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講義名 ホテルサービス
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 2学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Hotel Operations
学部・学科 国際文化学部国際文化・観光学科

担当教員
氏名
◎ 鈴木 久

授業概要 / Class Description ホテルの成り立ちや歴史を学びホテル業の基本的性格を知ることからホテルのサービスの重要性を
理解する。またおもてなしの心構え、基本動作、笑顔、言葉づかい、あいさつなどホテル実務の
基本と必要な基礎知識を学ぶ。
到達目標 / Goal * なぜホテルにサービス(ホスピタリティ)が必要かが分かる。
* ホテルの仕事が体系的に理解できる。
* 基本的なホテル用語が分かる。
* ホテルにおける基本的な動作、言葉づかい、あいさつができる。
実務経験 / Business Experience パレスホテル(現パレスホテル東京)に1972年に入社し、21年間に渡り、宿泊部接客課、客室課、経理部収納課に在籍して、フロントサービス、レセプション、ハウスキーピング、レストランキャッシャー、収納・売掛等の業務に携わり、その後はホテル日航金沢に入社し、4年間ホテル開業準備業務と開業後の宿泊部門のオペレーション指導にあたった。1997年からは横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで、ホテル開業準備業務を経て18年間、宿泊部門長としてホテルオペレーションの指導・監督及び総支配人を補佐してホテル運営に携わった。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回ホテルのABC(ホテルとは)
・前期授業にあたり自己紹介と授業内容の説明。
・ホテルとは何か、その語源、基本的な性格、法律的上の位置づけ等、様々な
 切り口からアプローチする。
・ホテルが提供する商品を構成する4つの要素について学ぶ。
・立地・機能、資本系列、経営系列、経営形態等の観点からホテルの分類を試みる。
第2回ホテルの歴史(欧米・日本)
・欧米におけるホテルの歴史
 古代から現代に至る欧米の宿泊業の歴史を概観する。
 ヒルトンのチェーン経営手法を中心に現代のホテル業について概観する。
・日本におけるホテルの歴史
 わが国の古代から現代に至る宿泊業の歴史を概観する。
第3回ホテルの現状と経営特性
・統計データーをもとにホテル業界の趨勢を把握する。
・ホテルの建物の一般的な造りと最近の傾向を学ぶ。
・ホテル組織の概要を学ぶ。
・ホテルの経営特性を、商品、運営オペレーション、資本・財務という3つの側面から学ぶ。
・ホテルをめぐる近年の動あつかい向を、需要、供給の両面から概観する。
第4回ホテル実務の基本とホスピタリティ(基本動作)
・ホテル実務でいちばん大切な「ホスピタリティ」=「おもてなし」とは何かについて学ぶ。
・実務に入る前におもてなしの心構えとしてポイントになる17項目について理解する。
・実務の中で頻繁に経験する基本動作8項目について実践する。           
 1.お辞儀 2.笑顔 3.立ち姿・待機姿勢 4.歩き方 5.方向の指し示し方
 6.物の受け取り方・手渡し方 7.名刺の扱い方 8.タブー・その他
第5回ホテル実務の基本とホスピタリティ(言葉づかい・お客様対応のポイント)
・言葉づかい 
 1.あいさつ 2.基本接客用語 3.呼称 4.敬語(尊敬語・謙譲語・ていねい語)
5.好ましい言葉づかい 6.好ましくない言葉づかい 7.印象をよくする「クッション言葉」
・お客様にお話をする際、及びお客様のお話を伺う際のルール、ポイントに学ぶ。
・外国からのお客様をお迎えする際に留意すべき心構えについて学ぶ。

第6回ホテル実務の基本とホスピタリティ(ホテル実務に必要な基礎知識)
・ホテル実務に必要な業務知識7項目について学ぶ。
 1.ホテル客室の種類 2.ホテル客室の設備 3.ホテルの料金制度
 4.レストランメニュー  5.アルコール類 6.食器類 
 7.宴会の形式、レストラン・宴会のサービススタイル
第7回宿泊部門(位置づけ・役割・組織概要)
・ホテル全体の中で宿泊部門がどのような位置づけ・役割を与えられているかを学ぶ。
・宿泊部門の一般的な組織の形について学ぶ。
第8回宿泊部門(フロントオフィス・客室予約・レセプション)
・客室予約(ルームリザベーション)業務を学ぶ。
予約受付業務、旅行形態・予約経路による予約のタイプ分類、割引料金・
 特別料金体系など
・レセプション(フロント)業務を学ぶ。
 ルームアサイメント、チェックイン、ルームチェンジ、キャッシャー、
 チェックアウトなど
 
第9回宿泊部門(フロントサービス・ドア ベル・コンシェルジュ)
・ドアマン、ベルマン業務を学ぶ。
 待機、お出迎え、チェックインのご案内、チェックアウト、ページング、デリバリー、
 荷物の預かり、ロビーの整理整頓・警備、クロークなど
・コンシェルジュ業務を学ぶ。
 各種の案内・手配、アテンドなど
第10回宿泊部門(客室業務・ルームアテンダント・ハウスマン・リネン・客室サービス)
・ルームアテンダント(客室係)業務を学ぶ。
 客室清掃、バスルーム清掃、バスルームの設備・備品など
・ハウスマン(パブリック)、リネン、客室サービス業務を学ぶ。
 館内清掃、ユニフォーム、ランドリーサービスなど           
第11回料飲部門の仕事(宴会業務・宴会予約・ブライダル)
・料飲部門の組織と業務内容の概要について学ぶ。
・料飲部門のうちの宴会のホテル全体における位置づけや業務内容について学ぶ。
 宴会の種類、宴会予約の業務内容、ブライダル予約の業務内容、一般宴会サービスの
 業務内容、ブライダルサービスの業務内容など
                                                     
第12回料飲部門の仕事(レストラン・飲料・調理) 都内ホテル見学(未定)
・料飲部門のうちのレストランのホテル全体における位置づけや業務内容について学ぶ。
 レストランの種類、担当呼称と役割、レストランの業務特性、レストランの業務内容など
・料飲部門のうちの飲料の業務内容について学ぶ。
・調製した料理を料飲部門に提供する調理部門の業務概要について学ぶ。
 調理部門の組織、担当呼称と役割、調理部門業務特性、原価管理とコスト意識など
 
第13回施設・設備メンテナンス部門(保守管理業務・営繕補修業務)
・施設・設備のメンテナンス業務を機械設備等保守管理業務と建物・内装・
 設備等営繕補修 業務に分け、それぞれの業務概要について学ぶ。
・メンテナンス部門の業務特性について、いくつかの視点から学ぶ。
第14回営業部門(宿泊セールス・宴会セールス・ブライダルセールス)
 ホテル商品のセールスについて部門ごとに学びます。
・ホテル商品のセールスのうち、宿泊セールスの業務概要について、一般企業、
 各種団体、旅行会社というセールス対象に分けて見にいく。
・宴会セールスの業務概要について学ぶ。
・ブライダルセールスの業務概要について学ぶ。
授業形式 / Teaching Method アクティブ・ラーニング型授業の予定はありません。
評価方法 / Evaluation 評価方法: A(S)~C・E評価
評価の基準: 期末試験50%、授業態度50%(オンライン授業の場合は提出された課題内容を評価)
教科書等 / Textbook 指定なし
参考書: 「ホテル概論」 (編集・発行)株式会社ジェイティビー総合研究所 03(3525)4560
準備学習 / Preliminary study 教科書に目を通して、疑問点・質問等を纏めておくこと。
予習・復習を怠らないようにすること。

担当教員問合せ先 / Office to contact 国際文化・観光A研究室(D44)