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講義名 被服表面機能論
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 1学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Surface Functions of Clothes
学部・学科 大学院生活環境学研究科被服環境学専攻(博士後期課程)

担当教員
氏名
◎ 米山 雄二

授業概要 / Class Description 消費者の最も望む商品(先端ファッション、快適、健康、安全指向)の開発や地球環境負荷の少ない素材やテキスタイルの設計などに、繊維やテキスタイル表面の機能化が差別化技術になりつつある。そこで繊維の機能化における表面との関係、および機能化のための技術やその効果と機構を科学的視点で体系的に理解し、さらに新しいアイデアの提案に結びつくように進める
到達目標 / Goal  新しい繊維が発現する機能と、繊維表面の立体構造および性質との関係を科学的な視点から、総合的に考えを深めることができる
実務経験 / Business Experience ライオン株式会社に勤務し、衣料用洗剤、漂白剤、仕上げ剤、台所洗剤、殺虫剤など商品企画&研究開発、および表面改質高分子の合成および物性解析などの高分子基礎研究に従事
授業計画 / Class schedule
内容
第1回繊維の歴史を振り返り、これまでにどのような機能性繊維の開発が行われてきたか、これから期待される機能とは何かを考察する
第2回新しい繊維が登場する背景、追求する技術開発および変遷について、説明する
第3回強い繊維の開発例として超高強度ポリエチレン繊維を取り上げ、その構造、製造法、および表面特性について解説する
第4回強い繊維の開発例としてアラミド繊維を取り上げ、その構造、製造法、および表面特性について解説する
第5回強繊維の開発例として液晶ポリマー繊維を取り上げ、その構造、製造法、および表面特性を解説する
第6回強い繊維の開発例として炭素繊維を取り上げ、その構造、製造法、および表面特性について解説する
第7回バイオミメティックスとは何か? その技術を繊維分野で追求した例として人工皮革、人工毛皮を取り上げ、その構造と表面特徴を解説する
第8回バイオミメティックス技術を応用して、繊維表面の機能を発現した例として表面帯電性について解説する
第9回バイオミメティックス技術を応用して、繊維表面の機能を発現した例として繊維表面の超撥水性について解説する
第10回バイオミメティックス技術を応用して、繊維表面の機能を発現した例として繊維表面の光学的反射特性について解説する
第11回繊維表面に人工酵素を固定化することで消臭機能を付与する技術について解説する
第12回繊維表面への固定化技術により、医療分野に応用される機能性繊維について解説する
第13回衣類用に開発された面白い機能を付与した繊維について解説する
第14回新しい機能の探索とそのための技術および科学に関する最近の開発例を説明し、表面機能性について総合的な考察を行う
授業形式 / Teaching Method 対面授業を基本として、オンライン授業(ライブ型)を含める
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:レポート40%,授業への意欲・授業中での質疑応答60%
教科書等 / Textbook 特になし
準備学習 / Preliminary study 身の周りにある機能性繊維について、常に興味や疑問を持ち、その特性を調べ、考えておくこと
担当教員問合せ先 / Office to contact テキスタイル研究室(A073a)
備考 参考となる資料を適宜配付、またはオンライン上で提示する