説する
③他人のスタイリングを解説する
第2回ファッションカウンセリング(1)①相手の要望を聞き取る
②個性を把握する
③スタリングポイントを提案する
第3回ファッションカウンセリング(2)<グループワーク>
①ペアを組み、相手の要望を聞き取り、個性を把握する
②スタリングポイントを提案する
③課題「パーソナルスタイリング提案」の説明
第4回色の3属性とパーソナルカラー①色の3属性:色相・明度・彩度
②色相環、トーン図
③パーソナルカラー診断のしくみ

第5回【序章・1章】パーソナルカラーとは何か①パーソナルアイデンティティカラー
②色の3属性がすべての基本
第6回【1章】パーソナルカラーの基本①アンダーベース:イエローベースとブルーベース
②パーソナルカラーの4つのグループ
第7回【2章】色のイメージを豊かにする①4グループを慣用色名で分類しイメージをふくらませる
②4グループのカラーパレットとシーンのイメージ
③4グループのイメージワード
第8回【3章】似合う色の基準を知る(1)<グループワーク>
①P.I.、コンプレックス、チャームポイント
②もって生まれた色素:肌・髪・眼の特徴を見分ける
第9回【3章】似合う色の基準を知る(2)<グループワーク>
①自分のもって生まれた色素:肌・髪・眼の特徴をを知る
②カラーペーパーでの色素チェックの方法
③他人と比較して、自分の特徴を知る
第10回【4章】似合う色を客観的に探す
【5章】ドレーピング方法(1)
①環境の準備:鏡、光、ケープ、メイク、髪、カラコン、アクセサリーなど
②似合う・似合わないをどのように顔色で見分けるのか
③似合う色を4つのグループでとらえる:プライマリーとセカンド
④もって生まれた色素を“得意な要素(色の3属性)”でとらえる
第11回【5章】ドレーピング方法(2)<グループワーク>
①4人1組でパーソナルカラー診断を行う
②診断される立場、診断する立場で大切なこと
第12回【5章】ドレーピング方法(3)<グループワーク>
①4人1組でパーソナルカラー診断を行う
②診断結果をまとめる
第13回【6章】似合う色を取り入れる①4タイプごとの柄、素材、メタリックカラー
②4タイプごとの色の取り入れ方:バッグ、眼鏡、ネクタイ、ウエディング、ネイル
第14回課題「パーソナルスタイリング提案」<プレゼンテーション>
課題「パーソナルスタイリング提案」
①各自pptプレゼンテーションを行う
②提案のコンセプト、その人らしさのスタリングポイント
授業形式 / Teaching Method 1.グループワーク:パーソナルカラー診断は、数人のグループで相互診断を行う。
2.プレゼンテーション:全員で共有することで、多様なケースをシミュレーション体験できる。
評価方法 / Evaluation 1.評価方法:A(S)~C・E評価
2.評価の基準:授業態度20%、課題70%、プレゼンテーション10%
教科書等 / Textbook <教科書>
1.「色彩活用パーソナルカラー検定 公式テキスト3級」一般社団法人日本カラーコーディネーター協会(産経新聞出版)
2.「新配色カード158a」または「新配色カード199a」(日本色研事業株式会社)
   *手持ちのものを使用可

<参考書>
1.「色彩活用パーソナルカラー検定 公式テキスト2級」一般社団法人日本カラーコーディネーター協会(産経新聞出版)
2.「色彩活用パーソナルカラー検定 3級・2級公式問題集」一般社団法人日本カラーコーディネーター協会
準備学習 / Preliminary study 1.授業前は、各回の予定をみて自分なりに調べたり、考えたりしておく。(30分)
2.授業後は、Googleフォーム課題、配布されたpptや資料を見直し、復習する。(30分)


担当教員問合せ先 / Office to contact 国際ファッション研究室(D47)
備考 1.第8回・9回は、顔が映る鏡(できれば10cm×15㎝以上)を持参。 
2.第10回~12回は、カラー診断を行うため、マスクを外せるようマウスシールドを持参。
2.日頃から人の個性の違いについて、顔型・肌・目・髪の色、体型などを興味深く観察する。