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講義名 美術科教育法Ⅱ
(副題)
講義開講時期 通年 講義区分 演習
基準単位数 4
校地 3学年
必修・選択 必修
講義名(英文) Theories and Methods in Fine Art Ⅱ
学部・学科 造形学部デザイン・造形学科

担当教員
氏名
◎ 白石 一徳

授業概要 / Class Description 学習指導要領における美術科の目標と内容について理解を深め、学習指導計画作成と具体的な指導方法を学習する。また、美術科教科書との関連を通して教材を選定し、学習指導案を作成し教科指導計画と方法について学習する。表現及び鑑賞領域共に情報機器の活用を踏まえて教材研究ノートを作成し、これに基づいた模擬授業を行うことにより教科指導の実践的指導力を養成し自らの課題等を明らかにする。
到達目標 / Goal 中学校美術科及び高等学校芸術科美術について、構造と役割、目標と内容を学習指導要領に照らし合わせることができるようになる。中学校学習指導要領第2章第6節美術における2領域(共通事項含む)が基礎となって高等学校学習指導要領における表現と鑑賞が構成されていることを理解できるようになる。学習指導要領に基づき年間指導計画案と学習指導案を作成できるようになる。模擬授業の実践から教科指導の課題を見出せるようになる。
実務経験 / Business Experience 文星芸術大学附属高等学校教諭経験あり。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回教科教育法履修の基本的な心構えについて解説する。
第2回学習指導要領とは何か、美術科教科書はどの様に作られるかを理解する。
第3回学習指導要領に基づき、中学校及び高等学校の具体的な教材・題材の選定を行う。
第4回指導計画に関して立案の基本事項を学習し年間指導計画を作成する。
第5回学習指導要領を詳細に読み、その意義、教科指導の基本事項を理解し、目標・内容と具体的教材との関連を考える。(高等学校芸術 美術)
第6回学習指導要領を詳細に読み、その意義、教科指導の基本事項を理解し、目標・内容と具体的教材との関連を考える。(中学校美術)
第7回教材研究ノート作り
高等学校あるいは中学校美術の中から一教材を取り上げ、情報機器活用にも考慮した教材研究を行う。
第8回教材研究ノート発表1
学習指導要領 A表現領域項目(1)発想や構想に関する資質・能力 ア感じ取ったことや考えたことなどを基にした発想や構想(2)技能に関する資質・能力(中学校)、絵画・彫刻(高等学校)において教材研究を行った成果を発表し、研究の方法、基本資料、技術、制作工程などについて検討する。
第9回教材研究ノート発表2
学習指導要領A表現領域項目(1)発想や構想に関する資質・能力 イ目的や機能などを考えた発想や構想 (ア)構成や装飾を考えた発想や構想(イ)伝達を考えた発想や構想(2)技能に関する資質・能力(中学校)、デザイン(高等学校)において教材研究を行った成果を発表し、研究の方法、基本資料、技術、制作工程などについて検討する。
第10回教材研究ノート発表3
学習指導要領A表現領域項目(1)発想や構想に関する資質・能力 イ目的や機能などを考えた発想や構想 (ア)構成や装飾を考えた発想や構想(ウ)用途や機能などを考えた発想や構想(2)技能に関する資質・能力(中学校)において教材研究を行った成果を発表し、研究の方法、基本資料、技術、制作工程などについて検討する。
第11回教材研究ノート発表4
学習指導要領A表現領域映像メディア表現(高等学校)において教材研究を行った成果を発表し、研究の方法、基本資料、技術、制作工程などについて検討する。
第12回学習指導案立案について
教育実習における教科指導の基本としての学習指導案について理解し、立案する能力を養成する。
第13回題材を選定し、所定の形式に従い学習指導案を立案する。
第14回立案した学習指導案を発表し、指導案のあり方、問題点などを明らかにして教科指導力全般の養成を図る。
第15回模擬授業に関してVTRを用い説明し、そのあり方、発表の心構え等について学習する。
第16回立案した学習指導案より第1次の導入部分を取り上げ模擬授業を行う。指導の方法や情報機器の活用法を踏まえ、教材の取扱い方を詳細に検討する。
第17回模擬授業発表1
学習指導要領 A表現領域項目(1)発想や構想に関する資質・能力 ア感じ取ったことや考えたことなどを基にした発想や構想(2)技能に関する資質・能力(中学校)を題材とした模擬授業
第18回模擬授業発表2
学習指導要領 A表現領域項目(1)発想や構想に関する資質・能力 イ目的や機能などを考えた発想や構想(2)技能に関する資質・能力(中学校)を題材とした模擬授業
第19回模擬授業発表3
学習指導要領 A表現領域項目(1)絵画(高等学校)を題材とした模擬授業
第20回模擬授業発表4
学習指導要領 A表現領域項目(1)彫刻(高等学校)を題材とした模擬授業
第21回模擬授業発表5
学習指導要領 A表現領域項目(2)デザイン(高等学校)を題材とした模擬授業
第22回模擬授業発表6
学習指導要領 A表現領域項目(3)映像メディア表現(高等学校)を題材とした模擬授業
第23回模擬授業発表7
学習指導要領 B鑑賞領域項目(1)鑑賞に関する資質・能力 ア美術作品などに関する鑑賞を題材とした模擬授業
第24回模擬授業発表8
学習指導要領 B鑑賞領域項目(1)鑑賞に関する資質・能力 イ美術の働きや美術文化に関する鑑賞を題材とした模擬授業
第25回模擬授業発表総評
模擬授業のVTRを検証し、教科指導のあるべき姿や方法についてまとめ、教育実習に向けて具体的目標や問題点を明確にする。
第26回美術科における評価について
指導計画、指導方法、作品について総合的評価の重要性を解き具体的に作品による評価を試み、更に学習指導案における評価の観点との関連について検証する。
第27回工芸の基本(中学校)
工芸の基本的内容、用具、使用方法等を理解するために簡単な実習を行う。また、事故防止のための安全指導の重要性も学ぶ。
第28回鑑賞領域の流れと作品の取扱いについて
西洋、東洋、日本美術史の流れと主要作品をどう扱い有効な情報機器活用も考慮した鑑賞教育を行うかを学習する。また、全ての作品に対する価値を尊重する態度と著作権などの知的財産が文化・社会の発展に重要な役割を担っていることを学ぶ。
授業形式 / Teaching Method 模擬授業を実践的かつ体験的に学び相互評価を含めたディスカッションを行い、より良い授業づくりのあり方を検証する。
評価方法 / Evaluation ・評価の方法:A(S)~C・E評価
・評価の基準:レポート・課題提出80%、模擬授業の発表内容20%
教科書等 / Textbook 中学校学習指導要領解説 美術編(文部科学省)
高等学校学習指導要領解説 芸術(音楽 美術 工芸 書道)編(文部科学省)
美術資料(秀学社)
高校の美術1(日本文教出版)
準備学習 / Preliminary study 学習指導要領の目標と内容への理解を深め、模擬授業実践に向けた教材研究を進め学習指導案及び教具の作成を適時行うこと
担当教員問合せ先 / Office to contact 教育学・調理学研究室(D 34a)D館3階