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講義名 ヘアメイク文化論
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Cultural Studies in Hair Styles and Makeup 
学部・学科 国際文化学部国際ファッション文化学科

担当教員
氏名
◎ 松本 良輔

授業概要 / Class Description ファッションの変遷とともに身体装飾の重要な部分として確立してきたヘアスタイルとメイクアップを中心に、専門用語の理解と資料の分析をすすめながら、化粧文化論の講義をおこなう。図像や映像資料を使用して、メディアやアートを通じて繰り返し参照され、再構築されてゆく化粧の歴史や表象について検討する。

到達目標 / Goal ヘアスタイルとメイクアップを中心とする欧米の化粧文化の理解に加え、日本の化粧文化を比較することで、現代人の身体モードについて分析的に考察することができる。外国語(英語・フランス語)による資料講読と専門用語の習得を通じて、グローバルな視点を獲得し、現代のファッショントレンドを理解し、応用することができる。
実務経験 / Business Experience ファッションショー・ファッション撮影・舞台芸術におけるヘア・メイクアップに加え、国内外のプロ向けの技術講習を中心とする教育活動を行なっている。

主な実務歴
*ヘア・ファッションショー
ファッションウイーク(パリ)、海外ヘアショー(スペイン、カナダ、ベトナム、シンガポール、香港、他)、
*ヘア・メイクアップ製作と展示
新国立劇場、東京都写真美術館、神戸ファッション美術館、アーティゾン美術館
授業計画 / Class schedule
内容
第1回身体装飾としてのヘア・メイクアップ
“化粧とは何か、なぜ人は化粧をし、髪型を変えるのだろうか”
身体装飾の分類
第2回西欧ヘア・メイクアップの歴史(1)
古代の髪型と化粧:古代エジプト、古代ギリシャ・ローマ
化粧術と虚飾術
第3回西欧ヘア・メイクアップの歴史(2)
中世の髪型と化粧:中世ヨーロッパ
キリスト教的倫理観と化粧の否定
第4回西欧ヘア・メイクアップの歴史(3)
バロック、ロココ期の髪型と化粧:ルネサンスから18世紀ヨーロッパ
化粧術(マキアージュ)の容認とカツラ・白粉の流行
第5回西欧ヘア・メイクアップの歴史(4)
アール・ヌーボー・アール・デコ期の髪型と化粧:19世紀、20世紀ヨーロッパ
化粧におけるモダニズムと身体の解放
第6回ヘアメイク・メディア論
ファッション・システムとモード・ジャーナリズムの誕生
表現される化粧:風刺新聞とファッション・プレート
第7回戦後ヘア・メイクアップ比較研究(1)
1960年代 ユース・カルチャーの誕生
ポップ・アートとヘア・メイクアップ
第8回戦後ヘア・メイクアップ比較研究(2)
1970年代 ヒッピー・ムーブメントと自然志向
ノー・メイクアップ・メイクアップ
第9回戦後ヘア・メイクアップ比較研究(3)
1980年代 コンサバティブとオルタネーティブ
グラマラス・メイクアップ
キャンプ美学と新ロマン主義について
第10回音楽とヘアメイク
ロックの誕生とメンズ・ヘアモードの歴史
長髪と前髪の表象について
第11回日本のヘア・メイクアップの歴史(1)
通過儀礼と化粧について
日本の伝統的化粧法:白粉、眉墨、紅
江戸の化粧法
第12回日本のヘア・メイクアップの歴史(2)
日本髪の誕生:垂髪から結髪へ
第13回アートとヘア・メイクアップ
セルフ・ポートレート写真における化粧の表象
ファッション・フォトグラフィーとセルフ・ポートレイト写真の比較
第14回ヘアメイクの現在
イメージとしての身体から仮想現実的な身体へ
拡張する身体とヴァーチュアルなヘア・メイクアップ
評価方法 / Evaluation 評価の方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:授業の参加度60%、試験・レポート40%
教科書等 / Textbook 参考文献を授業の中で指示する。
毎回、資料を配布する。
準備学習 / Preliminary study 各回紹介する文献、映像、音楽などを参照のこと。
毎回授業テーマと共に、google クラスルームに授業レジュメと関連資料をアップしますので、参照の上、授業にのぞんでください。
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際ファッション研究室 (D47)