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講義名 建築・インテリア史A(日本)
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 必修
講義名(英文) History of Architecture and Interior Design A (Japanese)
学部・学科 造形学部建築・インテリア学科

担当教員
氏名
◎ 中尾 七重

授業概要 / Class Description 本講義は日本建築と都市および室内空間の意匠を歴史的観点より論じる建築史学の内容である。先史時代から江戸時代までの、社寺霊廟建築、住宅建築、庶民住居および都市を対象とする。これらの建築の種類、様式、意匠、変遷、特質および歴史的存在形態について、パワーポイントやビデオなど映像資料を用いて講義を行う。これからの日本の建築を創るための素養となる科目なので、日本建築および日本やアジアの生活文化に関心をもって取り組んでほしい。
到達目標 / Goal 東アジアの建築文化の枠組みの中で発達してきた日本建築や屋内空間意匠の成り立ちについて歴史的、体系的に理解し、且つその独自性を他文化との差異を踏まえて理解する。これを通して、今後、日本の建築やインテリア空間を創造するための素養を身につける。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回先史:ガイダンスおよび先史時代の建築 ― 三内丸山遺跡、吉野ヶ里遺跡の復元建物、掘立柱の技法
第2回古代建築の幕開け ― 法隆寺、世界最古の木造建築、法隆寺論争と尺
第3回奈良時代の仏教建築 ― 薬師寺東塔、唐招提寺金堂、和様の構造と意匠
第4回古代の都城 ― 飛鳥京、平城京、平安京、日本の都市の原点、計画都市の構造
第5回神社建築 ― 伊勢神宮、出雲大社、流造、春日造、母屋と庇の構造
第6回寝殿造:平安貴族の住宅形式 ― 源氏物語絵巻にみるしつらえ、間面記法
第7回和様の展開:平安時代の仏教建築 ― 平等院鳳凰堂、中尊寺金色堂にみる荘厳と彩色、和様の組物と中備
第8回大仏様:中世の新しい仏教建築 ― 浄土寺浄土堂、貫と挿肘木、、日本最初の建築家重源
第9回禅宗様:禅宗寺院の建築 ― 正福寺地蔵堂・円覚寺舎利殿にみる禅宗様の構造と意匠
第10回書院造:和室意匠の源流 ― 二条城大広間、西本願寺黒書院のインテリアの解読、和室平面図の作図、和室各部意匠の名称
第11回城郭と城下町 ― 城郭建築の歴史、安土城の構成と屋内空間、城下町の成立過程
第12回近世寺社:権現造と複合社殿 ― 日光東照宮の荘厳と彫刻、複合社殿の内部意匠
第13回茶室 ― 茶室の歴史、妙喜庵待庵、如庵、草庵風茶室の空間と数寄屋
第14回近世民家 ― 箱木千年家、広間型、本棟造、四間取、民家のインテリアの源流
評価方法 / Evaluation 評価の方法 A(S)~C・E評価
評価の基準 試験・レポート80% ミニレポート10% 授業への意欲、参加度10%
教科書等 / Textbook 日本建築学会『日本建築史図集』(彰国社)
準備学習 / Preliminary study 予習:教科書の当該箇所(図版、解説)を事前に読んで学習する。20分。復習:授業時の配布資料と小課題の復習。20分。
担当教員問合せ先 / Office to contact 建築・インテリア研究室 (A183)
備考 参考書:国立歴史民俗博物館・坂本稔・中尾七重『築何年?』(吉川弘文館)
    太田博太郎ほか『カラー版日本建築様式史』(美術出版社)