授業概要 / Class Description |
多様な価値観が共存する現代社会は、それらを受容し協調していくことと、自我に従った意思決定をしなければならないこととの葛藤の時代である。生きづらさを乗り越えて生活の質を追求する勇気をもたらす支援の学問として、臨床心理学を生かす試みを実践例を多用して紹介し、今後の可能性を検討する。 |
到達目標 / Goal |
① 臨床心理学の実践に必要な、人間理解のための専門用語を理解できる。 ② 問題行動の発現機序を理解し、説明できる。 ③ 生きづらさを抱えた当事者に対する支援の方法を説明できる。 |
実務経験 / Business Experience |
臨床心理士・公認心理師。大学の学生相談室や心療内科クリニックなどでカウンセラーを務めてきた。 |
授業計画 / Class schedule |
回 | 内容 |
第1回 | 現代社会における臨床心理学の実践の諸領域 |
第2回 | 心理臨床の目的と技法 ―― 治療的介入 |
第3回 | 心理臨床の目的と技法 ―― 教育・開発的介入 |
第4回 | 伝統的な心理臨床の課題と限界 |
第5回 | 新しい臨床像 ―― コミュニティで支える |
第6回 | 現代社会での活動実践(1)虐待 |
第7回 | 現代社会での活動実践(2)不登校・ひきこもり |
第8回 | 現代社会での活動実践(3)依存症 |
第9回 | 現代社会での活動実践(4)介護 |
第10回 | 現代社会での活動実践(5)その他 |
第11回 | 心理支援の技術(1)アセスメント再考 |
第12回 | 心理支援の技術(2)カウンセリングスキル(基礎) |
第13回 | 心理支援の技術(3)カウンセリングスキル(応用) |
第14回 | 心理支援に求められる対人観 |
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授業形式 / Teaching Method |
講義形式のほか、提示した課題に学生同士で取り組むグループワークとプレゼンテーションなどを含む。 |
評価方法 / Evaluation |
評価方法:A(S)~C・E評価 評価の基準:課題レポート40%、ミニレポート等40%、授業参加態度20% |
教科書等 / Textbook |
使用しない。適宜プリントを配布する。 |
準備学習 / Preliminary study |
各テーマに関するニュースを日頃から収集して読んでおくこと。 |
担当教員問合せ先 / Office to contact |
応用健康心理学研究室(F46) |