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講義名 家族関係学
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Family Relations
学部・学科 服装学部ファッションクリエイション学科

担当教員
氏名
◎ 熊谷 伸子

授業概要 / Class Description 家族集団の内部構造や社会的機能について、社会学の視野で考える。特に、現代社会の家族の典型である核家族に注目し、その特性や問題点についても考察する。
到達目標 / Goal ①家族に関する基礎的な知識および理論を習得する。
②現況の家族について考察できるようになる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエンテーション。家族集団や家族関係について考えることの意義と目的について述べる。
第2回家族の社会学。現代社会と家族に焦点をおいて、社会学的に考える方法や題材について、概略を述べる。
第3回家族集団とは何か。G. P. マードックらの見解を参考にしながら、基礎的集団としての家族の基本的特性を把握する。
第4回家族集団と社会集団。基礎的集団としての家族は他の社会集団とどのような社会的関連をもつものかについて、社会学史的にひろう。
第5回家族集団の構造と機能。家族集団の観察にあたって、構造的側面と機能的側面の両面を用意することの必要性を説明する。
第6回家族集団の分類。婚姻や相続などを要因とする家族形態の分類について述べ、その点での複雑な側面を検討する。
第7回家族集団と核家族。G. P. マードックの調査について紹介し、核家族の基本的な特性とその社会学的意味を考える。
第8回核家族の4 機能。現代の核家族の機能のとらえ方を解説し、性的機能、経済的機能、心理的機能、教育的機能について述べる。
第9回性的機能。性的、生殖的両面での機能の重要性を認識し、そのことが社会的にもつ意味合いをとらえなおす。
第10回経済的機能。家族集団が本来的に有する経済的機能とその現代的変化を把握し、経済的単位としての家族について考える。
第11回心理的機能。家族集団がもつ安息の機能など、心理的安定がもたらす側面について、現代核家族の特性にてらしながら検討する。
第12回教育的機能、子どもの社会化について基本的にとらえ、教育、しつけ、社会化を現代的問題として考察する。
第13回日本のイエ制度。日本におけるイエ観念の成立、明治期の法制度化、廃止後の感覚的残存の経過をふりかえり、イエの意味を考える。
第14回核家族化とその要因。現代日本の社会の核家族化の特性をさぐり、その基本となった三つの要因についてふれ家族集団の変化と社会の変化を関係づけて、家族集団の機能について総合的に考える。
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:試験・レポート70% ミニレポート等15% 授業への意欲、参加度15%
教科書等 / Textbook 授業の中で指示する
準備学習 / Preliminary study 自ら講義に関連する情報を収集をする等の準備(1時間程度)を行い、積極的かつ意欲的な態度で受講すること
担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室(A064)