授業概要 / Class Description |
本年度の本講義のテーマは「専門分野とSDGsとのつながりを考える」である。研究者は、自由な発想と自発的な意思に基づき、主体的に研究活動に取り組むことが重要である。それと同時に、創造・発見された新たな知見 が、どのような文化的、公共的、経済的な価値を生み出すことができるか、またどのように社会が抱える課題の解決に貢献できるか等、社会とのつながりを意識する必要がある。今回は特に、SDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)との関連について考える。研究者としてのスタート地点に立つ大学院生は、社会の動向を的確に捉え、社会とのつながりという視点から、自らが取り組む専門分野の意義や役割を考えていくことが大切であるが、持続可能な未来の社会をつくるため、SDGsは最も重要な視点の1つと考えられる。 そこで本講義は、様々な分野で活躍する講師によるオムニバス形式の講義を通して、学生自身が「専門分野とSDGsとのつながり」について、主体的かつ自由に考え、議論を通じてその考えを深めていくことを目的とする。
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到達目標 / Goal |
・専門分野とSDGsとのつながりについて説明できる。 ・研究課題の社会的意義や役割を説明できる。 ・研究を通じた社会貢献について、自分の意見を述べることができる。 |
実務経験 / Business Experience |
・小松浩一:(株)三越伊勢丹 営業本部で店舗開発・リニューアル、経営企画室でサスティナブル戦略、宣伝部にてCI(コーポレートアイデンティティ)戦略に従事 ・奥村誠一:(株)青木茂建築工房(2000-2020)、奥村誠一建築再生設計事務所(2020-) 設計・監理業務 ・種田元晴:有限会社種田建築研究所プラスワン 建築設計担当 ・田中剛:日本航空監査役室マネジャー ・栗山丈弘:(一社)こだいら観光まちづくり協会 代表理事 |
授業計画 / Class schedule |
回 | 年月日(曜日) | 時限 | 担当教員・担当教員フリーテキスト | 内容 |
第1回 | 令和 4年04月13日(水) | 5時限 | 高橋正樹 小川祐一 岡林誠士 | オリエンテーション:本講義の意義、到達⽬標を提⽰する。 |
第2回 | 令和 4年04月27日(水) | 5時限 | 小松浩一(服装社会学研究室) | “百貨店とSDGs ~大型商業施設の”サスティナブル”戦略~” |
第3回 | 令和 4年05月11日(水) | 5時限 | 奥村誠一(建築・インテリア研究室) | “SDGs達成に向けた建築再生の設計プロセス” |
第4回 | 令和 4年06月08日(水) | 5時限 | 米井由美(国際文化・観光B研究室) | “1930年代上海の雑誌・画報にみるジェンダー平等” |
第5回 | 令和 4年06月29日(水) | 5時限 | 砂長谷由香(服装造形学研究室) | “ファッションクリエイションの視点から” |
第6回 | 令和 4年07月06日(水) | 5時限 | 趙 晟恩(建築・インテリア研究室) | “多世代が共生するまちづくりとSDGs” |
第7回 | 令和 4年07月20日(水) | 5時限 | 高橋正樹 小川祐一 岡林誠士 | 中間まとめ:これまでの講義で学んだことについてディスカッションを⾏う。 |
第8回 | 令和 4年10月12日(水) | 5時限 | 田中剛(日本航空株式会社) | “ツーリズム産業とSDG"s~エアラインを事例として~” |
第9回 | 令和 4年10月26日(水) | 5時限 | 種田元晴(建築・インテリア研究室) | “昭和期日本の建築家の作品からSDGsの萌芽を読み解く” |
第10回 | 令和 4年11月16日(水) | 5時限 | 見寺貞子(神戸芸術工科大学大学院/ファッションデザイン学科) | “ユニバーサルファッションーSDGs社会を目指したファッションのあり方ー” |
第11回 | 令和 4年11月30日(水) | 5時限 | 栗山丈弘(国際文化・観光A研究室) | “観光まちづくりとSDGs” |
第12回 | 令和 4年12月14日(水) | 5時限 | 曽根里子(建築・インテリア研究室) | “持続可能な集住環境とコミュニティ” |
第13回 | 令和 5年01月11日(水) | 5時限 | 管野絢子(和裁研究室) | “きものの仕立にみる持続可能な消費形態” |
第14回 | 令和 5年01月25日(水) | 5時限 | 高橋正樹 小川祐一 岡林誠士 | 講義全体を総括する。 |
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授業形式 / Teaching Method |
グループディスカッション |
評価方法 / Evaluation |
1.評価方法:A(S)~C・E評価 2.評価の基準:授業参加度40%、レポート60% |
教科書等 / Textbook |
指定なし |
準備学習 / Preliminary study |
各講義テーマに関連する事柄について、事前に下調べをして授業に参加すること(1時間程度)。 |
担当教員問合せ先 / Office to contact |
高橋正樹(建築・インテリア研究室) 小川祐一(国際文化・観光A研究室) 岡林誠士(服装社会学研究室) |