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講義名 生理学
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Physiology
学部・学科 造形学部建築・インテリア学科

担当教員
氏名
◎ 本間 博

授業概要 / Class Description  ヒトのからだは約30兆個の細胞からなるが、外部環境から厳重に保護された内部環境の中で生きている。 この生命体の特質をさぐるのが生理学である。細胞が組織をつくりさらに器官・臓器を形成する。循環器系、呼吸器系、消化器系、腎と尿路系、内分泌・神経系、生殖系、筋・骨格系が協同して体の内部環境を一定に保持するように働く。
 本講義では、今だからこそもっと自分のからだについて知ることの必要性を認識し、その過程で学士としてふさわしい知識、教養を養うことを目的とする。
到達目標 / Goal 以下について理解し説明できるようになる。 (1)染色体、遺伝子、細胞、器官のそれぞれのレベルで生体の恒常性を維持するためのしくみを知る (2)からだを動かす、生きていくためのエネルギーはどのようにつくられるのかを知る (3)体内で生ずる数種類の老廃物がどのように排泄されるかを知る (4)からだの機能を調節するホルモン、神経の働きを知る (5)五感、記憶、学習、情動、意識のメカニズムを知る (6)過酷な環境(高地、海底、宇宙)に身を置くとどうなるか 
実務経験 / Business Experience 1995年(平成7年)~2016年(平成28年)日本医科大学医学部 内科学講座 医師
授業計画 / Class schedule
内容
第1回生物科学の母、生理学とは何か: 生命体が生き延びるための特質、生命体の恒常性を維持するメカニズムを学ぶ。
第2回ヒトの歴史における染色体、核酸、遺伝子の本質的な役割は何か。遺伝子と生理学領域との関連性を学ぶ。
第3回生体の動き: キネシオロジ―の世界、筋肉(骨格筋、心筋、平滑筋)の機能を理解する。
第4回栄養とその吸収・ゆくえ: 栄養素の役割、摂食中枢、エネルギーの貯蔵と消費のメカニズムを理解する。吸収の主な場である十二指腸に注目し、吸収された栄養のゆくえを理解する。
第5回息をすること: 内呼吸と外呼吸とは何か。気体を液体で輸送しているメカニズムを知る。意識下でも無意識下でも呼吸できる呼吸力学を学ぶ。呼吸調節、換気のメカニズム、換気調節、血液ガスの重要性を理解する。
第6回心臓、血管、血液という循環システム: 心臓はどうして勝手に動くのか、心臓のコントロールはどこでしているのかを総合的に理解する。 動脈と静脈の働き、血行力学、微小循環、凝固のメカニズムを理解する。
第7回ホルモンの働き: ホルモンとは? 意外とたくさん種類があり微量で働くホルモンの作用と重要性を理解する。
第8回頭と神経:中枢神経系と興奮伝達の仕方、中枢神経と末梢神経との相互作用を理解する。
第9回感覚: 味覚、嗅覚、視覚、聴覚、平衡のメカニズムとその重要性を理解する。
第10回自律神経: 交感神経、副交感神経と器官ごとの作用の違いについて理解する。
第11回腎臓と排泄機能:腎臓は老廃物の排泄だけが仕事ではない。その他の腎臓の働きを理解する。
第12回骨と骨代謝: 骨を丈夫にすることや骨の成長にかかわる数種類の因子を理解する。
   サルコペーニアとフレイルとは何かを理解する。
第13回ヒトの体液と環境: ヒトの体の内部環境を一定にするとはどのようなメカニズムなのか、過酷な外部環境下ではヒトはどうなってしまうのかを理解する。
第14回脳の活動: 情動、意識、学習、記憶のメカニズム、まだ解明されていない脳の潜在的能力について学ぶ。なぜヒトには意識が生まれるのか。いまだに解明されていない脳の不思議な働きについて学ぶ。
評価方法 / Evaluation A(S)~C・E評価
オンライン講義(オンデマンド)中に毎回提示される課題に対して解答を提出、
それにより総合的に評価する。 100%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 返却された課題の回答を見直して復習すること(1時間程度)
担当教員問合せ先 / Office to contact 応用健康心理学研究室 F-46
備考 クラスルームに講義内容と課題をアップロードするので毎回解答を提出する。