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講義名 被服学特別研究
(副題)
講義開講時期 通年 講義区分 演習
基準単位数 10
校地 2学年
必修・選択 必修
講義名(英文) Special Study for Master's Thesis in Clothing Studies
学部・学科 大学院生活環境学研究科被服学専攻(博士前期課程)

担当教員
氏名
◎ 申 恩泳
岡林 誠士

授業概要 / Class Description 本研究は論文執筆の形式で進行する。具体的に研究テーマとの関連領域や諸事項を確認する作業を行うために、服装社会学分野での研究の方向性を見定めていく。進行過程においては、必要に応じて研究経過の報告を求めるとともに、進行状況と内容について検討を加える。また、文献・調査報告のピックアップ、調査・テストの実施とデータ集計や解析など、テーマや領域の特性に応じて進めていく。
到達目標 / Goal 服装社会学研究に必要なプロセスを通して、(1)新しい問題意識の発見と整理、(2)社会学的アプローチによる方法論の習得、(3)調査やフィールドワークなどから得られた知見の分析・考察など、総じて、もの事の構成力および応用力を強化する。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回研究のテーマ確定(1)
修士論文に対する目的や意義について考え、研究領域において何を問題意識とするか、多面的立場から議論する。
第2回研究のテーマ確定(2)
研究のテーマとしたい事柄や領域について議論しながらその方向性について検討する。
第3回研究のテーマ確定(3)
研究のテーマに関する周辺研究および社会的状況・現況などのバックグラウンドを掴み、テーマを明確化する。
第4回研究のテーマ確定(4)
研究のテーマの選定にあたって、服装社会学的観点から検討する。
第5回研究のテーマ確定(5)
研究テーマに関連する先行研究をレビューする。
第6回研究のテーマ確定(6)
先行研究のレビューから明らかになったことをベースに、研究の方向性を再確認し、問題意識と研究課題を発展させる。
第7回研究経過報告(1)
研究を進める上で必要な調査・テストに関する方法と実施計画について検討する。
第8回研究経過報告(2)
関連テーマに類する過去の研究史について整理し、今後の研究に必要な課題をピックアップする。
第9回研究経過報告(3)
研究テーマに関連する参考文献・研究論文などについて調べ、報告し、検討を加える。
第10回研究経過報告(4)
研究テーマと類似した先行調査について概観し、その方法とデータ解析の面から検討を加える。
第11回研究方法の確認
文献研究と調査またはテストの併用について、方法論的に再検討する。
第12回研究経過報告(5)
テーマに即して必要となる調査・テストに関し、その内容と対象を検討し、質問事項などを作成する。
第13回研究テーマの確定
選定したテーマについてその表現に再検討を加えながら確定・申告する。
第14回調査用紙の作成
調査・テストの用紙を具体的に作成するとともに、調査対象を選定し、日程について計画を立てる。
第15回プリテストの実施
本調査の前にプリテストを実際、調査における不備な点を検討し、補足を加える。
第16回調査・テストの実施
学内・学外において、調査・テストを具体的に実施するとともに、回収率や有効サンプルの実数を確認する。
第17回研究経過報告(6)
調査・テスト等の進行状況について報告し、データ集計の方法について検討する。
第18回研究経過報告(7)
文献・資料等の収集において過不足を確認し、研究の進行に対する適否を検討する。
第19回研究経過報告(8)
過去の卒業研究の研究結果や調査データのうち、関連性の強いものと照合、その状況をレポートする。
第20回論文構成・章立て(1)
論文全体の論理的展開を予め検討し、それに相応しい構成の検討を行う。
第21回論文構成・章立て(2)
全体的な構成にしたがって、論旨のつながりを考えながら詳細な章の構成を検討する。
第22回データ集計と分析
基本的なデータ集計結果を総合的に検討し、より適切なデータ解析の方法と方向性を検討する。
第23回データ解析と検討
データ解析の結果を論文構成・章ごとに検討するとともに、調査の進め方の適否をチェックする。
第24回論文執筆とチェック
全体の構成に従って、文章表現を含めた論理性や矛盾などの問題点をチェックしながら論文の執筆作業を開始する。
第25回新たな知見の明確化
研究においてこれまでのプロセスを通して明らかになった新しい知見について明確にし、論文の目標と達成についてチェックする。
第26回執筆論文の最終点検と抄録原稿の作成
執筆した論文を最終的に点検し、論文概要として抄録集掲載用原稿を作成する。
第27回研究カードの作製
研究に用いた文献・論文や調査・テストの概要について、研究カードに整理する。
第28回修士論文の執筆を終了して、その研究成果について口頭またはポスターによるプレゼンを行う。
授業形式 / Teaching Method 前半では、基本的にゼミ生全員の研究テーマや進捗状況を共有することで、互いに自身の研究プランを改めていく作業を行う。
また、各人の進み具合とレベルに合わせた指導とフィードバック・改善の繰り返しながら論文執筆の完成を目指す。
評価方法 / Evaluation 1.評価の方法:A(S)~C・E評価
2.評価の基準:研究の進行プロセスは適切であったか(20%)、到達目標に達しているか(70%)、
       最終的研究報告の評価(10%)
教科書等 / Textbook 特になし
準備学習 / Preliminary study 研究の第一歩であることを認識し、意欲を持って臨むこと。また、常に文献講読を習慣づけること。
担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室(A064)