回 | 内容 |
第1回 | オリエンテーション。家族集団や家族関係について考えることの意義と目的について述べる。 |
第2回 | 家族の社会学。現代社会と家族に焦点をおいて、社会学的に考える方法や題材について、概略を述べる。 |
第3回 | 家族集団とは何か。G. P. マードックらの見解を参考にしながら、基礎的集団としての家族の基本的特性を把握する。 |
第4回 | 家族集団と社会集団。基礎的集団としての家族は他の社会集団とどのような社会的関連をもつものかについて、社会学史的にひろう。 |
第5回 | 家族集団の構造と機能。家族集団の観察にあたって、構造的側面と機能的側面の両面を用意することの必要性を説明する。 |
第6回 | 家族集団の分類。婚姻や相続などを要因とする家族形態の分類について述べ、その点での複雑な側面を検討する。 |
第7回 | 家族集団と核家族。G. P. マードックの調査について紹介し、核家族の基本的な特性とその社会学的意味を考える。 |
第8回 | 核家族の4 機能。現代の核家族の機能のとらえ方を解説し、性的機能、経済的機能、心理的機能、教育的機能について述べる。 |
第9回 | 性的機能。性的、生殖的両面での機能の重要性を認識し、そのことが社会的にもつ意味合いをとらえなおす。 |
第10回 | 経済的機能。家族集団が本来的に有する経済的機能とその現代的変化を把握し、経済的単位としての家族について考える。 |
第11回 | 心理的機能。家族集団がもつ安息の機能など、心理的安定がもたらす側面について、現代核家族の特性にてらしながら検討する。 |
第12回 | 教育的機能、子どもの社会化について基本的にとらえ、教育、しつけ、社会化を現代的問題として考察する。 |
第13回 | 日本のイエ制度。日本におけるイエ観念の成立、明治期の法制度化、廃止後の感覚的残存の経過をふりかえり、イエの意味を考える。 |
第14回 | 核家族化とその要因。現代日本の社会の核家族化の特性をさぐり、その基本となった三つの要因についてふれ家族集団の変化と社会の変化を関係づけて、家族集団の機能について総合的に考える。 |