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講義名 身体美学論
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Study of Somato Aesthetics
学部・学科 大学院生活環境学研究科被服学専攻(博士前期課程)


授業概要 / Class Description 「身体」、この魅力的なものの正体は何であろうか? ボディーの美を競い、衣服で装飾され、健康を希求され、芸術表現の対象となる身体。本講義では、解剖学的観点から、人体の動勢をつくる骨格、量感をつくる筋肉、最外層をつくる外皮等の外観について解説し、さらにエッセイを読みながら、しぐさ美、風俗、マナー、舞踏、デザイン、芸術表現における身体美について考察する。
また、受講生の興味により、ゼスチャー画などにも触れてみたい。
到達目標 / Goal 人体の外観(プロポーション・体型)や、動勢(ムーヴマン)・量感(マッス)としての骨格や筋などを理解しながら、ファッションやデザインにおける身体美への考察を深めることができる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回身体美学論としのて解剖学、美術解剖学について解説。
第2回動勢としての身体①
方位、方向、体制の解説と、身体の形の流れについて。
第3回動勢としての身体②
脊柱と胸郭、姿勢の解説と体幹の美について。
第4回動勢としての身体③
上肢(うで)と下肢(きゃく)の骨格の解説と、腕勢や脚勢について。
第5回頭部(あたま)の骨格の解説と、かおだちと表情、うなじの美について。
第6回量感としての身体①
筋の種類や構造についての筋学概論と体幹の筋の構成について。
第7回量感としての身体② 
上肢と下肢の筋の構成、頭部。顔面の諸器官と表情について。
第8回身体の連絡。
外皮、神経、脈管、内臓の解説と、全身の関連について。
第9回<身体の美しさについて>
男らしさ、女らしさなど、性差の美について。
第10回経年変化。
年令による身体のちがい等、経年変化の美について。
第11回プロポーション。
さまざまなプロポーションのとらえ方、ファッション、アートのプロポーションについて。
第12回表情。顔面表性、身体表情。
手ぶり、身振り。おどりの美について。
第13回品格、「格」ということ。
おもかげ等、心の中の美について。
第14回ゼスチャー画、量感画の体験。
人体とファッションを結びつけながら、和紙と顔彩による描画を紹介する。
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:授業への取り組み40%、レポート・課題60%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 身の回りの事がらと身体との関係を、能動的に考えながら受講することを期待する。
担当教員問合せ先 / Office to contact 造形・色彩学研究室(A197)