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講義名 中国文化特論
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Advanced Studies in Chinese Culture
学部・学科 大学院国際文化研究科国際文化専攻(修士課程)

担当教員
氏名
◎ 米井 由美

授業概要 / Class Description 日本において、近代中国女性史に関する研究は1970年代から盛んになり、その流れは現代でも続いている。本講義ではそれらの蓄積を議論しながら読み解き、また現代の中国社会における価値観を相対化し、「中国女性主義」について考えていきたい。
到達目標 / Goal 1-中国におけるフェミニズム/ジェンダー研究の概要を理解することができる。
2-日常生活において問題意識を持つことができる。
3-授業で得た知識をもとに、自身の研究テーマをより深めていくことができる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエンテーション 授業の内容、到達目標、進め方について
第2回『歴史の地表に浮かび出る』を読み解く(1)中国女性解放思想の誕生とその背景
第3回『歴史の地表に浮かび出る』を読み解く(2)女性たちの歴史はいかにして“抹殺”されたのか
第4回『歴史の地表に浮かび出る』を読み解く(3)男性作家が描く五四時期の女性像と「新女性」像
第5回女性作家の作品を読む(1)凌叔華「刺繍の枕」――“刺繍”が意味するもの
第6回女性作家の作品を読む(2)張愛玲「鴻鸞禧」――喜劇なのか?悲劇なのか?
第7回女性作家の作品を読む(3)当代女性文学における“孤独”の根源
第8回メディアと女性(1)映画『新女性』と阮玲玉の死について
第9回メディアと女性(2)グラフ雑誌『良友画報』における女性アスリート像とその受容
第10回メディアと女性(3)現代中国におけるウーマンバラエティの隆盛とその背景
第11回女性を取り巻く諸問題(1)改革開放後の性別分業の復活と強化について
第12回女性を取り巻く諸問題(2)都市部と農村部における教育格差について
第13回女性を取り巻く諸問題(3)中国人の家族観の変容について
第14回まとめ 「中国女性主義」の今後のゆくえ
評価方法 / Evaluation A(S)~C・E評価
授業への意欲・参加度(コメントペーパーを含む)50%、レポート50%。
教科書等 / Textbook 教科書は指定しない。参考文献は授業内で指示する。
準備学習 / Preliminary study 近代中国女性史に関連する書籍を一冊以上読む。
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際文化・観光B研究室(D49)
備考 授業では中国語で書かれた文献を読む機会が多いため、中国人以外の院生であれば2年以上の中国語学習歴があることを望む。なお、履修者の興味・関心に応じて、授業内容を若干変更する可能性がある。