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講義名 哲学
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Philosophy
学部・学科 服装学部ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 立花 幸司

授業概要 / Class Description 「哲学」は、古代ギリシアの思想家たちによる「知を愛する」という営みに始まり、現代に至るまでことばや考え方の根本に立ち戻って考えようとする学問である。この講義では、哲学の古典である『ニコマコス倫理学』を手がかりに、私たちにとっての〈生きること〉〈幸福〉〈人が花開くこと〉を考えてゆく。
到達目標 / Goal (1)「哲学」が扱う諸問題の輪郭と基本的な考え方を学び、「哲学」的なものの考え方を制作・実践に生かすことができる。
(2)西洋思想史とその背景にある歴史の概略を学ぶことができる。
(3)「哲学」と隣接諸分野のものの考え方の共通点と差異について学び、学問領域の配置を理解する。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回ガイダンス(1)
履修方法、授業の進め方、評価方法について案内を行う。
コメントシートを配布し、受講者各自のもっている「哲学」像について自由に記述してもらう機会を設ける。講評は2回目に行う。
第2回ガイダンス(2)
初回に記入したコメントシートの回答をもとに、受講者各自のもっている「哲学」像の広がりについて講評を行う。
第3回・幸福について
『ニコマコス倫理学』第一巻を手がかりに、幸福について考える。
第4回・人の性格について
『ニコマコス倫理学』第二巻を手がかりに、幸福を生み出す性格・人柄について考える。
第5回・行為について
『ニコマコス倫理学』第三巻を手がかりに、性格に基づいた行為について考える。
第6回・さまざまな性格特性について
『ニコマコス倫理学』第四巻を手がかりに、性格のさまざまな側面(特性)を考える。
第7回・正しさについて
『ニコマコス倫理学』第五巻を手がかりに、〈正しい〉ということについて考える。
第8回・知性について
『ニコマコス倫理学』第六巻を手がかりに、性格と知性の関係について考える。
第9回・意志の弱さについて
『ニコマコス倫理学』第七巻を手がかりに、意志の弱さについて考える。
第10回・友情について
『ニコマコス倫理学』第八巻を手がかりに、友情について考える。
第11回・愛について
『ニコマコス倫理学』第九巻を手がかりに、愛について考える。
第12回・幸福について
『ニコマコス倫理学』第十巻をてがかりに、もういちど幸福について考える。
第13回・現代を見つめ直す
これまでの内容をふまえて、現代において〈幸福に生きること〉を考える。
第14回・まとめ
今学期の内容のまとめを行う。
(進度や受講者の関心によって内容を変更する可能性もある。)
評価方法 / Evaluation 評価方法: A(S)~C・E評価
評価の基準:レポート70%、授業への参加度(出席含む)30%
教科書等 / Textbook 【教科書】
アリストテレス『ニコマコス倫理学(上/下)』渡辺邦夫・立花幸司訳、光文社古典新訳文庫、(上巻2015年、下巻2016年)
(*紙の文庫本でもKindleなどの電子版でも可。)

【参考書】
講義内で適宜紹介する。
準備学習 / Preliminary study 予習:次回の講義に関わる教科書の該当部分を読み、自分なりの考えを用意すること。
復習:授業の内容をふまえて、自分の考えを深めること。
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際文化・観光A研究室(D44)
質問は講義の後に受け付ける。
備考 ・登録者が教室収容人数(107名)を超えるなどした場合、抽選などにより、人数制限を行うことがありうる。
・コロナ等により対面が難しい回については、オンラインにより実施を行う。