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講義名 職場メンタルヘルス
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Occupational Mental Health
学部・学科 大学院国際文化研究科国際文化専攻(修士課程)

担当教員
氏名
◎ 佐藤 浩信

授業概要 / Class Description メンタルヘルスに関する社会的関心が高まる中で、単に心の健康の理解にとどまらず、厚生労働省指針に基づいた労働者の心の健康管理と支援、職場の機能、医療機関との連携、等について、その制度としくみを理解した上で、健康心理学的な観点および一次予防の視点から理解し、現状に即した有効な対策立案を提案できる力を身につける。
到達目標 / Goal ①厚生労働省の職場メンタルヘルス指針が理解できる。
②医療機関との連携とストレス関連疾患について理解ができる。
③労働衛生におけるメンタルヘルスの位置づけを理解し、実践的なケアへの提案ができる。
④現況に応じた長期的または短期的なメンタルヘルス対策のプランニングができる。
実務経験 / Business Experience キヤノン(株)健康支援室および千葉県市川市健康経営担当室において、メンタルヘルス相談、長期休職者の復職支援、労働衛生管理における人事コンサルテーション、等に従事。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエンテーション:本講義の目的計画、到達目標、方針、本テーマの近年の話題等
第2回職場メンタルヘルス総論(1):概念の歴史的背景、法的背景、労働形態の推移、労働衛生行政
第3回職場メンタルヘルス総論(2):労働安全衛生法と健康管理、労働衛生の3管理とメンタルヘルス、企業の安全配慮義務
第4回事業場におけるこころの健康づくりと保持増進:厚生労働省の指針、メンタルヘルスケアの基本的な考え方、こころの健康づくりと保持増進計画
第5回事業場における健康管理:健康保持増進体制とTHP、快適職場とその形成、ハラスメント
第6回メンタルヘルスの4つのケア(1):セルフケア、ストレスと健康、気づきの援助、対処力の向上、自発的相談、ストレスチェック
第7回メンタルヘルスの4つのケア(2):ラインによるケア、管理監督者の役割、人事担当者の役割、管理者のメンタルヘルス
第8回メンタルヘルスの4つのケア(3):産業保健スタッフによるケア、産業保健スタッフの役割、産業医、関連部署との連携
第9回メンタルヘルスの4つのケア(4):事業場外資源によるケア、事業場外資源との連携、EAPとその活動
第10回メンタルヘルスケアの実際:治療開始から復職までの過程、異動と配置転換、個人情報と人権の保護
第11回職場の役割と機能:職場の人間関係、勤労意欲、リスクテイキング、職場モラール、ワークエンゲイジメント、仕事と私生活の両立支援
第12回医療機関との連携:職場で見られる精神疾患、ストレス関連疾患、気分障害と適応障害、問題事例への医療と介入
第13回家族との連携:家族の治療への参加意識と支援、海外勤務者の支援と管理
第14回職場復帰とその支援:復職のタイミング、復職判定、リハビリ勤務とならし勤務、リワーク制度、疾病モデルと適応モデル
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:課題レポート60%、ミニレポート20%、授業態度20%
教科書等 / Textbook 指定しない。
準備学習 / Preliminary study 厚生労働省のホームページを閲覧し、関連情報を把握しておくこと。
担当教員問合せ先 / Office to contact 応用健康心理学研究室(F46)
備考 講義の進行に応じた資料、プリント類を配布していく。