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講義名 東洋美術史
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) History of Oriental Art
学部・学科 造形学部デザイン・造形学科


授業概要 / Class Description デザインや美術の勉学の入り口において、造形的な見方を身につけるべく「デッサン力」をステップアップする事が重要視されている。その際に、西洋的リアリズムは、重要なことの一つではあるが、視野を広げれば、美の表現、美の精神性には、さまざまなあり方が存在している。このような視点から、本講義では、東洋美術に含まれるさまざまな種類の作例を、地域・時代ごとに広く概観し、東洋美のあり方を探索する。
到達目標 / Goal 東洋的感性の可能性の考察、そして東洋美と日本美の精神性の洞察を行い、美術表現の広がりを思索することができるようになる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回東洋美術に何をみていくか。
その風土、精神性、また日本の美術との比較について。
第2回西アジアの美術
シヴェ、メディア、アカイメネス朝、アルケサス朝、ササン朝、イスラーム時代。
動物への観察力について。
第3回中央アジアの美術①
西トルキスタン(青銅器時代・ガンダラ・クシャン後)。
仏像表現と人体表現について。
第4回中央アジアの美術②
東トルキスタン(仏教伝来・西域様式)。
仏教伝来について。
第5回南アジアの美術①
インド(仏教・ジャイナ教・ヒンドゥー教・イスラム)。
生命の横溢、空間の扱いについて。
第6回南アジアの美術②
スリランカ、チベット。
インド大陸の美との比較について。
第7回東南アジアの美術③
インドネシア、ビルマ、カンボジア、タイ、ヴェトナム。
大陸的表現に比べた島嶼的気分について。
第8回中国の美術①
殷、西周、春秋戦国、秦(陶器、青銅器、始皇帝陵)。
呪術の世界、古代帝国の統一について。
第9回中国の美術②
前漢、後漢、三国時代、西晋、五胡十六国、南北朝。
文字、紙 等の成立について。
第10回中国の美術③
隋、唐、五代(仏教、陶器)。
正倉院との関連について。
第11回中国の美術④
北栄、南栄(山水画、書)
水墨画、花鳥画について。
第12回中国の美術⑤
元、明、清(陶磁器、工芸品)。
貿易、西洋からの影響について。
第13回韓国の美術
三国、新羅、高麗、朝鮮時代(仏教美術、山水、風俗画、石造、陶磁)。
古代の日本美術との関連について。
第14回東洋的美意識についてあらためて考察し、また東洋美を生かした美術強化の教案を創作する
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E
評価基準:授業への参加態度40%、筆記レポート60%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 日常や美術館で出会った美しいものに、心で対話をするようにつとめておくこと。
東洋的な美について、自分自身のデザインや表現と結びつけて問題意識を持っておくこと。
担当教員問合せ先 / Office to contact 造形・色彩学研究室(A197)
備考 ■再履修:可
■過年度履修:可
■他学部・他学科:不可