シラバス参照

印刷
講義名 アパレル縫製実習Ⅰ
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 実験実習
基準単位数 1
校地 1学年
必修・選択 必修
講義名(英文) Sewing Technology in Apparel Industry Ⅰ
学部・学科 服装学部ファッションクリエイション学科

担当教員
氏名
◎ 若月 宣行
杉浦 佳苗

授業概要 / Class Description 縫製の基礎知識を養い、服作りの基本作業を習得する。アパレル生産機械の実習を通して生産概要の基礎を理解し、アパレル製品を効率的に生産する方法を学ぶ。
到達目標 / Goal 本縫いミシン及びオーバーロックミシンの基本操作ができる。素材に合わせた下糸調子調整、上糸調子調整、各ミシンの機能調整、ミシン針及びミシン糸の選定ができる。
工業用パターンメイキングと縫製仕様書に基づき、アパレル生産機器を使用した効率的な生産の仕組みを理解できる。
実務経験 / Business Experience 杉浦佳苗
2003年よりアパレルに従事。OEMで企画/生産/営業、Issay Miyakeにてパタンナーアシスタント他
2005年渡英。Kei Kagami (Milanoコレクション)/tatanaka (Londonコレクション)にてアシスタント2008年帰国後Comme des Garçons にてパタンナーアシスタント、2010年よりato にてパタンナー
2014年再渡英。J.W.Anderson 短期パタンナー及びサンプル縫製
2016年 Comme des Garçons にてパタンナー2019年同社退社後、フリーランスパタンナー
授業計画 / Class schedule
担当教員・担当教員フリーテキスト内容
第1回 オリエンテーション(授業内容、ねらい、目標)
ミシン縫製の基礎知識(ミシン、針、糸などの種類と特性)
課題の進め方(点検時に良・不良の判定と解説し課題に対するフィードバックを行う)
第2回 本縫いミシンの機構と基本調整
ミシンのセットアップ方法、下糸のセット方法
上糸調子の調整方法、上下糸張力のバランス調整
第3回 本縫いミシン実習①
縫い目長さの調整実習
第4回 本縫いミシン実習②
縫製の手つき、手さばき、縫い合わせ(縫い代幅調整)の実習
第5回 本縫いミシン実習③
同距離の縫い合わせ、異距離(いせこみ)縫い合わせの実習
第6回 アイロンの基本知識と扱い
アイロン・バキュームボードの基本操作
片倒しアイロン、割アイロンの実習
第7回 オーバーロックミシンの機構
ミシンのセットアップ
縫製の手つき、手さばき実習
第8回 オーバーロックミシンの実習①
オーバーロックミシンの基本的な使用方法
1本針3本糸縁かがりの基礎縫い実習
第9回 オーバーロックミシン実習②
糸調子の調整、針目ピッチの調整、かがり幅の調整、縫目の解き方
第10回 オーバーロックミシン実習③
インカーブ縫い、アウトカーブ縫い
第11回特別外部講師:笛木愛美
株式会社ユカアンドアルファ
3DCAD「CLO」のソフトウェアトレーナーとして、アパレル企業などに技術的・デザイン的なアドバイスやサポートを行っている。
特別講義
アパレル3DCADを用いた商品開発、設計のフロー、国内外アパレル企業での3DCADの活用事例などについて
第12回 アパレル生産実習①
オリエンテーション(機器説明および生産機器使用上の諸注意)
工業用パターンおよび縫製仕様書の作成方法
工業用パターンを利用した正確、効率的な裁断(検反、延反、CAM裁断、ピックアップ作業)
芯貼り工程(ヒュージングプレス機による実習)
第13回 アパレル生産実習②
グループワークによる量産実習1
グループに分かれ、同一アイテムを複数個製作を行うことで、以下のようなアパレル生産の基礎的な内容について学習する
作業の効率化・省力化に向けた縫製工程の検討
工業用本縫いミシン工程(アタッチメントによる均質化・省力化、パーツ・アセンブリ縫製)
第14回 アパレル生産実習③
グループワークによる量産実習2
グループに分かれ、同一アイテムを複数個製作を行うことで、以下のようなアパレル生産の基礎的な内容について学習する
工業用オーバーロックミシン工程、まとめ・特殊ミシン工程、工業用アイロン工程
検品および検査工程
授業形式 / Teaching Method グループワーク:グループで同一アイテムを複数個製作することで、アパレル生産の基本的な概要、生産方法、作業の効率化・省力化等について学習する。

反転授業:授業前にクラスルームの師範動画を視聴し知識の習得と作業の確認を事前に行う。授業では要点解説と学生の実習作業の確認を行い、教員が学生の進捗や学習効果を把握する。
評価方法 / Evaluation 評価方法:A(S)~C・E評価
評価の基準:試験40%、課題・レポート60%
教科書等 / Textbook 文化学園大学 アパレル生産講座① アパレル縫製の基礎 ファッションクリエイション学科編/田島・若月/文化出版局
準備学習 / Preliminary study 次回授業の予習として教科書該当部分の内容を熟読し、クラスルームにアップロードされる実習作業の解説動画を視聴する。また各回の授業内容について各自のノートや教科書該当部分を復習するとともに、各回の点検表の項目はオフィスアワーを利用し次回授業までに確認印を取得しておくこと。(100分程度)
担当教員問合せ先 / Office to contact 生産工学研究室(D46b)
備考 課題の提出用A4サイズのポケットファイルが必要(授業内で指示する)