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講義名 産業心理ストレス論
(副題)
講義開講時期 通年 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 1学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Study of Industrial Psychology and Stress
学部・学科 大学院国際文化研究科国際文化専攻(修士課程)

担当教員
氏名
◎ 佐藤 浩信

授業概要 / Class Description  産業・組織・職域心理学の包括する範囲は広く、人間の機能から機器や工学的視点を含む作業環境のあり方を眺め、その中での人間的要因の追求を試みることにある。本講義では、前半部分で基本的な産業心理学理論を習得し、後半部分で組織体が抱える心理社会的ストレスなどの人間的要因に基づく諸問題の科学的解明の理論と、職場の生産性につながる心理的要因およびストレス要因について学ぶ。
到達目標 / Goal ①働くことの意義と組織の中で生じる人間関係を幅広く理解し、概要を説明できる。
②職域で起こる人間関係に影響を与える諸要因を説明できる。
③各種科学的管理法とその限界について理解し、説明できる。
④心理社会的ストレスと各種場面での特徴を理解し、説明できる。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエンテーション:職業人を取り巻く環境と心理学 労働科学と産業心理、労働者の健康維持と法令、労働安全衛生法、安全配慮義務とリスク管理
第2回科学的管理①:作業方法と作業負担、人間の基本的な生体リズム、人間の行動特性、意識水準とパフォーマンス、作業負担の評価
第3回科学的管理②:マン・マシンシステム、人間工学とマン・マシンインターフェース、人体設計と作業域、表示器と VDT、操作機器の設計
第4回職場の人間関係①:ホーソン研究、職場集団の形成と組織、フォーマル集団/インフォーマル集団
第5回職場の人間関係②:組織と人間、リーダーシップ、個人と組織の関係
第6回職場の人間関係③:組織とコミュニケーション、ソシオグラム、コミュニケーションネットワークモデル、組織運営
第7回勤労意欲①:勤労意欲の意義、モラール研究の動向、モラールの定義と測定
第8回勤労意欲②:ワークモチベーションの動向、ワークモチベーションの規定要因、労働意欲と働くことの意味、職務満足感
第9回情報処理とヒューマンエラー:ヒューマンエラー、エラーのスキーマ理論、情報処理モデル
第10回ストレス理論①:古典的ストレス学説、内部環境と外部環境、生体恒常性維持とストレス、汎適応症候群と局所適応症候群
第11回ストレス理論②:心理社会的ストレス理論、Holmes,T.H.の事件型ストレス理論
第12回ストレス理論③:認知論的ストレス研究、Lazarus,R.S.理論とストレスコーピング
第13回ストレス理論④:心理社会的ストレスモデルにおける関連要因、緩衝要因、ソーシャルサポート、ソーシャルスキル
第14回ストレス理論⑤:近年の職場をとりまく諸問題、産業ストレスとメンタルヘルス、職場におけるストレス要因、職業性ストレスモデル、職場復帰とその支援
評価方法 / Evaluation A(S)~C・E評価
評価の基準:課題レポート80%、授業態度20%
教科書等 / Textbook 指定しない。
準備学習 / Preliminary study 日頃から関連する話題に関心をもち学術論文にも目を通しておくこと。
担当教員問合せ先 / Office to contact 応用健康心理学研究室(F46)
備考 適宜プリント等の資料を配布する。