回 | 担当教員・担当教員フリーテキスト | 内容 |
第1回 | | オリエンテーション/服装社会学の概要 本授業の方針や重要な基礎用語などについて説明し、服装社会学はどういう学問で何を目指すか、その基礎概念について概説する。
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第2回 | | 人はなぜ服を着るのか? 社会的行動として「装う=着装行動」について、個人的要因・社会的要因・文化的要因が係ることとその意味について概略する。 |
第3回 | | 着装行動と個人的要因 人間の最も基本的な欲求とそれを満たす方法としての模倣について説明し、装う=着装行動がいかにしてその欲求を満たすか、着装行動の個人的レベルでの要因について解説する。
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第4回 | | 他者意識と服装の関係 なぜ人は「他者」の視線が気になるのか、外見至上主義社会において自己の外見認知と外見操作としての着装行動について述べる。
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第5回 | | 社会集団と行動様式 人々は自分が暮らす社会集団とその変化によって行動様式が方向づけられることを解説し、現代社会に多くみられる行動パターン(様式)について検討し、流行現象や着装行動との関係性を考察する。
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第6回 | 特別外部講師(神戸ファッション工科大学教授) | ファッションの在り方と考え方 超高齢化社会、グローバル社会など、現代社会の環境的変化に伴うファッションの在り方について考える。特に若者のみではなく、シニア世代や障碍をもつ人々のファッション意識の実情を概観し、健康的生き方にファッションが与える影響と役割などについて考える。 (長年に渡ってユニバーサルファッションに携わってきた特別講師から諸外国の事例を聞く) |
第7回 | | 社会集団と服装 人々に同調行動を引き起こす準拠集団について解説し、今日的準拠集団(ファッションリーダー、インフルエンサーなど)の事例を挙げながら、その影響力について考察する。 |
第8回 | | 社会的役割と服装 人々に割り振られた役割と規範にについて考え、服装による役割遂行が可能であることを理解する。 |
第9回 | | 役割遂行と非言語的コミュニケーション 服装による役割遂行はなぜ可能か、服装のもつ種々のイメージや象徴とは何か、非言語コミュニケーションの媒体とそのメカニズムについて考える。
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第10回 | | 都市空間とファッション 都市における消費空間・生活空間とファッションについて考え、それがもたらす都市的コミュニケーションと都市文化について考察する。 |
第11回 | | 文化と服装 文化の定義を踏まえつつ、文化とパーソナリティの概念を理解し、パーソナリティ形成に伴う服装観について検討する。 |
第12回 | 特別外部講師(神戸ファッション工科大学、准教授) | 価値・規範・文化と着装行動 異文化に見られる事例をみながら、服装や流行に内面化する価値観、文化としての規範などについて理解する。 (長年パリに在住を通して見えたパリジェンヌのファッション意識と文化の違いについて) |
第13回 | | 生活文化と服装観 異文化に見られる民族衣装の形状や着こなし方を取り上げながら、生活文化として根差した服装スタイルや服装観について理解する。 |
第14回 | | 着装行動における個人・社会・文化的要因とその関わりについて再確認し、総括的に振り返る。 |