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講義名 ファッションビジネス特論Ⅱ
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 1学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Advanced Study of Fashion Business Ⅱ
学部・学科 大学院生活環境学研究科被服学専攻(博士前期課程)


授業概要 / Class Description かつて個人経営が主流であった服飾界がファッションビジネスとして産業化した過程を踏まえて、現代のファッションビジネスのシステムが抱えている短サイクルマーケティングやマーケットイン、潜在意識マーケティング等のマーケティング戦略に関する問題、資源消費、生産面・市場面でのグローバル化とローカル化、流動化する流通業、オンラインショッピングの進化、ファッションビジネスとエシカル等に関する問題点を抽出し,解決の為の提案を模索する。大手小売業との共同プロジェクトに取り組むこともある.
到達目標 / Goal 各講義の区切りでそれぞれの問題点を把握し、それを課題として各自が調査・研究を行う事により、知見の向上と問題点の解決を見出す方法論を体得し、ファッションビジネスに関わる幅広い知識を確実なものとし、さらにそれを将来の進路に生かして各自の成長につなげられることが到達目標である。
実務経験 / Business Experience 大学を卒業後,大丸(百貨店業,東京,神戸,シンガポール各勤務)に勤務する.その後,2年間のMBA留学(アメリカ)を経て,楽天(Eコマース業,東京勤務),Hop Lun(ランジェリー製造小売業,香港勤務)パルコ(商業デベロッパー業,シンガポール,東京各勤務),ゼンショー(外食業,シンガポール,マレーシア,東京各勤務)とリテールビジネス(小売業)全般の経営に携わる.専門はマーケティング論,特にデータを使用し消費者行動にもとづいたビジネス界の課題を解決するマーケティング活動の研究が専門.広義には行動経済学も取り扱う.また,12年間の海外赴任にて培ったグローバルビジネスについての実践的な研究にも取り組む.現在,大手百貨店の都内店舗と共同マーケティングプロジェクトを実施中で,来店顧客調査,POSデータ分析,マーケティング戦略の提案をゼミ活動および自らの研究で実践中.
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回須山 憲之イントロダクション: ファッションビジネスの現状
第2回須山 憲之現在のマーケティング戦略 1: Product,Price
第3回須山 憲之現在のマーケティング戦略 2: Place,Promotion  
第4回須山 憲之短サイクルマーケティングの功罪と顧客最適 
第5回須山 憲之潜在意識マーケティング: 顧客に向けた心理戦略
第6回須山 憲之グローバル化した生産基地の推移とその影響: 中国からアジア、アフリカへ
第7回須山 憲之グローバル化した生産基地の課題: 人的資源と労働環境  
第8回須山 憲之グローバル化により激化する流通戦略: エリア政策
第9回須山 憲之実店舗のイメージ戦略: ブランドの地域性とその独自性対応
第10回須山 憲之ファッションEC市場動向
第11回須山 憲之事例研究に見るブランドのネット戦略
第12回須山 憲之ファッションビジネスの情報戦略: 企業サイド・消費者サイド       
第13回須山 憲之資源消費の限界: サステナビリティ・繊維製品の3R
第14回須山 憲之ファッションビジネスが負うべき社会的責任: 倫理的消費の必要性
授業形式 / Teaching Method ファッションビジネス特論Ⅰの知識を活用し,現実のファッションビジネスにおける課題の発見・解決できるスキルを習得するため,ケーススタディ,時事問題,ワークショップ,産学連携活動などを通じて授業を進める.
評価方法 / Evaluation 評価方法 A(S)~C・E評価
評価基準 レポート20% 授業参加度80%
教科書等 / Textbook 指定なし
必要に応じてプリント配布
準備学習 / Preliminary study 事前配布物がある場合,授業までに読むこと
担当教員問合せ先 / Office to contact 服装社会学研究室(A064)