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講義名 服装心理学
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Psychology of Fashion
学部・学科 服装学部ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 岡林 誠士

授業概要 / Class Description ファッション社会学科で長年実施されてきた「服装=衣服+人間」の社会行動という捉え方を前提として、心理学のアプローチを用いて服装に関する諸問題を考察する。その際、心理学で用いる調査法や実験法について、実体験を通して理解を深めることで、自身で考える力を身に付ける。尚、レポート課題やフィードバックを随時実施する。
到達目標 / Goal 服装に関連する心理学のアプローチおよび研究手法を通して、自身で課題を発見し、考察することができる力を身に付けることができるようになることが本授業の到達目標である。また、専門演習を履修した際に、各自の関心がある分野の研究においてヒントとなるような知識を身に付けてもらうことを期待する。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回・オリエンテーション:授業の方針を含めて、服装心理学/心理学とはどのような学問であるかを実際の論文を解説しながら説明する。
第2回・欲求と装い:人間の基本的欲求をふまえ、発達を含め、人間にとって衣服・服装がどうあるべきかを考える。
・心理尺度とはなにか
第3回・感覚・感情と装い:感覚・感情についての心理学での基礎知識、衣服の感覚的特性
色彩・形態と感情について考える。
第4回・体験プログラム:無意識のファッション行動を測定してみよう①測定方法の解説
第5回・体験プログラム:無意識のファッション行動を測定してみよう②測定の実施
第6回・体験プログラム:無意識のファッション行動を測定してみよう③結果の集計と分析
第7回・自己概念と装い:装いと自己との相互作用、装いによる自己への影響を、身体イメージについて考える。
・心理尺度を用いて計算する①
第8回・対人行動とファッション:コミュニケーションおよび社会的状況との関わりについて考える。
第9回・社会的役割および社会的規範と装い:服装のもつ基本的な社会的役割と社会的規範について考える。
・心理尺度を用いて計算する②
第10回・化粧行動の心理:顔の生物的・心理的・社会的機能と化粧の心理的効用について考える。
第11回・ファッションと行動変容:ファッションにおけるアイデンティティ/環境問題/ナッジついての行動変容について考える。
第12回・心理尺度と装いⅠ:装いへの理解を深めるための心理尺度の用い方について学ぶ。
第13回・心理尺度と装いⅡ:装いへの理解を深めるための心理尺度の用い方について考える。
第14回・現代社会と服装:授業を振り返り、心理学からのアプローチについて考える。
授業形式 / Teaching Method グループワークによるプログラムやディスカッション(随時)を行ない課題を実施する。
評価方法 / Evaluation ・A(S)~C・E評価
・評価の基準:授業態度(各回課題)70%、レポート30%
教科書等 / Textbook 授業内で別途指示する。
準備学習 / Preliminary study ・心理学調査および実験の流れを理解してもらうために実験演習や数値計算は多用することとなるため、Excelを用いた計算や数値処理が必須となる科目である(Excelの基本的操作については各自にて事前学習のこと)
・専門における2年次科目であるため、分からない点を自分自身で調べる、各回の課題および復習を行なうことを求める(1時間程度)
担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室(A064)
備考 履修における注意事項
・総合教養科目「心理学」を受講していることがのぞましい
・PCの利用を必須とし、Google Classroomを課題の実施・提出等で使用する
・Excelを用いた計算や数的処理が必須となる科目である
・心理学の調査および実験の流れを理解してもらうため、アクティブラーニングの要素を含む科目である