回 | 内容 |
第1回 | 第1回 生理心理学と精神生理学 生理心理学と精神生理学の位置づけを,それぞれの独立変数と従属変数の相違により学習する。
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第2回 | 脳と行動① 動物を対象とした脳波測定 侵襲法を用いて動物の深部脳波を測定する方法を学習する。
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第3回 | 脳と行動② 心の基盤 ヒトの脳機能や構造区分などについて概観し理解する。
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第4回 | 脳と行動③ ヒトを対象とした脳波測定 非侵襲法を用いた脳波測定の方法を学習し,脳波の周波数分類を理解する。
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第5回 | 中枢神経系活動と心① 脳電図(脳波) 脳波とは脳細胞の電気活動を頭皮上で電気生理学的に記録したもので,脳機能の変動を捉えていることを学習する。正常脳波の判定など,臨床領域における脳波の応用なども紹介する。
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第6回 | 中枢神経系活動と心② 睡眠と覚醒(1) 眠気の主観的評価法と客観的評価法を解説する。
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第7回 | 中枢神経系活動と心③ 睡眠と覚醒(2) 睡眠段階やレム/ノンレム睡眠を生理学的にとらえる睡眠ポリグラフ検査について学習する。 金縛り現象,夢見などにも触れる。
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第8回 | 中枢神経系活動と心④ 睡眠と健康 睡眠習慣と精神的健康の関係,主観的眠気と認知活動の乖離,徹夜とパフォーマンス悪化の関係など睡眠不足が心に及ぼす影響を解説する。寝だめはできるか,ロングスリーパーの寿命等にも触れる。
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第9回 | 中枢神経系活動と心⑤ 事象関連電位 ある心的活動や随意運動などの高次脳機能(認知過程)に関わって出現する脳活動を捉えた脳電位が事象関連電位である。事象関連電位の記録,加算平均法を用いた抽出方法,取得後の分析方法を学習する。
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第10回 | 中枢神経系活動と心⑥ 事象前の事象関連電位(随伴陰性変動) 随伴陰性変動は,随伴する刺激1と刺激2の間に生じる期待や意欲を反映する電位である。μV単位の微細な脳電気活動について学習する。健常者と精神疾患者の脳活動の相違について随伴陰性変動の出現を用いた観察なども紹介する。
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第11回 | 中枢神経系活動と心⑥ 事象前の事象関連電位(運動準備電位) 運動準備電位は運動前約1/2秒から出現する脳電位である。学習と報酬の関係について運動準備電位を用いた研究などを紹介する。
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第12回 | 中枢神経系活動と心⑦ 事象後の事象関連電位(P300) 刺激認知事態で生じるP300について解説する。臨床,睡眠,認知心理学の領域で最も頻繁に使用されている事象関連電位について学習する。
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第13回 | 中枢神経系活動と心⑧ 事象後の事象関連電位(エラー関連電位) エラー認知事態に出現するエラー関連電位について解説する。寝不足事態における眠気の主観評価とパフォーマンスの乖離についてエラー関連電位を用いた研究などを紹介する。
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第14回 | 中枢神経系活動と心⑨ 心理活動に呼応する脳活動源推定 ヒトの高次脳機能にともなう活動部位を特定する計測方法にはfMRIやPETなどがある。それらの方法を用いた知見を紹介し,脳電図と比較した場合の長所や短所を学習する。
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第15回 | 身体と心:全体のまとめ 近年,生理心理学・精神生理学と経済,工学,数学など様々な領域とのコラボレーション研究が散見される。また,科学的に「心を読む」技法が編み出されつつある。他人に夢が読まれたら?犯罪者の心を判定できたら?。。生理心理学・精神生理学の未来について考える。
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