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講義名 基礎デザインC
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 実験実習
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Basic Design C
学部・学科 造形学部デザイン・造形学科

担当教員
氏名
◎ 若山 和央

授業概要 / Class Description 講師がその師や先達から得てのち、長年改良してきた独自のメソッドを使って、色・かたち・そこにこもる力、等の基本的な美の要素を自ら意識出来るような 実技演習を中心に行う。
そして更に「魅力的なものとは」「何をつくるのかという意思」「自分の中にどのような可能性があるか」を心において、対社会的な表現ーデザインーとして応用するためのノウハウを学ぶ。
全ての作品の講評によるシェアリング(他の人が作ったものも自分が作ったように思って見ること)によって多様な発想 ・表現をする見る目を養い、自作のプレゼンテーション(自己アピール含め3回のみ)においては各々の言葉を使う説明能力(現時点においては不備)を自覚させる。
講師も「より良いもの」のため、客観的で建設的な意見を述べる。過去、現在の参考作品も提示、解説。
毎回の出席確認においては、「いつもの自分」を超える「頭をのびのび、ゆるめて遊ぶ」アイデアの絵を描いて提出。
到達目標 / Goal 美の意識と造形の普遍的な基本を踏まえた上で、各自の中にある個性と冒険性を掘り起こし「楽しみながら」社会的に魅力的なものを創作することができるようになる。
そして「造る意志、それを説明する言葉」も持つことができるようになる。
半年の日程では所詮入り口でしかない。この授業の課題数は多いが、必須であるそれぞれのポイントが微かでも自覚されるならば、その後の創作活動において得るものは大きくなっていき、若い時につくった「生きる角度」はそれからの人生において大きく広がる可能性を持つことができる。
そして世の中(造形物だけでも)の多様な見方、批評的な視線をもった思考回路をつくるきっかけになれば、社会存在としてのデザイン、その視線の目覚めともなる。
実務経験 / Business Experience 株式会社資生堂/社内制作室
フリーランス/グラフィックデザイナー、店舗企画・他 その他 アート系個展多数
カルチャースクール水彩画講師 小学生の絵の教室主催
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回若山 和央オリエンテーション ・各自心酔するクリエータを上げ、その魅力ポイントをアピール、という自己紹介を行う。
第2回若山 和央課題1「演劇的色面構成」制作-1 劇の主役脇役その他大勢、といった配役にあてはめ、色相、彩度、明度 という色の関係性を探る。
第3回若山 和央課題1「演劇的色面構成」制作-2 途中チェックによりブラッシュアップ 参考作品のスライド解説
第4回若山 和央課題2「ネガポジ」制作-1 黒白のみでモチーフと背景の関係性を探る。「フォルム」の変形とバランスを研究、制作。(前半に課題1の全員講評)
第5回若山 和央課題2「ネガポジ」制作-2 途中チェックによりブラッシュアップ 参考作品のスライド解説 
第6回若山 和央課題3「線と面と量感」生命力、力のこもる線、形とはどういうものかを探る。モチーフの観察+強調のデッサン(前半に課題2の全員講評)
第7回若山 和央課題4「形をつくる」制作-1 観察のデッサン モチーフのポイントをつかむ(前半に課題3の全員講評)
第8回若山 和央課題4「形をつくる」制作-2 モチーフの省略、変形、単純化にトライ。究極の単純化としてのシンボルマークを作ってみる 参考作品のスライド解説
第9回若山 和央課題4「形をつくる」全員によるプレゼンテーションと講評。参考作品のスライド、解説。
第10回若山 和央課題5「得意不得意」制作-1 いつもの自分のパターンから脱却、苦手という思い込みを外し、発想・色感、技法においての創作の幅を拡げる (前半に課題4の全員講評)
第11回若山 和央課題5「得意不得意」制作-2 途中チェックによりブラッシュアップ
第12回若山 和央課題6「原風景」制作-1 今の自分を形作ったような大きな体験の心象風景をデザインする (前半に課題5の全員講評・それぞれの得意不得意、どちらを買いたいか、というポピュラリティの投票も含める)
第13回若山 和央課題6「原風景」制作-2 (余裕のある人は、ネガティブとポジティブな体験両方を作品にしてもらいたい)
第14回若山 和央課題6の全員プレゼンテーション(どのような体験をし、それを伝えるためにどういうデザイン的工夫をしたか)+講評 総合講評
授業形式 / Teaching Method ・デザインの基本的な要素ごとにしぼって課題を出し、実技実習が基本。質問、相談は随時行う。
・実習途中段階で、ワンポイントアドバイスを全員に行う。
・完成作品も全員講評とし、様々な表現の幅を見、それに対する評を我が事ととらえる。
・自己紹介も含めて3回のプレゼンテーションを行う。
・毎回の「出席確認」のミニ課題は自由に遊ぶ気持ちで、自分を超える発想を試す。
評価方法 / Evaluation A(S)~C・E評価

成績評価の基準
各課題の趣旨を正確に理解し、それをいかに自分なりに表現しようとしているか またプレゼンテーションのある場合は、ちゃんと伝わってきたを含めて 評価ポイント50%
調和や美があるか 30%
個性、冒険心があるか 20%
教科書等 / Textbook 指定なし
準備学習 / Preliminary study 常にアンテナをはり、批評的な視線で世の中の造形を見、そこに常に「自分ならこうする」と考える習慣をもつ。
担当教員問合せ先 / Office to contact 造形・色彩学研究室(A197)