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講義名 材料学実験B
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 実験実習
基準単位数 1
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Experiments on Materials Technology of Clothes B
学部・学科 服装学部ファッションクリエイション学科

担当教員
氏名
◎ 小林 未佳
金尾 佐知子

授業概要 / Class Description 材料学実験Aに引き続く実験であり、布地の構成や性能、繊維の特徴と性能について体験を通じて修得し結果を導き出す。
内容によっては、班(4~6名)で協力して実験を行う。
更に実験内容に対して客観的にまとめたレポートを個人で提出する。

到達目標 / Goal ファッションに適用するテキスタイルが、どのようなものであるべきかを具体的に考えることができる。
レポートを作成することで、課題に対して論理的に物事を考え説明することができる。
実務経験 / Business Experience ◆小林未佳
地方独立行政法人神奈川県産業技術総合研究所において、繊維製品の分析試験業務、テキスタイル製作に従事。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回糸の構成と太さ
 ・糸の撚り構成:織り糸、縫い糸の撚り方向、合糸数を調べる
 ・糸の太さの算出と表示(恒長式番手法、恒重式番手法)、太さのグラフ作成
第2回布地の性能
1.布地の伸長弾性①
 ・試験布採取(たて、よこ、バイアス方向)
 ・定荷重伸長実験
第3回布地の性能
1.布地の伸長弾性②
 ・データ整理(伸長率、回復率、塑性率、ヤング率、仕事量の算出)
 ・班でデータ交換、グラフ作成、考察
第4回布地の性能
2.布地の防しわ性
 ・針金法による実験
 ・防しわ率の算出、グラフ作成、考察
第5回布地の性能  
3.布地の寸法変化①
 ・処理法(常温浸漬、洗濯機洗い(標準コース、ドライコース))の説明
 ・試験布作成(縫い印つけ)、処理前の長さ測定、処理実験
第6回布地の性能 
3.布地の寸法変化②
 ・処理後の長さ測定、寸法変化率算出
 ・班の結果データ交換、グラフ作成、考察
第7回布地の性能  
4.布地の剛軟性①
 (1)45°カンチレバー法 (2)ハートループ法 による剛軟度測定
 各測定値の平均値算出、グラフ作成
第8回布地の性能
4.布地の剛軟性②
 (3)ドレープ係数法による測定、ドレープ係数、ノード数算出、垂れ下がりが美しい布地の判定
 (1)~(3)の方法の結果を比較、検討
第9回繊維の性能
1.染料に対する染色性①
 ・染料に対する繊維の染色性の概要説明
 ・繊維の鑑別実験:直接、酸性、分散染料を使用し、多繊交織布及び白布の染色
第10回繊維の性能
1.染料に対する染色性②
  鑑別実験の繊維判定、レポート作成
第11回繊維の性能
2.繊維の耐薬品性①
  繊維の薬品に対する変化を利用した加工(布地に絵を描く)
  (1)オパール加工実験:綿、ポリエステル混用布の綿繊維の一部分を溶解
第12回繊維の性能
2.繊維の耐薬品性②
  (2)シルケット加工実験:綿、ポリエステル混用布の綿繊維の一部分を膨潤
  (3)染色実験:綿繊維の染色(3色濃淡を表現した絵の完成)
第13回繊維の性能
3.繊維の混用率(溶解法)
  試料準備、実験
  混用率の算出
  レポート作成
第14回総括
  レポート返却
  全実験結果の解説
授業形式 / Teaching Method グループワーク:グループに分かれて実験を実施する
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価基準:レポート80%、実験への意欲・参加度15%、復習課題5%
教科書等 / Textbook 適宜、資料を配布する
準備学習 / Preliminary study 1年次の材料学Ⅰ、材料学実験A(履修者のみ)の内容を復習しておくこと。
毎回の授業内容をレポートとしてまとめること。
担当教員問合せ先 / Office to contact テキスタイル研究室(A073b)
備考 授業に持ってくるもの
 A4レポート用紙、裁断はさみ、のり、実験結果入力表
 実験結果表をClassroomで配信するので、レポート作成時に参考にするとよい。