シラバス参照

印刷
講義名 経営デザイン論
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Management Design
学部・学科 大学院生活環境学研究科被服学専攻(博士前期課程)

担当教員
氏名
◎ 大槻 章

授業概要 / Class Description 経営をデザインする際、表層のみをデザインするだけではなく、深層をもデザインしなければならない。

そこで、本講義では、企業経営、特にビジネス運営に必要な基本的な考え方を習得することを目的とする。
主たるテーマは、「戦略」と「マーケティング」である。

ビジネスを新たにスタートさせる時、既に進行しているビジネスを改善・変更したい時、あるいはビジネスの転換が必要な危機的な状況にある時、それらに対応する考え方や方法論を習得する。
到達目標 / Goal 戦略とマーケティングの全貌を把握し、様々な考え方やフレームワークを、どのタイミングで、どのような目的で、どのように適用するか、その具体的な活用能力を身につけることが、到達目標である。
実務経験 / Business Experience 国内での流通業界全般(メーカー、卸、小売、通販など)および、海外アパレル法人の運営による、経営企画・商品企画・ブランド運営が主な実務経験である。
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回大槻 章【イントロダクション、戦略論概論】
ファッション・ビジネスにおける経営の特異性に着目し、経営をいかに柔軟にデザインして行くかの必要性を踏まえながら、本講義の方向性、目的を概観する。
また、戦略を策定する際に必要な、基本的な考え方をおさらいする。
第2回大槻 章【戦略論各論1:企業戦略】
5回にわたって、戦略論を学ぶ。
第一回目は、企業の全社的戦略についての考え方、つまり、どの分野でビジネスを行うのか、それはなぜか、どのようにビジネスを成長させるのか、そして、どのように経営資源を配分するのか、その必要性と合理性を学ぶ。
■準備学習(配布資料の読み込み)あり。
第3回大槻 章【戦略論各論2:事業戦略(外部環境)】
ビジネス戦略を具体的に立案する事業戦略の基本的なプロセスに沿い、その考え方を学ぶ。
事業戦略プロセスの1番目は、外部環境の変化を認識する方法と必要性について。
第4回大槻 章【戦略論各論3:事業戦略(市場分析)】
事業戦略プロセスの2番目として、ビジネスが行われる業界について、その特性を分析する重要性を学び、また、その中の顧客についての考え方を学ぶ。
第5回大槻 章【戦略論各論4:事業戦略(競合比較)】
プロセスの3番目として、自社と他者との競合比較分析の重要性を学ぶ。
自社は何が出来るのか、出来ないのか。他者は何が出来るのか、出来ないのか。
その見極めが、優れた競争戦略への基礎となる。
■準備学習(配布資料の読み込み)あり。
第6回大槻 章【戦略論各論5:事業戦略(基本原理)】
全体的な環境から、個別の競合比較までの分析を踏まえて、それではどのように戦略を策定するのか、その基本的な考え方を習得する。
■レポート(戦略論で何を学んだのか?)あり
第7回大槻 章【価値創造の流儀】
ビジネスとは、顧客に価値を提供し、その見返りとして代金を払ってもらい、さらにビジネスを展開して行くプロセスである。
しかし、ただ単に「価値」と言っても、一体どのような種類の価値があり、その価値の種類によって、ビジネスの運営にどのような違いが生じるのかを学ぶ。
第8回大槻 章【マーケティング概論】
ビジネスを具体的に展開する上でのマーケティングの基本的なプロセスを、3回に分けて学ぶ。
そのためにまず、本講義では、マーケティングが発展してきた経緯と基本的な考え方を概観し、現状の問題点について検討する。
第9回大槻 章【マーケティング各論1:現状の分析】
プロセスの1番目は、市場について、自社について、競合他社について、顧客について、それぞれについての捉え方や、相互関係について学ぶ。
第10回大槻 章【マーケティング各論2:選択と集中】
プロセスの2番目は、マーケティングで一番の核となる、バリュー・プロポジションとポジションニングについて学ぶ。
どのような顧客に、どのような価値をどのように提供するのか、そして、それは何故か?
■準備学習(配布資料の読み込み)あり。
第11回大槻 章【マーケテイング各論3:施策の実行】
プロセスの3番目は、顧客へ、価値をどのように提供するのか、その具体的な方法と、考え方を学ぶ。
また、ブランディングについて、その基本を振り返る。
■レポート(マーケティングで何を学んだのか?)あり。
第12回大槻 章【経営の変曲点】
商品にライフ・サイクルがあるように、ビジネスにもライフ・サイクルが存在する。
かつて栄華を誇ったビジネスも、いずれは衰退する。
その衰退の予兆を掴み、ビジネスを反転させた事例から、激動するマーケットでの、予兆の察知と反転の考え方を学ぶ。
■準備学習(配布資料の読み込み)あり。
第13回大槻 章【グローバリゼーションの終焉】
20世紀の後半から盛んになったグローバリゼーションの流れは、21世紀の初頭になって、大きな曲がり角を迎えた。
その歴史と現状を踏まえ、新たな、グローバリゼーション第2章のあり方について検討する。

第14回大槻 章【これからの経営】
社会やビジネスを構成する様々な要因が、幾何級数的に変化する現代において、経営に対する新たな考え方、方法が必要とされている。
このような「VUCAワールド」において、未来をどのように見通すのか、その指針を探る。
■プレゼンテーション、ディスカッション。
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価基準:試験・レポート 60% 授業への参加度 40%
教科書等 / Textbook 授業の中で指示する。
準備学習 / Preliminary study 授業に沿って適宜指示する。
担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室(A064)