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講義名 日本文学
(副題)
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 1学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Japanese Literature
学部・学科 造形学部建築・インテリア学科

担当教員
氏名
◎ 近藤 尚子

授業概要 / Class Description 『雨月物語』は上田秋成によって書かれ、安永5年に出版された。日本の怪談の中でも最も名高い作品の一つであろう。一編の文学作品はいろいろな要素を内に含んで存在する。『雨月物語』でいうならば、例えば作者秋成の性格、漢学や国学の影響、当時の時代状況、文芸思潮などを読み取ることができる。それらを解きほぐしながら、さまざまな面から『雨月物語』を味わってほしい。9つの短編の中からいくつかを選んで読んでいく。授業では一部の話しか読めないので、自分で全体を通読して『雨月物語』の世界を理解してほしい。
到達目標 / Goal 読む・理解する・考える という3つのことを『雨月物語』を通して行う。
江戸時代に書かれた文章を読んで内容を理解する。さらにこの作品の位置付けや意味を考える。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回導入 受講の心構え・授業のねらい・評価など
第2回浅茅が宿1 秋成の文章の特徴を見ていく
第3回浅茅が宿2 歴史的事実と『雨月』の世界を比較する
第4回浅茅が宿3 和歌を通してこの作品のテーマを探る
第5回吉備津の釜1 導入部に注目してこの話のテーマを理解する
第6回吉備津の釜2 人物造形に注目する
第7回吉備津の釜3 『雨月』中、最も恐ろしいとされている怪異を読む
第8回青頭巾1 『雨月』に描かれるさまざまな愛について考える
第9回青頭巾3 本文に投影された先行文学を読み解く
第10回夢応の鯉魚1 これまでに読んだ話との異なりを考える
第11回夢応の鯉魚2 舞台となっている琵琶湖周辺の描写を味わう
第12回夢応の鯉魚3 典拠となった話との相違点を考える
第13回『雨月』を江戸時代の文学の流れの中に位置付ける
第14回『雨月』について学んだことを確認する
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:授業中の提出物20%、4回のミニレポート40%、期末テスト40%
教科書等 / Textbook 鵜月 洋訳注『改訂版 雨月物語』角川ソフィア文庫
準備学習 / Preliminary study 特別な準備は必要ないが、授業に集中してほしい。教科書は必ず用意し、復習をしっかりすること。各話ごとに確認のミニレポートを課す。
担当教員問合せ先 / Office to contact 和装文化研究所(F館4階 F43a)