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講義名 日本民俗服飾
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Japanese Folk Costume
学部・学科 服装学部ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 福田 博美
下山 かおり

授業概要 / Class Description はじめに日本の伝統服飾の中からアイヌ・沖縄の風土と服飾文化を解説する。次に、人生儀礼(冠婚葬祭)の詳細に触れ、年中行事としての祭りや仕事着を中心に地域の衣生活や染織をテーマとして、それぞれの服飾の特色と意味について説明する。現代生活のなかに伝承される日本古来の生活文化に注目したい。
到達目標 / Goal 多くの学生が成人を迎えるこの時期、人生儀礼と服飾との関連性を理解し、地域に伝承される染織や祭礼を知る。地元の儀礼・染織・祭礼について考えることで、日本の民俗文化への関心を深める。
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回福田 博美はじめに
日本の民俗の概要を説明し、伝承される日本文化の一面を伝える。
第2回下山 かおりⅠ.日本の伝統服飾
アイヌの風土と服飾
現代に伝承されるアイヌの伝統文化に触れ、服飾文化について解説する。
第3回下山 かおり沖縄の風土と服飾
琉球王国の歴史や文化について触れ、琉球で発展した服飾文化について解説する。
第4回福田 博美Ⅱ.人生儀礼と服飾
人の一生における儀礼をたどり、生命と服飾との関わりを解く。
第5回福田 博美出産儀礼と服飾
妊娠・安産祈願(帯祝い)から出産に至る儀礼の移り変わりを説明する。
第6回福田 博美誕生後の祝いと着物
育児の変遷をたどり、産着・お宮参り着とその背に付けられた背守りについて述べる。
第7回福田 博美子どもの祝い着
今日の七五三事情を取り上げ、儀礼の歴史と祝い着について説明する。
第8回福田 博美成人儀礼と晴着
男子の烏帽子儀をはじめ現代の成人式に至る儀礼と服飾について解説する。
第9回福田 博美婚礼の服飾
婚姻儀礼を説明し、婚礼衣装の移り変わりを述べる。
第10回福田 博美葬礼の服飾
葬礼の流れをたどり、服飾類の特徴を解き、地域に残る慣習を紹介する。
第11回福田 博美Ⅲ.年中行事と祭礼
日本の四季と行事に着目し、衣替えの変遷を辿る。祇園祭をはじめ各地に継承される祭りの特徴とその装いを解説する。
第12回福田 博美Ⅳ.地域の衣生活
農山村の「仕事着」を概説し、その染織として日本各地の「藍染」の特色を紹介する。
第13回福田 博美万祝
漁村の衣生活にふれ、特に「万祝」に注目して、大漁祝着を通して生命をかけた漁師たちの心意気を説明し、豊漁がもたらした木綿と藍染の普及をとらえる。
第14回福田 博美「地誌」にみる染織
江戸時代の「地誌」の中から『奧民図彙』にみる「こぎん刺し」、『北越雪譜』にみる「越後縮」について説明する。
授業形式 / Teaching Method 講義以外にフィールドワークとして、授業で触れた内容に関連した展示が開催されている場合、文化学園服飾博物館等の展示を見学し、実物資料の観察を行い、情報を収集して授業(レポート作成等)に活かす。
評価方法 / Evaluation A(S)~C・E評価
課題提出50%、授業態度50%
教科書等 / Textbook 指定なし、適宜プリントを配布する。
準備学習 / Preliminary study 事前に配付資料に目を通して内容を把握し、用語等を調べる。事後は提出した課題を振り返り、関連の資料を検索して、理解を深める。(1時間程度)
担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室(A064)