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講義名 建築材料
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 必修
講義名(英文) Building Material
学部・学科 造形学部建築・インテリア学科

担当教員
氏名
◎ 江川 香奈

授業概要 / Class Description 建築物を造る場合、その空間の安全性、居住性、美観性及び経済性などを考慮して材料設計を行う。建築材料を分類すると、構造用材料と仕上げ用材料及び機能材料に大別することができる。本講義では、建造物の種類や部位別(床、屋根、壁、開口部など)に材料を取り上げ、原料、製造方法、特性ならびに用途などについて論じ、合わせて資源や環境問題との関連についても触れる。
到達目標 / Goal 全ては材料により形作られることから、1.建築・インテリアに関する多数の材料を知る 2.各材料の特性を理解する 3.特性に相応しい用途について習得する 4.設計に不可欠な、デザインと材料の関係を修得する。 
実務経験 / Business Experience (株)伊藤喜三郎建築研究所 設計部
授業計画 / Class schedule
内容
第1回概説
建築設計・施工における材料学とは何かを解説し、建築物の変遷や材料の変化・発達過程を概説する。
第2回材料設計とは
材料設計の果たす役割について、意匠、構造、設備、生産設計との関連性から述べる。また、設計図書(仕上表)での表示方法についても解説する。
第3回木材1
木材の需給状況を知り、さらに、木材の種類、長所・短所及び組織・成分などを理解する。
第4回木材2
木材の物性(比重、含有水分、強度、引火点・発火点など)を理解し、建築物における用途・使い方を説明する。また、合板等の木材製品について解説する。
第5回鉄筋コンクリート1
鉄筋コンクリートの歴史や長所・短所について概説する。
第6回鉄筋コンクリート2
セメントの種類や水和反応、骨材の種類や選定方法、混和材料の種類や使用量及び特性などについて説明する。
第7回鉄筋コンクリート3
コンクリートの調合設計及び品質管理などについて理解する。また、プレキャストコンクリートやALC等の製品の特性を知る。
第8回鉄鋼材料
鉄筋やPC鋼棒及び鉄骨の原料や製造方法を解説し、さらに、力学的性質、熱的性質及び防錆・防火対策などについて理解する。
第9回床用材料
張り付け床、塗り床、敷き床材料として、フローリング、石材、塗り床、カーペット、畳などを取り上げ、種類や特性及び使い方を解説する。
第10回壁用材料
張り付け壁、塗り壁、吹き付け壁として、合板、タイル、ボード類、しっくい、モルタル、吹き付け材などを取り上げ、種類や特性等を解説する。
第11回壁用材料・天井用材料
張り付け材料を中心に、木質系、せっこう系の材料について、製造方法や種類及び要求される性能(吸音、断熱など)を述べる。
第12回屋根用材料
屋根に要求される性能(防水、断熱、遮音など)を理解した上で、瓦やスレート及び金属屋根材を説明し、合わせて防水材料も解説する。
第13回開口部材料
開口部の役割(通風、採光、水密性、防露性、防火性など)を理解した上で、主にガラスや金属製サッシなどの種類や特性などを解説する。
第14回機能材料
塗料、接着材、シーリング材等について、種類や特性と、建築物に使用した場合の役割や留意事項などについて解説を加える
評価方法 / Evaluation ・評価の方法:A(S)~C・E評価
・評価の基準:試験(またはレポート)・レポート70% 授業への意欲・参加度30% 
教科書等 / Textbook 初学者の建築講座 建築材料(第二版)/ 橘高義則、小山明男、中村成春 / 市ヶ谷出版社
準備学習 / Preliminary study 教科書の内容の把握、建築雑誌の写真とその仕上・材料のデータの確認、身近な材料への疑問と再認識を持つこと。
担当教員問合せ先 / Office to contact 建築・インテリア研究室(A183) 
備考 オンライン授業となった場合は一部内容を変更する場合がある