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講義名 アパレル運動機能論
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Basic Study for Motional Functionality of Clothing
学部・学科 服装学部ファッションクリエイション学科

担当教員
氏名
◎ 永井 伸夫

授業概要 / Class Description 衣服の形態や寸法が、人間にとって着やすく動きやすく安全にできているか、被服と着装する人間との合理的関係を追求し、被服の機能性の向上を考える。スポーツウェア、インナーウェア、ユニバーサルファッション等への展開をはかる。
到達目標 / Goal 人体の構造、体型、成長、運動機構に関する基礎知識を理解し、かつ被服設計に必要な各種計測法を学ぶ。
計測・採取した数値が衣服設計にどのように活かされるかを理解する。 
実務経験 / Business Experience ◆永井伸夫
高等学校理科専修の免許を有し、高等学校生物教員の経験を有する。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回Ⅰ. アパレル運動機能論とは
人間工学(バイオメカニクス)・解剖学・生理学とアパレル運動機能論との関連を学び、そこからスポーツウェア、インナーウェア、ユニバーサルファッション等へ向け、どう展開するかを概説する。
第2回Ⅱ.運動器としての人体構造を理解し、動作適応を充足する被服設計が出来る能力を養う
1)ヒトの身体(からだ)について学ぶための準備
2)体表区分・方位用語について ~衣服製作との関連性~
3)骨の構造・役割・種類について学び、名称とはたらきを理解する
第3回4)筋の種類・構造・役割・分類について学び、名称とはたらきを理解する
5)皮膚の構造と機能を理解する
6)動作にかかわる器官とそれらの連携、骨(こつ)・筋(きん)・関節(かんせつ)・靭帯(じんたい)について
7) 生活動作および運動とかかわる姿勢・動作について
第4回Ⅲ.人体の計測法と統計
1)様々な計測手法を知り、方位と関連付けて人体形状を把握できる能力を養う
2)統計の基礎を学び、測定の意義と測定値の適切な扱い方を学ぶ
第5回Ⅳ.運動学と運動力学
1)ニュートン力学の基礎、運動学と運動力学の相違、スポーツバイオメカニクスとは
2)ヒトの動きを分析するとは
第6回Ⅴ.動きやすい服とは
1) 運動による身体変化と衣服変形の関係性を考える
2)各種スポーツにおける動作の特徴とウエアの関連性
第7回Ⅵ.オリンピックとスポーツウェア
1) スポーツウェアの動作性
2) オリンピックの開催を契機に発展した機能性スポーツウェア
第8回Ⅶ.シューズの企画設計に向けて
1)足と靴の関係、快適な靴選びについて
2)歩行の原理
3)トレーニングシューズ、競技用スポーツシューズについて
第9回Ⅶ. インナーウェアの企画設計に向けて
1) 皮膚と肌着の関係
2)衣服圧による 身体の変化
2)皮膚と衣素材の摩擦、締め付けの影響
第10回Ⅷ. ユニバーサルファッションの企画設計に向けて(1)
1)乳幼児服について・・・乳幼児の体型、行動と衣服の対応
第11回Ⅷ. ユニバーサルファッションの企画設計に向けて(2)
2)高齢者服について・・・高齢者の姿勢・体型変化、身体的特徴と衣服の対応を学ぶ
3)障がい者服について・・・障がい者の病態の基礎、衣服での対応,障がい者スポーツについて
第12回Ⅷ. マスク,帽子,手袋の設計へ向けて、頭部、手部等の形態について理解する
第13回Ⅷ. 動きやすい衣服の企画・デザインに向け、プレゼンテーション、ディスカッションを通して考察を深める
第14回Ⅸ.アパレル運動機能論の意義と重要性を総括し、機能的アパレルへの展開、今後の課題を考究する
授業形式 / Teaching Method 動きやすい衣服を提案するため、その過程で必要に応じて、グループワーク、ディスカッション、ディベート、プレゼンテーション等の活用したいと考えている
評価方法 / Evaluation ・評価方法:A(S)~C・E評価
・評価の基準:試験及び課題評価:70%(中間試験及び期末試験を行う予定、毎回の講義の際に課題を課す)、授業に対する熱意・積極性・参加意欲課題:30%
試験は講義開始から中間期におい中間期試験、講義終了後に期末期試験を行う
各回の講義後に課題を課す
教科書等 / Textbook 指定しない 
準備学習 / Preliminary study 関係分野に関する積極的な事前学習と、受講後の復習を期待する
担当教員問合せ先 / Office to contact 機能デザイン学研究室(A081a) 
備考 資料配布等、授業内で指示する
履修者がある一定数を超過した場合、抽選または講義方法を検討する場合があります