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講義名 ホスピタリティ・マネジメント特論
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 1学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Advances Studies in Hospitality Management
学部・学科 大学院国際文化研究科国際文化専攻(修士課程)

担当教員
氏名
◎ 小川 祐一

授業概要 / Class Description 観光業、とりわけサービスの現場に身を置く者が「ホスピタリティ」という言葉を聞かない日は無いと言ってよいだろう。しかしながら、ホスピタリティを「心からのおもてなし」あるいは「ちょっと気の利いたサービス」という観点からだけで捉えていてはホスピタリティの本質を見失いかねない。
本講座では、ホスピタリティを人間関係の根幹をなす社会倫理として捉え、幅広い角度から現代社会や企業においての価値を改めて考える。
到達目標 / Goal ・「ホスピタリティ」「サービス」「おもてなし」など、現代企業活動に欠かせない概念を理解できる。
・現代社会における社会倫理としてのホスピタリティの役割、価値を理解できる。
・企業活動においてのホスピタリティの効果、具体的な活用方法が理解できる。
実務経験 / Business Experience 日本航空株式会社に1985年に入社し、25年間に渡り、空港旅客、国際線・国内線予約、客室サービス企画、安全推進、客室訓練企画等に携わり、その間、国際線、国内線の客室責任者としての乗務も経験する。
早期退職後、大学院で経営管理を学ぶかたわら、ホスピタリティ・マネジメントやCS向上をテーマに、主としてホスピタリティ関連企業において講演、研修に携わる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエンテーション:授業の進め方、評価方法など
第2回ホスピタリティの起源と文化1(西洋):ラテン語の語源に含まれる意味やキリスト教との関係を糸口として、ホスピタリティという概念が西洋文化にどのように根づいているのか調べる
第3回ホスピタリティの起源と文化2(東洋):キリスト教の影響が少なかった東洋において、ホスピタリティはどのように捉えられ、発達したのかを調べる
第4回ホスピタリティの起源と文化3(日本):日本文化の中でホスピタリティはどのように理解されてきたのかを歴史を追って理解する
第5回ホスピタリティとサービス1(概念的考察):ホスピタリティとサービスがどのように異なり、どのように関係するのかを考察する
第6回ホスピタリティとサービス2(効果的考察):企業の商業活動におけるサービスの価値とホスピタリティの価値はどのように違うのかを考察する
第7回おもてなしとホスピタリティ:ホスピタリティの日本語訳として使われることも多いおもてなしについて2者を比較し、相違点を明確にする
第8回ホスピタリティ発揮のプロセス:個人レベルで捉えた場合、マナー、サービス、ホスピタリティをどう捉え、どのように身につけるべきなのかを考察する
第9回企業活動におけるホスピタリティの価値1(生産面):企業活動の中でプロダクトという側面でホスピタリティを考える
第10回企業活動におけるホスピタリティの価値2(機能面):企業活動の中で意思決定という側面でホスピタリティを考える
第11回企業活動におけるホスピタリティの価値3(人材面):企業活動の中で人材育成という側面でホスピタリティを考える
第12回能力としてのホスピタリティ1(構成要素):ホスピタリティ発揮のために必要な構成要素には何があるのか考察する
第13回能力としてのホスピタリティ2(効用):ホスピタリティ溢れる人とはどのような人なのか、企業の中ではどのような活躍が期待できるのかを考察する
第14回能力としてのホスピタリティ3(教育):ホスピタリティ力を伸ばすにはどうしたらいいのかを考察する
評価方法 / Evaluation 1.評価の方法 A(S)~C・E評価
2.評価の基準 受講態度(積極性)70% レポート・試験30%
教科書等 / Textbook 授業内で適宜指示する
準備学習 / Preliminary study 事前配布する資料をよく読み、理解しておくこと
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際文化・観光A研究室 (D44)