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講義名 色彩学
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2
校地 1学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Color Theory
学部・学科 服装学部ファッション社会学科

担当教員
氏名
◎ 鳥海 薫

授業概要 / Class Description 色彩は美醜や好き嫌いといった主観的な扱いをされる場合が多いが、色彩をより効果的に扱うためには、その物理科学的な側面と、生理・心理学的な側面とをよく理解しなければならない。この授業ではそれら色彩の性質を理解し、効果的に扱う基礎知識を養うため、生活の中に見られる色彩的事象や製品の色彩など、具体的事例を採り上げながら講義する。
到達目標 / Goal 色の全体像を理解し、色作り、配色、デザインの考え方と色彩の関連など、デザイン行為の際に効果的、適切に色彩が使えるようになる。
実務経験 / Business Experience 株式会社レナウン マーケティング企画戦略情報室/
国内外のファッションデザインやトレンドカラー情報等の分析を担当
授業計画 / Class schedule
内容
第1回オリエーテーション、授業方針の説明
・生活の中の色の不思議・色彩に関わる諸分野・色彩推薦図書の紹介等
第2回色とは何か?
・光と物、眼と心の相互関係から、科学及び生活文化の色彩について展開
第3回色と光
・電磁波と光・光の波長とスペクトル
・表面色の色(光の反射と吸収)・分光分布
・色を見るための光・標準イルミナント・色温度・演色性
・光の性質を応用した製品の色彩の実際をビジュアルで見せるとともに解説を加える
第4回混色の原理
・光の3 原色(R・G・B)と加法混色・色料の3 原色(C・M・Y)と減法混色
第5回色と眼のはたらき
・目の仕組とそのはたらき・網膜の構造
・明所と暗所・色覚異常
・製品のサインデザインと視覚特性の違いによる色や文字等の見え方を併せて解説
第6回色の伝達方法 Ⅰ
・色のシステムと目的に応じたその色のシステムの利用
第7回色の伝達方法 Ⅱ
・慣用色名・系統色名・JIS色名表示
第8回表色系
・色の三属性とトーンの概念・種々な顕色体系
・表色系と製品の色管理の手法について併せて解説
第9回色彩心理
・色の見え方と感じ方
・デザインでの色使いによる対比効果について解説
第10回配色調和 Ⅰ
・配色の基礎知識と実際を学ぶ
・色相、明度、彩度の関係と配色効果
第11回配色調和 Ⅱ
・配色応用の知識と実際を学ぶ
・色相とトーンの関係と配色効果
第12回配色調和 Ⅲ
・ファッション業界における配色用語とその実際
・ファッションの実例に見られる配色とその用語との関係
第13回ファッションカラーと時代の環境変化
・ファッションおよびファッションカラーと環境変化がどのような色を生み出すか、その関連を学ぶ
・ファッションカラーの変遷とファッショントレンドとの関係
第14回色彩と社会
・色彩が社会の中でどのように役立っているかを考える
・未来の色はどのような側面が重要かを考える
・自分なりの色彩の未来像を考えてみる
評価方法 / Evaluation 1.評価方法:A(S)~C・E評価
2.評価基準:筆記テスト40% レポート・課題30% 授業への参加度30%
教科書等 / Textbook カラーコーディネーター検定試験公式テキスト・スタンダードクラス用 東京商工会議所
準備学習 / Preliminary study 各授業項目に関連したテキスト内容を程度予習することが望ましい。
担当教員問合せ先 / Office to contact 造形・色彩学研究室 (A197)
備考 必要教材
1.配色カード158a
2.PCCSハーモニックカラーチャート201-L
3.三原色フィルムとトーン別袋
4.その他、必要に応じてプリントを配布する