回 | 内容 |
第1回 | 講義のガイダンス 生理心理学は,心理学と生理学にまたがる領域で,行動の心理的機能と生理的機能の対応関係を研究する領域である。身体の変化を捉えて心を解釈するアプローチを理解する。 |
第2回 | 心の座 古代より哲学者や心理学者が心の座について様々な議論を行ってきた。近年,心は脳にあるという研究者たちの共通認識を理解する。
|
第3回 | 生理心理学とは 生理心理学は,主に脳電位、心拍、血圧などの電気生理学的手法を用いて,心(脳)と身体(行動)の関係を研究する領域であることを学習する。
|
第4回 | 生理心理学の方法① おもに動物を対象にしておこなう侵襲的方法を学習する。
|
第5回 | 生理心理学の方法② おもにヒトを対象にしておこなう非侵襲的方法を学習する。
|
第6回 | 生理心理学で使用される機器 生理心理学は,実験的方法を用いて電気生理学的に身体の変化を捉える。データを採取する機器や,生理指標の取得データの知識を獲得する。
|
第7回 | 視覚運動系活動と心① 瞳孔と心 眼は心の窓と言われるように,私たちの眼は多くの心理的情報を持っている。身近な生理指標に触れることで,生理心理学の方法を学習する。 |
第8回 | 視覚運動系活動と心② 注視点と心 眼は口ほどに物を言う。注視点と心の関係について学習する。精神疾患と注視点の関係にも触れる。 |
第9回 | 第9回 視覚運動系活動と心③ 眼電図(EOG法)の測定方法を学習する。 |
第10回 | 視覚運動系活動と心④ 瞬目(瞬き)と心 EOG法を用いた実験方法や知見を紹介する。生理指標の中で最も分かり易い瞬目の波形について,生理指標取得と分析方法を学習する。緊張した時,集中した時,興味をもった時など,心の変化と瞬目の関係を捉えた研究を紹介する。 |
第11回 | 自律神経系と心① 皮膚電気活動の測定(1) 自律神経系の生理指標として最も一般的な皮膚電気活動を取り上げる。精神性発汗機能と情動や認知機能との関係を学習する。 |
第12回 | 自律神経系と心② 皮膚電気活動の測定(2) 精神性発汗と認知活動との関係について学習する。防御的心理を反映する注意資源の配分について,馴化の機能を発汗によって理解する。 |
第13回 | 自律神経系と心③ 呼吸とストレス 様々なストレス状況における呼吸の変化について学習する。 |
第14回 | 自律神経系と心④ 心電図の測定 緊張やリラックスなど,情動と心拍や容積脈波の関係を学習する。 |
第15回 | 自律神経系と心⑤ 虚偽検出(嘘発見)と生理反応 虚偽検出の実務に用いられている呼吸,心拍,容積脈波などの生理指標を紹介する。 |